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グランドカバー作戦<2015>


グランドカバー作戦<2015>

春分の日が過ぎると庭は一気にグランドカバーと雑草の地表面の争奪戦が始まります。

春先の雑草駆除は夏場の雑草駆除の10倍の価値があります。ですから暑くなる前に庭仕事をしっかりと。



グランド(地表)はグランドカバーで制す?。
雑草かどうかは多分にこちらの問題です。グランドカバーとして許容する範囲を広げれば案外問題解決が容易です。グランドカバーはシバと決めて掛かってはいけません。

ということで、今年は、植物同士がどのように地表を奪い合うのかを見るのを楽しみたい。

毎年、草の様子を見ていると、正に入れ替わり立ち代り、色々な雑草が出ては消え、消えては出てきます。何かを駆除すると次に別の何かが出てくる勘定です。



《グランドカバーに含める雑草もどき?》
  • シバ
芝にも種類が色々あります。好き嫌いもあります。嫌いな芝は殆ど雑草です。だからと言ってうっかり除去するとその隙間に雑草が入り込んできますから始末が悪い。
コウライシバやノシバなど葉がしっかりしていて短いものは好ましい。一方で、葉が糸の様に細く伸びる芝も好感度が高い。
一方で、牛の糞のように塊になって育つ芝は厄介だ。庭ではほぼ雑草がシードミックスを撒くと出現する。これだって他の芝が育つ前に除去するとその場所が雑草の進出拠点になるので慎重でないといけない。
  • カタバミ
ヤマトシジミのためにも放置。但し、芝刈り機を入れるときの刈り取りは構わない。黄色い花はなかなか魅力的だ。
  • スミレ
日本スミレは雑草のように逞しい。人によっては殆ど雑草かも知れない。紫色の花が魅力的。タテハチョウの環境植物なのでドッグランエリア以外は放置。グランドカバーとみなす。園芸品種で置き換えるのは難しいだろうが、エリアを決めて植え込んでも面白いかも知れない。
  • クローバー
土壌改良にもなるので放置。芝刈り機を入れるときの刈り取りは構わない。
  • ティントクローバー
クローバーと同様の扱い。先祖返りしない品種、白系のティントベール、カラー系は茎にも色が付いたものに限定して植えつけること。あまり分散させないこと。原種系と混在するとやはり劣勢になって存在がかすむ。
  • アジュガ
アジュガのグランドカバーは雑草にしか見えないので変な感じだ。普通の雑草にそっくり。それでも花を咲かせるときは素晴らしい存在感を示す。芝刈り機が入るドッグランエリアでは簡単に駆除されてしまうだろう。まさか、いきなりカットするのは忍びない。他の場所に移植するのがいいでしょう。結構丈夫で広がる速度も速いが、移植で手伝えば更に効率的。
  • リシマキア
リシマキアもドッグランエリア向きではないがグランドカバーの可能性を残す。ランナーが伸びて想像以上に早く広がる。これもドッグランエリアに出てきたら適当に切り離して他の移植するのが良さそうだ。葉の色がきれいなので楽しみだ。
ツルニチニチソウは見ているとツルを伸ばした先からも根を出して自立化しているようだ。グランドカバーの素質十分だ。挿木でも簡単に根付く感じだから、手助けしてやれば生垣の足元などのカバーとして魅力的。花が終わったら、公園のツルニチニチソウの枝を数本もらって挿木をしてみよう。
  • アイビー
アイビーは丈夫の代名詞。一度植えたら二度と駆除できない。ヘデラと同じ?。グランドカバーというより単に手入れが行き届いていないだけにしか見えない。壁を伝う雑草でしかない。兎に角、面倒な奴だ。必死に駆除する必要はないが、特定エリアだけで我慢してもらうのが良いでしょう。
  • ワイヤープランツ(ミューレンベッキア)
ワイヤープランツはどう見ても地味だな。しかし、面白そうだ。試しに1株でも仕入れてみるかな。
  • タマリュウ/リュウノヒゲ
タマリュウ/リュウノヒゲも地味だね。和風の趣き。悪くない。ドッグランには向かない。成長がやや遅い。
  • ムスカリ
ムスカリは出来の悪いシバに見えないこともない。春には花が咲く。
  • ヒューケラ
ヒューケラは葉っぱの微妙な色が魅力的。直射日光には耐えられない。日陰に這わせるには面白そうだ。但し乾燥にも弱いので軒下は無理。これも試しに1株仕入れて植えてみるかな。
  • ミント
ミントは見かけによらず強い。以前植えたものが既に雑草のようにのさばっている。欠点は地表を多い尽くす形にならないこと。リシマキアに似ている。
  • ヤブラン(サマームスカリ・リリオペ)
何時植えたのか覚えていないヤブランが育っている。
  • ギボウシ
ギボウシは明るい日陰のグランドカバーだけど、葉が大きいので狭い庭ならワンポイントでの利用となるだろう。だからグランドカバーというより植栽の一つとして位置づけられる。冬は地上部が枯れるので植える場所は考えたい。どんどん増えるものでも無さそうだ。意識して株分けしていくことになるか、必要分を纏めて購入するものだろう。
  • シバザクラ
シバザクラはこれまでグランドカバーに考えることもなかったが、性質は結構強くてシバが苦手な場所のカバーに使えそうだ。何と言っても春のピンクの花が魅力的。ドッグランエリアは流石に無理だが、砂利石の多いところでも克服できるかも知れない。日当たりのいい軒下なども。
多年草だが古くなると木質化して花を咲かす力が落ちる。株の更新など一定のケアは当然必要。これも1株でも入手しておこう。

ダリアの育て方<プラン2015>



ダリアの育て方<プラン2015>
いろいろ試行錯誤してきたが、今年も手抜きでダリアを育てる工夫をする。

全部駄目になっているので改めて花屋さんで購入する必要がある。

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春・夏・秋
  1. 購入。鞠(まり)型ともう一つ。5号鉢~7号鉢。
  2. 大きいサイズの植木鉢に植え替える。7号鉢~9号鉢。
  3. 用土はダリア用にブレンドしたものを購入してもいい。適当な土に腐葉土をミックスしても良い。専用土は使い回しができないので避けたい。軽いフワフワの用土を心がける。
  4. 一回り大きいサイズの植木鉢に収納する。二重構造にする。隙間には適当な土を入れておく。同じ用土でも構わない。
  5. 庭のダリアを起きたい場所に穴を掘る。深さは、植木鉢の高さの3分~7分程度。10センチ~20センチ程度。穴底には水はけを確保するため少し深く掘って排水性のよい土などを入れておく。
  6. 二重構造のまま植木鉢を穴に埋める。
  7. 支柱を立てる。仕立ての大きさをイメージして支柱の長さ(高さ)を決める。
  8. 後は普通に。
  9. 花後も球根を大きくするため(元の大きさに戻すため?)に葉に光りを当てる。
  10. 寒くなって葉の活動も終わったら冬季休眠のため、寒波が来る前に手当てをする。
冬越し:

何処まで手抜きできるか色々考えられる。以下は幾つかのアイデア。
  1. マルチングだけで済ます:
    厚手のマルチングを施し、更に全体をビニールシートで覆うか、プラスティックカバーを載せる。大きな植木鉢を逆さにして使っても良い。春になったらカバーやマルチングを除去する。
  2. 単純な屋内退避:
    中鉢を取り出して屋内の安全な場所に取り込む。二重構造のまま取り込んでも良いが、戻すのが面倒になるかも知れない。水遣りは厳禁。用土の中の水分の蒸発を妨げないようにしておくこと。春になったら、屋内退避したものをそっと戻してやる。冬の間、庭の穴にはカバー(植木鉢のプレートでも良い)を掛けてゴミなどが入らないようにしておく。
  3. 株分け・植え替え:
    屋内に取り込んだら、球根(芋)を掘り出してバーミキュライトに埋めて保管する。春になったら新しい土を入れて戻す。このとき、球根のサイズが大きかったり、鉢を増やしたい場合は分球する。花芽を傷つけるときがあるので慎重に。一つの植木鉢に球根1個はリスクがあるので、3個以上収めるようにしたい。品種が混同しないようにも注意したい。球根を見ても品種は分からない。
  4. 単純に取り込んでおいて、春になってから株分け・植え替えをやってもかまわない。球根にアクセス回数が1回で済むので確率的には花芽をだめにするリスクは軽減される。
  • 植木鉢を二重にして使うのはよくあるアイデア。温度変化、湿度変化など環境の安定性を狙うもの。更に土に埋めることで環境安定性を強固にする。手抜きでも夏の乾燥と冬の寒さに耐えることを期待する。
  • メリットは害虫の入り込みを防ぐ。他の樹木などの根と交差するなどを回避できる。逆に言えば、他の樹木類の成長を阻害する要因になるので、注意深い作業が必要だ。
  • 当然、雑草の影響も受けにくいはずだ。

ナデシコを植える




ナデシコを植える

  1. 野原とか川原とか雑草のようにナデシコが花をつけているのを見かける。自生のものだろう。逞しい花だ。気に入れば庭に置いてもいい。

ネットを見るとキリがないくらいナデシコの仲間は多いからリストすることに無理があり意味がない。自分の気に入ったものを幾つか並べておけば、店頭で見つけたら思い出して買うことができるかも知れない。兎に角、似たような名前が多く出てきて別の品種か総称・通称・俗称などの区別も出来ない。

  1. カワラナデシコ:自生のナデシコ。雑草の代わりに植えておきたい。
  2. ダイアンサス・プルマリウス:ナデシコらしいので植えておきたい。
  3. シュッコンカスミソウ:面倒の無さそうなので植えておいて良さそうだ。
  4. テルスター:年中花を楽しむことが出来る交雑種だが、撫子らしさがなくて残念。没!。
  5. ダイアンサス
  6. ダイアンサス・ナッピー
  7. ハマナデシコ
  8. セキチク
  9. ヒメナデシコ
  10. タツタナデシコ
  11. カーネーション
  12. オヤマナデシコ
  13. カスミソウ
  14. エゾカワラナデシコ
  15. ハマナデシコ
  16. ヒメハマナデシコ
  17. シナノナデシコ

  • その辺に勝手に生えているのだから育て方も何もない?。
  • 水やりは控えめに。ということは放置。雨で十分でしょう。水を好む植物の隣に植えない工夫は必要。かといって乾燥させすぎて枯らしてはいけない。常識の範囲で。
  • 水はけがよい場所が好ましい。植え込むときに腐葉土と赤玉土をミックスして底に入れる。赤玉土が嫌いな人は腐葉土の類だけでも構わないでしょう、多分。露地植えの場所によっては若干高床にしてもいい。樹木類の足元も適地の一つ。
  • 日当たりと風通しは欲しい。
  1. 日向の軒下。ここも植物が苦手なエリアだけど、撫子でチャレンジしても面白い。夏を乗り切れるか?。
  2. ジャーマンアイリスの隙間。花が終わった後が殺風景に思ったらやってみてもいい。絵としてバランスが良いかどうかチェック。

カーネーションを植える



カーネーションを植える
  1. 多年草
  2. ナデシコの仲間
  3. 地中海沿岸原産
  4. 高温多湿は苦手。寒さにも強くない。地中海出身だから、むしろ乾燥に強いのだろう。
育て方:
  • 普通に路地植えは難しそうだ。鉢植えでも面倒だろう。



カーネーション「ムーンダスト」
  • テレビで紹介されていた新品種。
  • 青紫色の新品種。花が長持ちする。


レインボウカラーカーネーション

一輪の花をピンク、青、黄色などに染め分ける。特許があるらしい。

12本

ダズンフラワー

1から12に意味を付けている。欧州では。

ゴールデンタッピーを植える



ゴールデンタッピーを植える
  1. 水遣り不要は助かりますが、一つ間違うと雑草に見えそうだから、植える意味があるのかどうか迷います。
  2. 発想を変えて、雑草も育たないところに植えるのですね。この場合は、雑草と間違えないように特徴ある色の物を選ぶ。出来るだけ同じ品種にする。
  3. 寄せ植えに使う例の紹介が多いが、バックグラウンド(背景)にセットするのにいいのだろう。

サボテンを植える


サボテンを植える

  1. 簡単?難しい!
  2. 加湿厳禁・過剰乾燥も厳禁。加減は勘と度胸。
  3. 日当たりは夏の直射日光は厳禁だがその他の季節はほどほど必要。鉢植えなら置き場所変えながら育てることができる。
  4. サボテンの露地植えは更に難しくなる。目的の環境で何が育つかは試行錯誤するしかない。比較的可能性を残すのが「グラプトペタルム」の品種。これも色々あるらしいが、この辺の処分品を見つけて植えてみる。


サボテンを窓フラワーボックスに植える:
  1. 窓フラワーポットは当然ながら軒下で雨が当たる量は少ない。構造的に排水性は良い。一方日当たりが良いから、結果どうしても乾燥しがちだ。中空にあるから風の当たりは強い。スペースが限られているから大きくなる植物は避けたい。根の張りが強いものも困る。
  2. サボテンにはとても好都合な環境に見える。表土面を低く設定して風の影響は避けるようにする。
  3. 窓フラワーポットはついつい水やりを忘れがちだがサボテンの場合は好都合だろう。但し、乾燥させすぎるとやはり枯らしてしまう。フラワーポットは乾燥加減が適切に把握できないことも問題だ。
  4. そのため、フラワーポットでは常識でしょうが、直接用土を入れないで、適当なサイズの鉢植えに入れをそれをフラワーポットに収める形にする。ポットを二重にしても良い。隙間には軽い用土(バーミキュライトなど)かチップ(大サイズが扱いやすいか)を入れることで湿度変化・温度変化を緩やかにできる。置き場所を変えるなどの管理も楽になる。

アメリカハナミズキ(レッドジャイアント)を植える


アメリカハナミズキ(レッドジャイアント)を植える

ハナミズキの赤花にもいろいろあってそれぞれ美しい。一度植えたら長く付き合う関係で、どれを選ぶかも迷うところでしょう。

このレッドジャイアントは日本で開発された品種らしい。花弁が大きくしっかり赤いのが特徴だが、樹木サイズが小さく花の数が少ないと返って見栄えしないかもしれない。悪いことにそれ程花付きが良いという品種でもなさそうだ。




赤花ハナミズキの古くからある品種。赤が濃いのが特徴らしい。古い品種なら途中で化ける心配も少ない。新しい園芸品種だと途中で先祖返りをするかも知れない。写真を見ると濃い赤と言うより極めて上品な赤と言った方が相応しい。




花の縁(ふち)は赤く、中央は白い、上品な面相の花。



ハナミズキの剪定

ハナミズキだから特別なことがある訳ではなさそうだ。普通のことを普通にやればいい。しかし、なかなか普通ができない。

(1)タイミングを逃す。冬場は庭に下りて仕事をする気になれない。
(2)思い切りが出ない。樹勢優先でせっかく育った枝を温存してしまうのだ。能書き通りに切っていくと枝が無くなってしまう。
(3)何を切るべきかが分からない。能書き通りに枝が伸びているのかどうかの判断がつかない。
(4)そもそも能書きの必然性、理屈がよく分かっていない。





剪定の能書き:

(剪定時期)
  1. 最も安全な剪定は樹木が動きを鎮めている休眠期、すなわち冬に行う。
  2. 厳密には真冬なのか、冬の入りなのか、冬の出なのか、植物に寄るのか、その辺はよく分からない。
  3. 筑波の試験場のPDFを見ると、冬に入ることは春の準備に入ることらしい。樹木自身は決して休眠という訳でもなさそうだ。その理屈を踏まえれば、晩秋~冬の入りが適当に思われる。落葉は冬の合図。冬季剪定の合図と理解できそうだ。
(剪定の道具)
  1. 剪定ばさみ。片手で使える手元鋏と両手で使う長尺鋏。必要なら高枝鋏。
  2. 軍手。棘の多い樹木などの作業では片面だけゴムを引いたものも使いやすい。
  3. 脚立。脚立があると高い位置の作業も丁寧に適切にできるが、やはり不測の事態を考えると危険なので一人の状態では利用しない方が良いでしょう。
  4. 帽子。長そでシャツ。タオル。
(剪定する枝)
  • 徒長枝
  1. 徒長枝は伸ばすだけ無駄なのでいつ剪定しても良さそうだが、切れば樹木に刺激が行くので、フェーズの変わり目、花が終わった後、実が終わった(収穫の)後を選ぶ。もちろん休眠期が刺激の心配が少ないので安心。
  2. 徒長枝は中途半端な位置でカットしないで付け根でカットするものらしい。
  3. 徒長枝かどうかの判断が実は難しい。花芽を付けない枝で、回りの枝より勢いよく伸びているものが、徒長枝らしいが、先端に1個でも花芽を付けたらセーフというのも変でしょう。徒長枝だったものに花芽が付き始めたら、それはセーフかアウトかよく分からない。
  • 枯れ枝
  1. 無条件で剪定できる。枯れているのだから刺激も何もないはずだから、いつでも最優先で剪定。風通し、日差し、枝の張り出しに良いことは無いので最初に剪定する。
  2. 枯れ枝かどうかは追ってみればわかる。ペキッと軽い音を立てて気持ちよく折れる筈だ。実際は折れない。中は生きていることが多い。徒長枝と同じようにカットしていいが、新たに枝を出させたい場合は、適当な位置で切ることで新しい枝の新芽が出ることを期待したい。
  • 胴吹き枝
  1. 幹から出る意味のない枝の事らしいが、苗木に近い段階ではよく分からない。求める樹形が見えている場合は迷いはないのだろう。樹木が成長すれば迷うことなく幹から唐突に飛び出す枝の存在が分かる。素直にカット。
  • ひこばえ(彦生え)
  1. 根元から上がってくる枝。本体の幹がずっこけた場合は彦生えを育てていいが、本体が正常な場合は彦生えは養分を分散させる、風通しを悪くする、無用の長物。さっさとカットする。
  2. 低木の形を楽しむもの、ドウダンツツジ、ネコヤナギなどは彦生えは歓迎だろう。
  • 重なり枝(並行枝)
  1. 並行する枝は片方を切り落とすらしい。これもあちこちに記載がある。3つ並行したら2本切る。並行枝は見た目のバランス、形が悪いらしい。能書きを考えるなら、並行枝は下の枝の日当たりを悪くするので、果樹の場合は品質に響くので並行枝を避ける必然性は高い。
  • 交差枝
  1. 風で揺れて擦れるような枝を切るのは当然。問題は直接擦れていなくても、交差する位置関係の場合は剪定対象か否かの判別が難しい。見る方向によってはどんな枝でも交差して見えるものだ。
  • 逆さ枝
  1. 樹木の中心部に向かって伸びる枝。こんな極端な枝は流石に少ない。やや内向きと言ったところだろう。どう考えても、逆行する枝では問題が多いだろうから、切るのは当然。
  • ふところ枝
  1. 幹近くの太い枝から飛び出す枝。風通しを悪くするから剪定。
  • かんぬき枝
  1. 同じ位置から反対方向に出る枝。閂(カンヌキ)を通しているように見える。1本残して1本を剪定。理由は分からない。シンメトリーを嫌う日本的美学か。
  • 車枝
  1. 同じ位置から放射状に伸びる枝。1本残して他は切る。カンヌキ枝と理屈は同じで、枝が同じ位置に1本以上は立ち上がらない方がいいとするものでしょう。
  • 絡み枝
  1. 逆さ枝、交差枝などの総称。


(剪定方法)
  • 間引き剪定
  1. 1つの光を1つの葉で受けてバランスするとして、2つの葉で受けたらその枝は栄養不足で軟弱なものになる。果実も貧弱になる。1つの葉、1つの枝をカットして、1つの葉に光を集中させ充実した果実を得る。
  2. 間引きは太い枝を切ってやるか、中くらいの枝を切ってやるか、小枝を切ってやるか。
  • 切り戻し剪定
  1. 古い枝の更新。
  • 切り口
  1. なるべく見せないようにする。凹凸の少ないように丁寧に枝元から切る。
  • 芯を立てる
  1. 樹形をしっかり作るための重要な剪定とされる。まっすぐに伸びあがる枝を残して脇に出る枝が大きくならないようにする。
  2. 何処までどの程度までこだわるかは多分に好みの問題だろう。


剪定の心得

  1. 剪定の基本的な理解が少し進んだ。樹木の形は太陽の光を効率的に受けるように樹木空間の表面を葉で覆うように。葉は重なり合わないように。樹木空間の内部は風通しのよい枝のシンプルな張り出し。樹木空間は混み合わせない。表面近くで枝は必要なだけ細かく分岐させる。これが多分目指す姿だ。
  2. 剪定では常に、樹木から離れた位置で樹形を確認しながら進める。イメージが固まらない時は手を置く。

ジギタリスを植える


ジギタリスを植える
  • 半日陰。水は控えめにとある。地中海出身だからやや乾燥気味に育てるのだろうか。
  • 毒草。ペットが口にすると体調を崩すってどうなるの?。
  1. 好みを言えば遠慮したい花だ。この手の縦長の袋状の花房を付ける植物は概して好きじゃない。何故だろう。枯れるさま、花が落ちるさま、いつも尻切れになる様が嫌いなんだろう。気色の悪い花の模様は更に遠慮したくなる。だから、花屋でわざわざ金を払って買うなんて信じられない。農家か近所かで分けてもらうのがいい。
  2. 育て方を調べる気にもならない。放置でいいでしょう。ぱらぱら見ると何となく面倒な感じ。

エキノプス(ルリタマアザミ)を植える


エキノプス(ルリタマアザミ)を植える
  1. 丸い形状の花(?)が特徴的。
  2. 乾燥気味を好む=多湿を嫌う。
  3. 土壌は酸性を嫌う。弱アルカリを好む。まあ、実際は中性付近で育てるのでしょう。
  1. 増やすのは株分けでもできるらしいが、種から育てるのも面白そうだ。

ハナビシソウを植える


ハナビシソウを植える

  1. ハナビシソウ(花菱草)とはレトロな名前だが、カリフォルニアポピーとも言うそうだ。


ハナビシソウの育て方
  1. 秋に種を撒いて春に花を咲かせる1年草。
  2. 冬は寒さに強いので苗で越せる。寒い地方なら安全のために枯葉や藁など軽い素材のマルチングを施す。
  3. 春に花を咲かせ、梅雨と夏は多分種になって越えるのだろう。逆に言えば夏の暑さと梅雨(湿度)に弱い。梅雨と秋の長雨に注意。
  4. 移植はできないので種を目的の場所に直播する。
  5. 酸性を嫌うので用土に苦土石灰を施す。
  6. 場所が落ち着いたら毎年零れ種で花を咲かせてくれる。
  • 最初は植木鉢に直播する。初年度は梅雨の雨除けなど少しだけ面倒を見る。花後に零れ種が採取できたら、植木鉢の利用は続けながら、採取した種で路地植えに挑戦する。
  • 寒冷地などでは、春まきも可能とある。開花時期が少しずれるので種の生成が間に合うのだろう。植木鉢なら環境をある程度コントロールできるのでチャレンジしていいだろう。
  1. 秋撒き1年草
  2. 植え替えが苦手なため種は直播き
  3. 梅雨・湿度に弱い
  4. 酸性土に弱い



ハナビシソウを植える


ケシの仲間。カリフォルニアポピーとも呼ばれる。1年草。移植を嫌う。



ハナビシソウは華やかな色合いで庭の雰囲気を明るくしてくれるが、バランスを考えないと場違いの印象を与えることもある。



植えると言っても花屋で種を買ってきて撒くだけの話だが、雑な撒き方をすると何処に種が行ったか分からなくなる。雑草のように露地撒きで手抜き管理を目論むのは避けた方が良い。やはり場所はしっかり決めて撒くことですね。1年を無事に回したら多分零れダネで勝手に増えてくれるでしょう。急がば回れ。



道端にときどき見かける素朴なたたずまいのポピーが好きだが、あれは何と言う種類だろう?。

樹木の開花時期を早める方法


樹木の開花時期を早める方法

温室に入れたりできるなら色々手段が工夫できそうだけど、その辺に植わっている樹木はどうしたらよかっぺか。例えば公園の桜や梅の花を早く咲かせるには使える手が限られそうだ。しかも金もないとなればほぼ絶望的だな。

マルチング①:
  • 腐葉土やチップ類で根元や地表を覆うこと放射冷却を防止し根を傷めない。
  • 地熱を貯め込むことで根にやさしい。
  • 湿度を確保することで根にやさしい。
  • 地中の微生物や環形動物類の活動を促進し土壌改良も図れる。
マルチング②:
  • マルチング①は所謂普通のマルチング。マルチング②は枝への効果を狙うもの。
  • チップの上に小石を敷き詰める。初春の日の光を反射させて枝に当てて枝の活動を活性化する。
  • 石の重さは軽く形状は平らなものが良い。10センチ四方に収まる小さなサイズのタイルでも構わない。デザイン的な楽しみもあってよい。
  • 業務の場合はアルミを張ったようなシートを使うのでしょうが、空気と水の流れを妨げない工夫が必要でしょう。
幹巻き
  • 名前通り、幹の部分だけで良い。寒の戻りに注意して外すタイミングは早まらないこと。


開花時期は気温や日照の蓄積あるいは変化が重要な要素なるらしいから片手間は気休めでしかないでしょうが、心を込めてお世話をしていることは伝わるでしょう。


日陰の乾燥で育つ寒冷地向けのグランドカバーは?


日陰の乾燥で育つ寒冷地向けのグランドカバーは?

太陽の光が直接当たらない雨も当たらない寒冷地の露地を想定する。屋根だけあるエリア、工作物で雨の当たらないエリア、北側の軒下、出窓の下なども該当するだろう。こういう場所はお洒落な石を敷き詰めても良いし、適当な植物があれば植えても良い。



タマリュウ

  • タマリュウ、リュウノヒゲは乾燥にやや弱い。葉の短いタマリュウの方が悪環境には強いかも知れないがいずれ五十歩百歩でしょうか。適性を見るために1株か2株を試に移しても良いかもしれない。

グラスフェスツカ

  • グラスフェスツカ。これが鉄壁でしょう。通販なら好きな色も選べるが、値段が高いかも知れない。これは奥側に葉が通路側に伸び出てくる形。1株だけは安全なところで育て株分けに利用するのがよい。
  • グラスは仕立てが大柄の相当広い庭ならグランドカバーに見えなくもないが、狭いにはでは収まりは悪いだろう。但し、仕切られた小さな区画あるいは意図的な狭いワンポイントエリアなら収まりがつくだろう。その意味では雨の当たらない小さなエリアで何か植物を植えておく時にはベストかもしれない。その地域の気象などもあるから試行錯誤で進めるしかない。

ローズマリー

  • ローズマリー。匍匐性が一見良さそうだが、扱いが返って面倒なので、低木として普通のローズマリーを並べても良さそうだ。挿し木で育てても面白い。センターに一列で。

ムスカリ

  • ムスカリ。夏場は乾燥がむしろ好ましい。花を咲かせる前後は適度な散水は必要だろう。庭に散っているムスカリを花後に移植して良さそうだ。通路側が花が観賞できるので好ましい。蒸散を抑えるために葉は短く切り戻すべきか。出来ればもともと葉の短い品種を植えるのが良いだろう。

サボテン

  • サボテン。これも寒さ乾燥に強い筈だ。むしろ雨が当たらない方が好ましい。水やりは注意深く植物に直接当てないようにする工夫が必要だろう。種類も多いので選ぶ楽しさもある。サイトを眺めると盆栽みたいな名前がついていて変な感じだ。特にこだわりもないので花屋で処分売りされているようなものを安く仕入れて置いてみるだけで良さそうだ。



庭木を植える時の適切な間隔の取り方


庭木を植える時の適切な間隔の取り方

ネットで検索してもあまりしっくりこない。木は大きくなるから。自然樹形がもっとも元気だから。で、隣の木とは10メートル離す。勘弁してくれ。庭からはみ出してしまう。一体、どんな相談にどう答えているんだろうと思う。無尽蔵なスペースがある人は誰も相談しないでしょう。

答えは山と林にある。その実態を見ればいい。決まりごとは何もない。生きる力が全て。逆境で頑張る樹木は逞しく美しい。

どんなに近接させて密集させたとしても、根っ子はお互いに地下を奪い合い、枝葉は風と光を奪い合う姿はたった一本の木の時と何も変わらない。枯れる枝が自然発生するよう枯れる個体も存在する。自然界には剪定する人なんかいない。ぶつかり合って淘汰されるのは1本でも複数本でも同じだ。

人間的価値観で見た目が悪いと思うなら好きに間引けばよい。

何処の山林も土地が健康なら密集しているものだ。激しく戦っているものだ。人が測れない時間を過ぎたら落ち着いたバランスのとれた空間が広がっているだろう。



同じ種類の木は高木も低木もどんなに寄せて植えても構わない。街路樹や生垣は間隔は気にしなくて良い。

違う種類の木は生きることができる程度の空間は確保したい。枝の張り出しの中に相手が入り込まないようにする。枝葉も入り込まないなら理屈では2倍のスペースが必要だが、その辺はいい加減でいいだろう。交差させ淘汰させても、剪定で案分させてもいい。

高木なら別の高木が枝の張り出しの中に入り込まないようにする。低木なら別の低木が枝の張り出しの中に入り込まないようにする。高木と低木の近接は気にしなくて良い。

庭木の場合、高木と言っても本当の高木はまず無理。実態は中木どまりです。高さ5メートルぐらいか。庭木の低木は2メートル以下。これを中木として、さらに1メートル以下を低木にしてもデザイン上は問題ないが、空間・地下のシェアでは同じカテゴリーに入れておいた方が良いだろう。

ユキヤナギを増やす


ユキヤナギを増やす

ユキヤナギ

落葉低木。日本原産。白い小さな花が密集して咲いた姿はなかなか魅力的。しかし、花が終わると地味な生垣風に見えたり、グリーンスポットになる。

(どこに植えるか)

  • 隣家との境界に並べても良さそうだ。
  • 花壇の背景に置いても置いてもいいかな。
  • 生垣の足元の隙間を埋めるつもりでも良さそうだ。
  • 家の壁面に沿わせても良い。軒下から少し出るようにしたい。後ろを通れるようにしておかないと風通しも悪いしメンテナンスもやり難い。

(増やし方)

  • ユキヤナギの株分け:
    増やし方は案外面倒だ。種まき、挿し木も出来ない訳ではないだろうが、株分けが常套手段らしい。見ようによっては簡単なのかも知れない。成長させると根が横に広がりそこからも枝(幹?)を出してくるから、根と枝のセットで切り分けていく。
  • ユキヤナギの挿し木:
    普通にできるみたいだ。花が終わったら10センチで切り出して挿しておけばいい。半日水挿しともあるが、忘れても影響ないでしょう。夏越えが外出も多くて案外厳しいかも知れないので寒くない地方なら秋挿しでも行けるでしょう。
  • ユキヤナギの実生:
    あまり聞いたことないがアリらしい。実生なら発芽も見れて楽しい。


  1. 細い枝ぶりにも関わらず、性質は結構強いらしい。下手すると雑草みたいな迷惑樹木になるのかな。

粘土質土壌の改良


粘土質土壌の改良

春になるとグランドカバーも雑草も一斉に動き始める。狭い庭ながら、緑色が元気に変わり始める。

良く見ると、植物が出遅れるエリアが何か所か現れる。何か所かは、指で触るだけでも分かるが、粘土質の状態になっている。霜が降りた時に、恐らく霜柱も立っていただろう。当然、排水も上手く行っていない。

土を深さ10センチぐらい入れ替えるだけでも粘土質は解消できる。ただし、樹木を植える場合は粘土質の下の地層も問題になる。赤土とか砂利石とか酷い時は産廃など不適切な土壌が眠っていることもある。排水性が悪いと表土を変えてもやがて粘土質化してしまう。

根こそぎ土壌を入れ替えるなら問題ないが、それはやり過ぎだろう。最大でも1メートルの長さの穴あきパイプを打ち込むのが面白い。30センチでも良いかもしれない。排水性改善のためだ。



全くお金を掛けないで土壌改良を行うアイデア

①木片の打ち込み
  • 剪定で出た枝など細長い木片を乾燥させてから粘土化した場所に打ち込んでいく。長さは30センチくらい長い方がいいが、仮に10センチでも問題はない。木片を入れることで、
  1. 土中湿度の安定化を図る。水分を吸収し徐々に放出するのでどろどろになり難く埃も立ちにくくなることが期待される。
  2. 木片の腐食が進むと粘土質との混合による土壌改善が期待される。
  3. 打ち込まれた木片に沿って水が上から下に抜けやすくなる。
  4. その他、粘土質土の移動の抑制、霜柱発生の抑制等の効果を狙う。
②木片でマルチング
  • 粘土質は雨でどろどろ、晴天で土埃といい事が無いので、チップ~木片を上に掛けておくのも良い。これも剪定で出た枝などを利用してよい。
  • マルチングだけでも、冬の霜柱対策にもなるし、どろどろ、土埃の対策にもなる。
  • 表土が落ち着いてくるとグランドカバーか雑草が進出してきて表土露出状態は解消できる(筈です)。
以上①②の相乗効果で土壌改良は早期に進むことが期待できます。

(注意)

枝を打ち込んで、10センチも入っていかない時は下に造成業者(悪質業者?)が残していったゴロ石が埋まっている可能性が高い。これが諸悪の原因の一つですからショベルなどで取り出した方が良い。手抜きを徹底するなら厚めにマルチングを施して誤魔化してもいい。
ゴロ石が残っている限りは土を入れ替えても駄目です。

最悪は岩が眠っている場合。 この時は踏み石のエリアとかガーデンチェアを置くとか全く別の工夫をします。

③植樹による土壌改良
  • 粘土質のエリアが広い時は、矛盾するように見えますが、エリアのセンターに丈夫な樹木を植えます。高木低木などは好みで。樹木を植える時に土の入れ替えと排水ルートを確保できます。その後、根を張ることで土中水分の吸収も期待できます。
  • マルチングは表土面への施策、木片打ち込みは浅い部分への施策、樹木は深い部分への施策、総合的な対策でさらに効果を実感できる筈です。



土壌改良が必要な粘土質になった場所の見つけ方:
  1. 春になっても草が生えていない、土がむき出しの場所。
  2. 春の雨で水たまりになる場所。
  • このような場所は殆どの場合、粘土質になっています。冬の間の霜柱で粘土質だけが残されている場所です。夏になればグランドカバー(シバとかクローバーとか)も雑草も生えて来ますから一安心できそうですが、定着できません。


不要な土の捨て方:

土を入れ替える時に出る不要な土、ゴロ石とか、産廃とか、赤土とか、どうしようもない土を捨てるのが一苦労だ。いろいろ見ても合法的に経済的に捨てる方法は見当たらない。調査不足かもしれない。
  • 燃えないゴミにして出す。⇒NG
  • 川に捨てる。⇒NG
  • 公園に捨てる。⇒NG
  • 田畑の回りに捨てる。 
  • 道路わきに捨てる。⇒NG
  • 他人の家の庭に捨てる。⇒NG
  • 業者に引き取ってもらう。⇒OK。しかし少量を引き取る業者はいないか高額だから実質的でない。

オオデマリを植える


オオデマリを植える


高さ2メートル~3メートルの低木落葉樹。一本でも存在感はあるが数本を寄せて植えると迫力まで出てくる。アジサイの密集感に近いイメージ。花の色は白以外にピンクなどもあるが、やはり白にこだわりたい。

オオデマリの育て方

  • (土壌)
    酸性アルカリ性は極端でなければ問題なさそう。腐葉土の多い肥沃な土質が好ましいらしい。
  • (樹形)
    自然樹形で普通は問題ない。定期的な剪定は必要ないだろう。
  • (夏越え)
    日本の真夏の日差しと乾燥が問題になりそうだ。給水を忘れると枯らす心配もある。根の張りが不十分な植替え直後の真夏は要注意。場合によっては少し葉を落とすなどの工夫も必要だろう。


オオデマリの開花時期

5月、6月。涼しい地域なら6月か。梅雨時の花となる。

問題は梅雨明けだ。灼熱の太陽と乾燥に襲われると流石に厳しい。日除け代わりに落葉高木の傍に植えたいが、なければ適当なもので日除けを作るしかない。

園芸用遮光ネット

乾燥防止のマルチングも欠かせない。オオデマリは冬も寒さ防止のマルチングが必要。結局年中マルチングが必要と思った方が良さそうだ。その場合はチップを上に継ぎ足す形で少し厚めに施す。チップサイズも大きめのものを使う。マルチングエリアは枝の張り出しに相当するエリアが良いだろう。落ち葉は見苦しいので使わない。後、基本的なことだけど、チップに侵入した雑草は確実に抜き取ること。

マルチング



(注意)

日ごろから水をやりすぎると根の吸水能力が低下します。十分乾燥させてから給水するのが良い。マルチングを施していると乾燥の具合が把握できないので、葉の元気さなども見て注意深い対応が求められる。過ぎたるは及ばざるがごとし。っていうか、枯らしたらゲームセットです。

ネコヤナギを剪定する


ネコヤナギを剪定する


ネコヤナギの剪定のポイントを再考してみた。大雑把には3通りの発想ができる。
  1. (自然形)
    ネコヤナギを特に剪定することなく大ぶりの樹木するのは自然派にとっては何の問題もない。
  2. (枝垂れ形)
    ヤナギの枝が上から下に垂れ下がる風情もなかなかいいものだが、この場合は垂れ下がる始点となる位置で意識してカットする。常に新しい細い枝が出るような形がいいのだろう。
  3. (花穂形)
    ネコヤナギの特徴となる花穂を楽しむには見上げる形よりは見下ろす形の方が適当だろう。

花の写真を撮って楽しむ人、花を訪問する虫たちを楽しむ人、これは背丈を低くするしかない。この場合は見下ろす視線を確保するため、腰から胸の高さでカットする。

枝を多く張り出させる方が見栄えもいい。

カットする時期は花が終わったら。概ね4月頃で良いでしょう。5月の連休の作業にしても良い。新しい枝の張り出しも期待しているので、成長期の間、早目が良いでしょう。花穂がへばりついている時は払ってやればよい。

別の理由で、どんなに遅くても梅雨が明ける前には完了させたい。夏の乾燥に耐えるように蒸散を軽減するために先端部はカットする。年数が過ぎていれば神経質になることもないが、幼木の時は乾燥に負けて思わぬ失敗をする。

花穂を付けない枝も葉で養分を作るので目の敵にすることもないが、十分大きくなったら優先してカットしてよい。徒長枝と同じように根元から。


剪定が面倒になったらいつ止めても良い。その後は自然樹形で楽しむ。

マーガレットを植える


マーガレットを植える

マーガレット(花)

http://en.wikipedia.org/wiki/Argyranthemum_frutescens

普通は白いキク科のクラシックな装いの素敵な花。モクシュンギクの名前もある。地下茎で冬越しを繰り返すうちに木質化するのかな。園芸品種として八重咲きのものやピンク色のものなどあるようだ。

マーガレットの育て方

割とありふれた印象があるが、育て方は思ったより簡単ではなさそうだ。

(冬越し)
冬の寒さに弱い。先日のように早春の季節外れの雪が振ると、一気に半死・瀕死の状態になる。冬の霜が降りるような時は多分地下茎ごと持っていかれてしまう。寒冷地となると冬越しは先ず無理と考えた方がよいらしい。

冬を乗り越える知恵としては、最初は植木鉢で冬は建物に取り込んで地下茎を育てて木質化を進め、2,3回冬越しを経験してから露地に植える。露地での冬越しはマルチングは当然として、野菜のようにビニールの幕を張るのが良さそうだ。

(夏越し)
夏の高温多湿に弱い。そのくせ日光も欲しがるようで、植木鉢を持ってうろうろするしかない。露地に植えるには、結局、水はけのよい半日陰を探すことになる。

(秋越し)
悪いことに春の花が終わると地味な葉が残り、その葉も落ちると、最期は殆どゴミ状態だから、印をつけておかないと秋の庭掃除で一緒に捨てられてしまいそうだ。可哀想なマーガレット~!

結局。

忙しい世間様は1年草の消耗品としてマーガレットを春だけ好きな場所で楽しむのが常套らしい。となると、花屋で好きなマーガレットを仕込んで適当に植え付けて御仕舞い。簡単だね。でも詰まらないかな。

やはり、

マーガレットのエリアを庭の一角にしっかり確保して一緒に頑張る方が楽しいね!。

ローズマリーを剪定する


ローズマリーを剪定する

ローズマリーの剪定

何となくバタバタになってきて葉先(枝先?)の元気も今一。剪定でもしないとまずいかなと思って調べてみる。丁寧な説明のあるサイトは限られているようだ。ソースはいずれも同じと言うことだね。

頭に残しておきたいこと(ローズマリー剪定要領):順不同

  1. (季節・天候)
    春・梅雨・夏・冬の剪定は避ける。残るは春と秋。挿し木を狙うなら春しかないと言うことだろう。多分。拘らなければ春でも秋でも都合でやれば良さそうだ。雨の日は回避したい。
  2. (強剪定)
    剪定では木質化した部分は基本的に切ってはいけない。強剪定に弱く全体が枯れることがある。
  3. (カット位置)
    枝の途中をカットする訳だが、必ず緑色の葉を下側にいくつか残してカットする。葉がないと新しい枝が出て来れない。
  4. (掃除)
    剪定前の基本作業は枯れ枝の掃除。既に枯れてしまった枝もそのままになっていることがあると日照・風通しに良くなので、これを除去する。これは日常管理の一環でやるべきだ。
  5. (樹形バランス)
    矛盾するが、枝葉が混み合うと風通しと日当たりが悪いので間引くことを考えるのだが、一方で隙間が多いと間延びして期待外れの樹形になる。加減がアナログで難しい。植えている場所の環境に寄るので、好みで横に広げるようにカットして行ってもいいし、上方向に伸ばす形でカットして行ってもいい。
  6. (円柱樹形)
    高さ2メートル直径1メートルの円柱をイメージしてカットします。切り戻しをしながら表面の密度を確保しますが、いずれにしても強剪定には弱いので一気に形作りをしないこと。週末・月末小刻みにカットすることです。



  • 案外簡単にできるようだ。土に挿しても水に差しても(コップに入れておくだけ)根を出すことは高い確率で可能とか。
  • 庭のローズマリーのバックアップのために数株クローンを作って育てるのは悪い発想でもあるまい。
  • 生垣の補間(この場合は匍匐性が良さそうだ)、出窓の下、フラワーボックス(これも匍匐性が似合いそうだ)など厳しい環境で頑張って頂くのもあるかもしれない。


アンドロサセを植える


アンドロサセを植える

アンドロサセ



何となく頼りない花だ。白い小さな花が可憐。衝動買いしてしまったが、これは植えても雑草に紛れて片付けられてしまいそうだ。ロックガーデン向きとある。乾燥に強いので軒下に植えても大丈夫かな?。露地植えすると雑草に負けて存在感を失うのでポットに植えるのが良さそうだ。背の高いポットを使う方が絵になる。

高山性なので冬の寒さには強いが夏の暑さ対策が問題になる。真夏の直射日光は取りあえず避けるべきだろう。

水やりは案外難しいかも知れない。1週間に1回程度で収まるかと思うが、梅雨の長雨には注意したい。軒下に移すなど一定のケアは必要だろう。

マルチングは小石が相応しそうだ。白い花なので小石の色はしっかりしたものを選びたい。白色とかグレー色とかは避けよう。

  • トチナイソウ
  • リュウキュウコザクラ
  • アンドロセサスターダスト

花が咲くのが先か?葉が出るのが先か?


花が咲くのが先か?葉が出るのが先か?

春の桜を見るとどう言う訳か花が先に咲いて、花が散る頃に葉が出て所謂言うところの葉桜になる。梅も同じように先に花が咲きます。ところが、林檎のように葉が先に出てから花を咲かす樹木もあります。同じ桜でも山桜は葉が先に出るらしい。花と葉の後先を決めるのはどういう理屈だろうか?。



都市伝説と植物科学の戦い?


  • 風媒花は花粉付着の効率が良いように花だけを先に咲かせ、受粉の邪魔になる葉を後にする。
  • 虫媒花は想定している虫が動き出す温度に合わせて花を咲かす。
  • 目的の虫が温度でなく日照時間で反応する場合は、花の方も日照時間を見て花を咲かせる。
  • 花を充実させて花粉量を多く出来る樹木は、花粉量が最大となるタイミング(時期)で花を咲かす。
  • 獲得した特性は地域環境で変わるのか一定なのかも分からない。

サンプリング:
+++//+++

花が先
アンズ(杏子)、ウメ、エゾヤマザクラエゾムラサキツツジ、キタコブシケヤマハンノキ、サクラ、シラカンバネコヤナギ、ハナミズキ、ミヤマハンノキ、モクレン、モモ、ベニイタヤ

+++//+++

葉が先
アジサイ、イチジク、プラム/スモモ(李)、カキ、キハダ、サンザシ、サンショウ、タラノキ、ニガキ、バラ、ハリギリ、ブルーベリー、ホオノキ、ムクゲ、ヤマザクラ、リンゴ、レンゲツツジ、。

+++//+++
しかし、まあ、なんというか、こういう話は、春に花を咲かせる樹木限定だね。夏の花は当然ですが既に葉が出ているに決まっています。常緑樹に至っては更に当然ですが葉が既に出ていますから、どっちが先化の議論の入り込む余地もありません。

サクラは人の世話が前提で生きてるから理屈は当てはまらないが、自然淘汰の理屈で行けば花が先の樹木はやはり劣勢だろう。まだ寒い時期に活動を始める昆虫との共生の感が無くもないが、後は風任せ。戦略的な幅が限られているので、特定品種に限定されているだろう。

素人考えよりはるかに手が込んでいる。

http://www2u.biglobe.ne.jp/gln/14/1414.htm

サンショウの剪定


サンショウの剪定




ネットを見ても共鳴できる発想にはなかなか出会うことが出来ない。

自然樹形が必ずしもビューティフルな訳でもないし、剪定しても思う方向に枝が伸びる訳でもないので、樹形を作ることもできないようだ。

-

(揚羽蝶の来る庭)

  • アゲハチョウの餌のつもりなら、幼虫(青虫)が鳥に狙われないように混み合う形が良いだろう。枝が内側に向かおうとも下向きになろうとも気にすることはない。徒長させるのは不味いから、まっすぐに伸びる枝は20センチぐらいの長さでカットして向きを変える。複数のサンショウを近接させて植えるのが尚良いだろう。樹形が複雑なら高さに制約をつける必要はないが、2メートルを超えると手が届かないし、アゲハチョウ自身が高い場所は好まない。やはり2メートル付近まで切り戻していいだろう。


(食材収穫の庭)

  • サンショウの葉とか実とか花とかを料理に使う目的なら、適宜採取しやすいように、高さを制限し1メートルから2メートルの間に収める。概ね1.5メートル付近でカットしていれば問題ないでしょう。横方向は特に制限する必要ないが、作業性を考慮した空間は残したい。とげのある山椒の場合は回りこめるスペースを残したい。

(自然樹形の庭)
  • 自然体の野趣を楽しむなら植物同士の自然な相互作用を大事にしてなるべく人の手を入れない。こういうコンセプトでは、通行人や隣家の迷惑にならないかぎり放置するのが基本。自分の好きな植物を種類は問わず密集させて植えることで、相互作用を誘導してもいい。植物にとっては迷惑な話だろうが、空間を埋め尽くすあるいは支配するのが植物の基本なので問題ない。