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果樹と野菜の「袋掛け」 ~病害虫対策の決め手~




果樹と野菜の「袋掛け」 ~病害虫対策の決め手~
狭いに庭の果樹や野菜は超貴重品です。果実は宝物。大事にしたい。病害虫対策も怠り無くですが、手抜きしたい本音もある。そこで利用するのは傍目には見苦しいが袋掛けです。

鉢植え
  • 鉢植えは置き場で工夫する。日当たりと風通しが良い。雨が当たらないところ。此処は病害虫が苦手。
露地植え
  • 袋掛け。雨が入らないように蓋をしっかりする。鉢植えでも袋掛けは有効。
病害虫の日常点検
  • 変色、斑点、変形、虫食い跡、汚れ、虫などの有無を日頃からチェック。
  1. 大きい虫:手で捕捉。割り箸でもいい。所謂捕殺だ。
  2. 小さな虫:葉についた小さな虫(ハダニ、アブラムシなど)は水で洗い流すこと。ただし、洗い流す作業は直ぐに乾くように晴れの日に行なうこと。雨の日は関係ないから、結局、曇りの日は駄目、天気のいい日でも夕方は駄目、風は適度にあったほうが良い。
  3. テッポウムシ:果樹に限らないが被害は深刻なので幹の穴・木屑に注意する。
  4. ナメクジ:樹木は深刻になることは少ないが、数が多ければ駆除したい。野菜の場合は確実に駆除したい。
  5. 葉の斑点、変色、変形などは病気の証拠だが、この時は申告だ。果樹・野菜では基本的に無農薬を目指したいから。収穫後や花を咲かせるずっと前なら気に成らないが既に花を咲かせて果実形成に入っていたら薬は使いたくない。⇒風通しの確保、病気の部分の切り離し、などのために軽剪定を行なう。深刻な場合は樹木自体の保護のため収穫を諦めて農薬を使用する。

袋掛けを楽しむ

袋掛けの単位

  • 果実のサイズが大きいものは一つずつ1個単位に袋掛けする。
  • 小さいものは複数纏めて袋掛け
  • 房または一塊になっているものは纏めて袋掛け。
  • 中途半端なサイズの果実は面倒だけど、果実の状況を見て個別にするか纏めるか判断する。

袋掛けの対象となる果樹

  1. ×アメリカンチェリー(実生・苗木)
  2. アンズ
  3. イチジク(△困難)⇒冬越対策
  4. ●ウメ
  5. カキ(△有望)
  6. ×キウイ⇒緑のカーテン
  7. ×サクランボ
  8. ×セイヨウナシ(オーロラ)⇒有望
  9. ×セイヨウナシ(バーレット)
  10. ×セイヨウナシ(ラフランス)
  11. ×ナシ(日本)
  12. ビワ(△困難)
  13. ブドウ(木立)
  14. ブドウ⇒緑のカーテン
  15. プラム
  16. ブラックベリー
  17. ブルーベリー
  18. △マンゴー(アップルマンゴー)(△困難)⇒温室
  19. モモ(△困難)
  20. ユズ(△困難)
  21. リンゴ(アルプス乙女)
  22. ○リンゴ(紅玉)
袋掛けの対象となる野菜
  1. ×イチゴ⇒有望
  2. ×カボチャ⇒有望
  3. ×キュウリ⇒有望
  4. ×ゴーヤ
  5. ×スイカ
  6. ×ズッキーニ⇒有望
  7. ▲トマト
  8. ×ナス⇒有望
  9. ×パプリカ⇒有望
  10. ×メロン⇒有望
袋掛け用の袋「果実袋
  • 袋のサイズは果実は大きくなった時のサイズをイメージして選択する。
  • 中になどが入り込まないように蓋をする。自身は直接害を及ぼすことはないが雨の後に晴れて日差しが当たるなどすると袋の中が蒸れて高温になり果実にダメージを与えたり、病害虫が暴れやすくなる。
  • どのような果実袋が販売されているだろうか?
  1. キウイフルーツ用
  2. ナシ用(梨袋)
  3. ビワ用(枇杷袋)
  4. ブドウ用(葡萄袋)
  5. モモ用(桃袋)
  6. リンゴ用(林檎袋)
袋の掛け方

サイトに分かり安く説明しているものがある。いくつか眺めてイメージを掴みたい。果梗(かこう)と果軸の違いは分からないが、1個の果実と枝元を繋ぐのが果梗、葡萄のように複数の果実を束ねている房の中心にあるものが果軸なんだろうと思うが、厳密な使い方をしているようでもない。

普通の果実は果梗が出ているので果梗に果実袋の終端を巻きつけて固定する。葡萄の場合は房の果軸に果実袋の終端を巻き付けて固定する。説明の方が分かり難いが実物を見れば一目瞭然。

問題は桃のように果梗が出ていない(超短い)場合の固定の仕方です。果実と枝を果実袋に折り込むように包んで果実袋の終端の左右を絞って最後止め金(針金)で巻くなどして固定する。試行錯誤してコツを掴むしかない。


このサイトには袋掛けを行なう時期についての説明もあって分かりやすい。