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ムスカリの種を撒く
ムスカリの種を撒く
ムスカリの花が終わると茎に種を入れたであろう実のようなものが一列に並んでぶら下がる。これを撒けばムスカリは生えてくるんだろうか?。ムスカリの種まきはどのようにするんだろう。
ムスカリは分球で増やすのが常道。種まきは手間も時間もかかる。
ネットの情報を探ると、種まきは9月とある。自然界では放置すれば5月くらいからさっさと種がこぼれている。種袋はまだ青いままに次々と茎から離れていく。茎自体も黄色くなっていて、ネットで見るような鞘(さや)が薄茶色に乾燥するまで茎に存在すること自体が実際は殆どありえない状況だ。
何か勘違いしているかも知れない。
ムスカリにとって何が問題かと言うと、地中にある球根は逞しくて相当の環境変化に耐えることができるし、分球で領域拡大も徐々にではあるが可能だから、特に問題はない。
しかし、離れた場所に子孫を増やすには、やはり種を使うしかない。動物が口にする様子はない。アリが運んでいることもなさそうだ。どう見ても風任せではないだろうか。
多くの種・鞘は青いまま5月6月には地上に降りる。問題は梅雨明けの暑さと乾燥。これを乗り切る鞘はしっかり分厚い構造になっている。このまま草の下や窪みに入って適当なもので覆われれば夏を乗り越えることが出来るかも知れない。秋になれば鞘は割れて発芽できるようになる。
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環境の良いハウスなどで育てれば、青い鞘は落ちないで茶色に熟成する。鞘が割れて種が零れ落ちる。裸の種は、良い環境では発芽するチャンスを持つ。環境の厳しい露地では、裸で零れ落ちた種は返って夏越えが厳しいだろう。
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5月~6月になって、青い鞘が零れ始めたら適当なところで鞘を採取して、目的の場所に撒きます。覆土は薄くて良さそうです。極端に乾燥させなければ秋には発芽することが期待できます。
毎年、目的の場所に種まきを続ければ、一面がブルーのムスカリグランドが完成するはずです。
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