腐葉土の作り方


腐葉土の作り方

腐葉土

本来は森林の落ち葉が何年も積み重なって有機物が分解して自然とできたふかふかの土です。水を通し空気を通し、保水性もあるし、栄養もある。

あちこちに手軽に作れる解説が出ています。その中から自分にあったものを選ぶのですが、ちょっと整理してみます。

(1)無精者。怠け者。いくら暇でも手間はかけたくない。
(2)狭いに庭。腐葉土作りのための特別な設備やスペースはミニマム。
(3)貧乏・吝嗇・節約。金もかけたくない。
(4)材料は生ゴミ、落ち葉、剪定した枝葉、芝や雑草のカットした草葉。



<作業要領>
  • コンポストは買わない。置き場所も無い。転用も出来ない。
  • 庭の隅の穴も開けたくない。開けたら其処がゴミ捨て場になる。それと既に樹木の根が来ていたりすると余計なダメージを心配することになる。土壌特性を変えるかもしれないし。
  • ビニル袋(ポリ袋)は使いたくない。バラの枝が入ったら穴だらけになって悲惨。見た目も汚い。扱い難い。
  • 雑草の類は種が入り込むリスクがあるので入れないというのが本来だが、雑草の種の入り込みを回避できる有効な手段など見つからないから、無視する。雑草も使うということ。雑草の種は発酵で温度を上げて殺すか、手作り腐葉土の天日干しで殺すか、途中で発芽させて駄目にしてしまうか。工夫はあるかもしれない。

  • ポット(植木鉢)を使う。底に穴が開いているので余計な水分は勝手に出てくれる。この水は液肥になるらしいから受け皿で回収してもいいがどの段階の液体が有用なのか分からない。
  • ポットは底の深いタイプのもの。10号サイズ~20号サイズ。高さは30cm~60cmくらい。浅いよりは深い方が良さそうです。基本は家にあるやつで済ませる。
  • ポットの底にいきなりこぼれ出さないようにネットを置く。ネットの替わりをするなら何でもいい。枯葉を敷いても行ける。
  • 材料を入れていく。出来るだけ小さくカットして入れる。
  • 貝殻は入れない。自然に石灰になるには結合が強すぎるように思う。どうしても入れたければ石で砕いて粉々にして入れる。いくらか気休めになるだろう。
  • 手間を惜しまなければ枝なども太めものは砕いて入れる。自然に土に帰るには数年かかるものだ。野菜くずも何でも手間が許せば出来るだけ細かく切って放り込む。
  • 水分補給。発酵を促す水分は、材料そのものから出るので基本は不要だが、乾いた葉っぱなどを一気に入れたときは軽く霧吹きかシャワーする。
  • 重石。材料の接触を密にし発酵(腐敗)を促すために重石を載せる。本当にその辺の大き目の石を1個か数個載せておけばいい。
  • 蓋。蓋はにおい(悪臭)の漏れと余計な水分(雨水など)が浸入しないように置く。生ゴミ類が剥き出しでは見た目も悪い。
  • 米ぬかを入れる話は、多分やった方がいいのでしょうが、買ってまでやるのは嫌だね。米の研ぎ汁(1回目の濃い奴)をコップなどに取っておいてポットに掛ける。頻繁がよくない。せいぜいつき回。あまったものは普通に植物に与えればよい。
  • 土を混ぜる。葉などの腐敗をつかさどる菌を補充するため。それこそ庭の隅に腐葉土が形成されつつあればその場所の土は使える。特に無ければ何処の土でも構わないが少量入れておく。生ゴミ自身が腐敗菌を沢山持っているので心配無用。土は篩いに掛けて石や本当のゴミは除去しておくこと。
  • 牛糞とか鶏糞があればブレンドする。醗酵が不十分な糞は匂いが強いのでその覚悟で。
  • かき回す。週1回は多いかな。頻繁だと発酵(腐敗)の邪魔をする。だから月1回でもいいでしょう。ズボラなら季節に1回でも。それも面倒なら別のポットに転地を逆にして移すだけでもよい。
  • かき回すときはかき回す前にポットの側面に触って温度上昇を確認する。しかし、大きなコンポストでもなければ温度上昇は確認できないので、一応確認してみるにとどめる。中の植物(落ち葉など)の変色・変形を見ること。色は黒くなり、形は崩れる。これなら順調。
  • 重石が下がったら、新しい材料を入れるのではなく。他のポットの重石が下がったものと合わせる。新しい材料を入れる腐敗の程度がばらついて管理が面倒になる。
  • そういう意味ではポットは複数個を利用する形になる。ポットの置き場所は直射日光と雨を遮断できそうな北側の軒下や出窓の下などが好ましい。水分は過多も過小も好ましくない。
  • 材料と季節にもよるが上手く行けば腐葉土もどきが3ヶ月で出来あがる。
  • ポイントとしては、枝と根っ子は最初の段階で出来るだけ小さくカットする。自然と腐って土に帰るのは何年も掛かります。当座は土に隙間を作る混ぜ物の位置づけ。


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ご注意

当サイトの記事は若干の経験とネット上の情報等を踏まえてある程度の独断と偏見に基づいて構成されています。記載の手順ノウハウなどについて参考とする是非の判断はご自身の責任によってお願い致します。

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