ページ
▼
球根を掘り上げる理由
球根を掘り上げる理由
<夏の暑さ対策>
球根の夏対策は春に花を楽しんでから:
チューリップ、ヒヤシンス、アネモネ、ラナンキュラスなど。
高温多湿で球根が崩れるのを防ぐため、地上部(葉)が枯れたら地中から掘り上げて、日陰の涼しいところ、風通しの良いところに保管する。念のために殺菌剤を吹き付けておいても良い。
梅雨に入る前に掘り上げるのか?。地上部が元気なら球根を成長させたいので其のままで良いだろう。葉が黄色味を帯びてきたら枯れかかっているので見切って良いでしょう。梅雨は時期の見極めが難しいので実際の天候と植物の元気状態で時期を判断してよいでしょう。
秋になったらまた埋め戻せばよい。秋の長雨を避けるタイミングの方が安心。冬を迎える前だからスタッドレスタイヤを履く頃。
<冬の寒さ対策>
球根の冬対策は秋に花を楽しんでから:
ダリア、アマリリスなど。
球根はマイナス5度ぐらいが耐えられる限界。だから冬場に霜が降りるとかするような地域では掘り上げたほうが安全。極端でなければ地表にチップを撒くなどするだけでも大丈夫だろう。
もう一つの心配は秋の長雨。水はけの確保はしっかり。
保管場所は冷暗所。但し、真冬もマイナス5度より下がらないところ。乾いた砂かバーミキュライトか腐葉土の中に埋め込んでおく。
冬を越して、霜の降りる心配がなくなったら埋め戻す。(スタッドレスタイヤを脱ぐ頃ですね)
<掘り上げ無用>
暑さにも寒さにも強く特に掘り上げる必要のないもの。
ムスカリ、スイセン、クロッカスなど。
之は楽で良いね。花は小振り。球根も小さいものだ。しかしよく見るとムスカリは年々やせ細っていく感じだ。
※
ダリアのように春から秋まで頑張る花は、冬は掘り上げてよいが、夏は悩むだろう。一旦、掘り上げてしまうか、地上部を切り戻すだけで済ますか。
地上部の元気よさの程度を見て判断するしかないでしょう。多分。
※
<ふかふかベッド>
球根を掘りあげるもう一つの理由はふかふかベッドの維持のためと考える。立派な球根を維持するには立派に伸びた葉の部分が太陽からエネルギーを貰うと同時に土壌の養分を根で吸い上げる必要があります。しかして土壌はどんどんやせる。
球根を埋め戻すときは、元土に培養土、腐葉土、バーミキュライト、苦土石灰、肥料、などを調合してふかふかベッドを作り、球根の根のスペースを10センチ~20センチ程度確保する。
ちなみに球根の上部から地表までは3センチ~5センチ程度でよいそうだ。光とか熱線を感じることが出来る深さなのかな。
また因みに、植え付け作業は雨の日、雨の翌日は避けたい。土壌の保水能力の判断が付きにくくなるからだ。
地植えであろうがプランター利用であろうが、土壌改良は欠かせない仕事だ。特に球根を維持するには重要だ。
分球対策の側面もあります。分球が旺盛なら地中が混み合ってくる。
※