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庭木を植える時の適切な間隔の取り方


庭木を植える時の適切な間隔の取り方

ネットで検索してもあまりしっくりこない。木は大きくなるから。自然樹形がもっとも元気だから。で、隣の木とは10メートル離す。勘弁してくれ。庭からはみ出してしまう。一体、どんな相談にどう答えているんだろうと思う。無尽蔵なスペースがある人は誰も相談しないでしょう。

答えは山と林にある。その実態を見ればいい。決まりごとは何もない。生きる力が全て。逆境で頑張る樹木は逞しく美しい。

どんなに近接させて密集させたとしても、根っ子はお互いに地下を奪い合い、枝葉は風と光を奪い合う姿はたった一本の木の時と何も変わらない。枯れる枝が自然発生するよう枯れる個体も存在する。自然界には剪定する人なんかいない。ぶつかり合って淘汰されるのは1本でも複数本でも同じだ。

人間的価値観で見た目が悪いと思うなら好きに間引けばよい。

何処の山林も土地が健康なら密集しているものだ。激しく戦っているものだ。人が測れない時間を過ぎたら落ち着いたバランスのとれた空間が広がっているだろう。



同じ種類の木は高木も低木もどんなに寄せて植えても構わない。街路樹や生垣は間隔は気にしなくて良い。

違う種類の木は生きることができる程度の空間は確保したい。枝の張り出しの中に相手が入り込まないようにする。枝葉も入り込まないなら理屈では2倍のスペースが必要だが、その辺はいい加減でいいだろう。交差させ淘汰させても、剪定で案分させてもいい。

高木なら別の高木が枝の張り出しの中に入り込まないようにする。低木なら別の低木が枝の張り出しの中に入り込まないようにする。高木と低木の近接は気にしなくて良い。

庭木の場合、高木と言っても本当の高木はまず無理。実態は中木どまりです。高さ5メートルぐらいか。庭木の低木は2メートル以下。これを中木として、さらに1メートル以下を低木にしてもデザイン上は問題ないが、空間・地下のシェアでは同じカテゴリーに入れておいた方が良いだろう。