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紅玉の受粉樹


紅玉の受粉樹


今日、ホームセンターへ行ったら紅玉の苗木が売っていた。リンゴは受粉樹が必要。まあ、何処かのリンゴの花から花粉を拾って手でやればいいのかもしれないが、他人のリンゴを探してやるのはそれなりに手間。受粉樹があれば苦労はない(筈)。

受粉樹の相性には花期のタイミングもあるようだ。
  1. つがる
  2. 王林
  3. 世界一
  4. 千秋
  5. アルプス乙女
  6. など?
    (他に何がありますか?)

受粉樹

日本のリンゴは多くは自家結実性の無いもので、受粉樹を必要とします。普通のリンゴの体細胞数は34.陸奥やジョナゴールドなどの一部品種では体細胞数が51であり、これらは三倍体品種と呼ばれ受粉樹に向きません。体細胞数34ならどれでも受粉可能では無さそうで、確率の問題でもありますが、相性を考慮する必要があります。例外的にアルプス乙女は自家結実性を有しています。アルプス乙女は殆どのリンゴに対して受粉樹として有効です。

黙って「アルプス乙女」を植える:

アルプス乙女そのものは小粒のミニ林檎ですが、紅玉とフジを掛け合わせて出来たものでそのまま食べても調理に使っても美味しいものです。と言うことで、林檎を植えようかと思ったら、先ず最初にするのはアルプス乙女の苗木を買ってきて植えることです。


何故、紅玉なのか?

多分、勝手な想像だけど、自然品種にもっとも近い林檎の一つで、その中でも最も完成された品種なのではないか。その後の改良品種に比べれば、甘くないし、ジューシーでもないし、実も小さい。オールドファッションなんだ。この味が好みの人も居るし、調理、特に林檎酒などは紅玉でなければ締まりの無い味になってしまう。

もう一つ、重要なことは、紅玉の流通量が少ないこと。加工用のものはあっても業者直行。食用でスーパーに並ぶ紅玉は少ない。味音痴の世代は甘いものばかり食べたがるので、店も紅玉を並べない。並べても値段は高くなる。



花期は紅玉とアルプス乙女は近いのでタイミングの問題は少ない。個々の樹の特性で前後することもあるので、運が悪ければずれる可能性は否定できない。



<紅玉を楽しむ>

紅玉の流通量が極端に少なくなっています。果実は小さく。やたら酸味が強い。特徴である真っ赤な(濃い赤の)リンゴも実際に真っ赤にきれいに収穫するのは大変だ。収穫時期のリンゴの王様(商品として)のフジと重なってくる。リンゴ農家も最近の品種改良されたより商品性の高いものに植え替えている。

結局、今や紅玉は高級品(希少価値の意味で)になってしまった。値段も安くない。いつ手に入るかがわからないのはとても困る。

自分で植えて自分で収穫することにしよう。紅玉は原始的な品種に近いから育てる手間は最近の改良品種ほどは深刻でないだろう。何年掛かるかな?。

(1)

何と言っても「リンゴ酒」です。

(2)

リンゴパイは魅力的。自分では作れない。パイつくりの名人にリンゴだけ提供することにしようか。

(3)

リンゴジュースは多分作ることができそうだ。

(4)

焼きリンゴ。これも多分できるだろう。