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チューリップを植える


チューリップを植える

チューリップ(花)

チューリップは球根ですね。秋になるとあちこちのフラワーショップ、ホームセンターなどで球根が売り出されます。ネットに入って何個でいくらというものから、ばら売りしているものまで。しかし、チューリップの種が売られているのはあまり見ないですね。個人が種から育てることは先ず無理でしょう。球根を大きくすることも品種を維持することも出来ません。

チューリップは秋に球根を埋めて、放っておけば春には芽を出しやがて花を咲かせます。

お利口さんは花が終わり、葉も元気を失くしたら球根を彫り上げて秋まで保管します。梅雨のときの多湿、真夏の高熱で球根がダメージを受けるのを回避するためです。取り出したからと言って球根が太ることはありません。

無精者は何もしません。地上部が枯れたら枯れた葉を取り除くので地上部には何も残りません。

問題は、次の年、春になるとまた芽が出るのかどうかです。どんどん増えるのか衰弱して絶えるのかです。普通に考えれば、良い環境ならどんどん増えるべきですが、チューリップは改良に改良を加えていて自力では既に増殖する能力を失っている可能性が高いのです。交配が起きることも無いでしょう。

彫り上げた球根を再度植えるときには球根のベッドを新しくします。それで翌年の春までに球根が成長できるチャンスがあります。植えたままではベッドは古いので球根が大きくなるチャンスは少なくなります。これが堀上の2つ目の利点です。(因みに、ダリアとかヒヤシンスとかも同じ発想で良い筈です)



チューリップの増やし方

自然分球?

元の球根(親球)に小さな球根(子球)ができて、それが成長し2つの球根(親と子)になる。それぞれに次の芽先を持っています。彫り上げてペシッと2つに分けることができる。放っておいても増えるかも知れないがスペースを取り合うので能率は悪い。地上から黙って見ている分にはまた同じものが咲いているとしか見えないだろう。

  • チューリップ
  • スイセン
  • アイリス
チューリップを増やせるかどうかは、親球が子球を幾つ作れるか、また何年間作れるかに掛かっています。さらに、子球が親球のように大きく育つかどうかに掛かっています。 親球はせいぜい2年、3年目には自身が花咲く力も無いでしょう。子球は更に弱く自身で花を咲かせる力は初年度ぐらい。多分小さな貧弱なもの。2年目は自身の花を咲かせるのも難しいでしょう。結局、普通環境では3年目には命が尽きます。(球根業者などが作る超理想的な環境でのみ維持できるんでしょうね)

小さな子球が何年も掛かって大きくなる可能性を考慮すれば、毎年同じエリアに球根を追加していけば 、安定してチューリップを楽しむことが出来るエリアにできるかも知れない。
切断分球?

イモみたいな根っ子。彫り上げてスパッと切って分けるもの。目先が1つ残るようにカットすること。こちらも放置すればゆっくりした進行だ。

  • ダリア

ムカゴ分球?

ムカゴができるものはムカゴを種のように撒いて増やします。放置すればムカゴが勝手に地上に落ちて子孫を増やすかも知れない。

  • ユリ
  • ウラジオラス


チューリップの土壌

どうすればいいかよく分からないがチューリップの土が販売されているね。何と何をミックスして作っているか調べれば大よそは掴めるのではないかな。球根を育てるにはチューリップに適した土壌作りが必要みたい。

  1. 水はけの良い砂質系が良い。
  2. 腐葉土、砂、黒土あたりミックス。
  3. 石灰もミックスして中和。
  4. 粘土質は駄目。霜柱が立つようでは打めです。
  5. 地上部が終わる頃に球根を掘り上げて、土もついでに改良してしまう。球根は改良土壌に戻す。



その他?

鱗(うろこ)のように剥がしたり、カットしたり、いろいろ手法があるようだが、何れも面倒だから省略。何れも人が手を加えるので放置しては何も起きない。



★★★原種系チューリップ



多分、品種改良が進む前の原種系なら、自然分球で自然に増えていくでしょう。チャレンジして悪くない。種子の発芽による増殖も進むかも知れない。

ガーデンプランとしてはチューリップエリアのセンターまたは後方に原種系を置き、周囲または前方に品種改良型の流行の球根を植えればいいでしょう。

  • アクミナータ ▲=ユニークな形状
  • アルボコエルレア・オクラータ=ブルーイシュホワイトでなかなか良い。
  • イリエンシス 
  • ウルミエンシス
  • ウィッタリー
  • ウイルソニアナ=鮮やかなレッド。
  • ウルミエンシス=イエロー
  • ヴヴェデンスキー=朱色。今一かな?
  • オルファニデア
  • クルシアナ・レティジェーン★★=ホワイト主体なら品があって良い。
  • クルシアナ・シンシア=イエロー+ピンク
  • クルシアナ・クリサンサ =イエロー+ピンク
  • クルシアナ
  • サクサテリス=パープル+イエローが可愛い
  • タルダ=イエロー+ホワイトでまあまあ良い。
  • ダンシングフェアリー=イエロー+レッド。やや品が無い。
  • トルケスタニカ★★=ホワイト基調なら品があって良い。イエロー系は今一。
  • ハゲリ( ハーゲリー)★★=ダークレッドがなかなか良い。
  • バッケリー=今一
  • バタリニー=イエロー。品がある。
  • ビオラセア★★=ブルーピンク。品があるが、やや小振り
  • フミリス(プルケラ・フミリス)ピンク・紫系はなかなか良い。
  • フミリス(フリミス・リトルビューティ) ★★=ピンクが可愛くなかなか良い。
  • ブライトゼム=イエロー系。今一の感じ。
  • プラエスタンス=朱色。なんか普通過ぎる感じ。
  • プルケラ=中には素敵なものもある。現物見て判断ですな。
  • ペパーミントスティック★★★=ホワイト+ピンクでなかなか良い。
  • ペルシャンジュエル(ペルシャンパール)=これってニゲラ?チューリップ?
  • ポリクロマ=これも色々あるので現物判断。
  • マキシモビッチ=レッド。今一。
  • ライラックワンダー=ピンク+イエロー。可愛い系。
  • リニフォリア =鮮やかなレッドがなかなか良い。
 ※

水やり・病気

知らなかった。チューリップはお水大好き植物だったなんて。かと言って土壌は水はけが必要。新鮮な水が必要なんだね。梅雨の長雨も駄目だろう。 

病害菌にも注意。殺菌剤を定期的に散布したい。球根の状態でも影響を受けるようだ。球根に塗布する、地中に注入する。pH管理も必要。

路地植えは土壌管理の手間が掛かりすぎるから大きなポットを使うのが現実的だろう。