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メイフラワー|ワシントンホーソンの花が咲かない


メイフラワー|ワシントンホーソンの花が咲かない


花が咲かない以前に元気がない。あっさり落葉するし、葉の大きさもいじけた様な小さなものが多い。

相手をサクラの仲間と思えば自然樹形で余計なことをしたくない。サンザシと思えば梅のように切ってやらなければいけない。

実際のワシントンホーソンの植えられている様子を見ると剪定など無縁な佇まいだ。

問題のワシントンホーソンは実生から既に20年経過しているのだから、花を咲かさない理由が思いつかない。



今までと違うことをやらなければいけないかな。
  1. 手の届く範囲で、枝先をカットする。「20センチカットルール」を採用する。最後の枝分岐から20センチの位置でカット。
  2. 内側に入り込む枝はカットする。
  3. 分岐のない枝は枝元からカットする。これは程度問題だ。
  4. 手の届かない範囲(高い位置)はカットしない。自然樹形のまま。

  1. 植物は、樹木は、いったい何を考えているだろうか。環境が良ければ、精一杯成長して地域を支配して大きな花を咲かせ豊かな果実をまき散らすだろう。
  2. 植物が外敵に会えば、ゆっくり大きく成長することは諦めて、さっさと花を咲かせ手早く子孫を作り始めるだろう。
  3. 外敵はどのように認識できるかと言えば、枝が折られたり切られたり虫に食われたりすることで、枝葉の成長に向けて送っていたケミカルを中止し、花と果実の為のケミカルを送ることに切り替える。
  4. 要するに、植物は剪定をすると身の危険を感じて、活動の種類を変えるのだ。本当かな?
  5. なぜ、桜は切らず、梅は切るのか? 桜は姿かたちが命だ。狭い空間に花を密集させても歓迎されない。梅は花が小さい。サクラより少ない。しかも実が欲しい。結果、梅は切りまくればいい。
  • 剪定すると樹木が大きくなると勘違いしている人は今も多い。隙間なく豊かに見えるのは正しい。普通に成長する方が木は大きくなる。
  • 花を咲かすには剪定? これが正しい時も正しくない時もある。苗木の時、若木の時は、剪定してもいじけるだけで、花を咲かすケミカルは流せない。一定の大きさになれば花を咲かすケミカルを流せるようになる。
  • 花を咲かせるための剪定を始める時期の見極めは木の成長だ。環境が悪ければ時間が経過していても時期尚早のこともある。葉の大きさも見てみよう。葉のサイズが大きくなって来たら機は熟したと考えてよい。背丈・幹の太さ・葉の大きさ・経過年数が樹木の様になってきて、それなりに元気そうなら、勘違い剪定をやってみよう。
  • 決して切り詰めないこと。20CMカットルールが分かりやすい。
  • 手が届かないような高さのところは何もしなくてよい。
  • 時期は葉を落としたら直ぐが良い。

リンゴ(林檎)の剪定と仕立て





リンゴ(林檎)の剪定と仕立て


趣味の園芸だったか忘れたがNHKの番組で「リンゴと暮らす365日」みたいなタイトルでリンゴの話をやっていた。

矮小性の台木を使って挿し木したリンゴを使うとコンパクトに仕上げることが出来る。このような場合、付加上をすると台木で無く接ぎ木したリンゴから根が出るので、台木を10センチ程度地表に出しておく必要がある。



剪定の基本手順
  1. 不思議なことに上に伸びる1本の枝は切らないらしい。上へ延びる力を絶やさないためか。どこまで上に伸ばすのか、限界を見てやろうという気持ちでいいのかな。
  2. 枝は水平より下方に誘引する。理屈は分からないが子孫を残そうとして花を咲かせ実を付けるのが早まるらしい。
  3. その他の上へ向かう枝は切り離す(剪定する)。上へ延びる力が注がれて、横に張り出させた枝(花を咲かせる枝)に、栄養が行かなくなるからだろう。
  4. 鉢植えでもリンゴは実を付けてくれるらしい。気に入った品種を2つ3つ鉢植えにしても面白いかも知れない。鉢は夏の暑さ対策で白っぽい色がおすすめとある。
  • さて、実際にやってみるとするなら、
  1. 先ず、芯となる真っ直ぐ上に伸びる枝を決める。こいつがこの木の大将だ。
  2. 次に、下方に誘引できそうな枝を探す。本数を数える。
  3. 重石にする石と紐を用意する。必要なら洒落たデザインの敷石を購入する。
  4. 誘引作業。枝先、20センチから50センチのところをひもで結んで下方にゆっくり誘引する。水平より30度くらい下方に向かせた位置で止める。紐のもう片方に石を載せて固定する。軽くて浮いてしまいそうな場合は石を追加する。
  5. 位置関係が良ければ、幹の根元に紐の片方を括り付けたくなるが、気に負担を与える件もあるので止めにしよう。
  6. 下に向けると枝が折れてしまいそうな、あるいは実際に枝が折れかかったりするものは、選定する。
  7. 感覚的には、下方に這わす枝の数は10本を超えることは考えられない。常識的には5本前後がいいところだ。出来るだけ低く下を這わせる形にしたい。上の方の枝は、芯以外は無理に残さなくてもいいだろう。
  8. ところで、下方に這わせた枝から出た次の枝は如何するのかな。基本は下方に誘引するのが原則だろう。また適宜の選定が必要だ。
  9. 遂には横に広がりすぎる訳だが、適当な広さで横方向もカットしてしまうのか、適当な支柱で守ってやるのか。まあ、何年先の話だろうか?。鬼が笑うどころではないね。
  10. もっとも、鉢植えの場合は力がないからほどほどで成長も止まってしまうだろう。地植えなら本気の心配になるかもしれない。