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雑草を絞り込む=雑草から除外するもの


雑草戦争、束の間の整理

雑草は何か。これは相対的です。絶対的な雑草は存在しません。庭の主が勝手に決めればいいことです。育てるのは何で、育てないのは何か、をですね。

昆虫大好き人間が庭仕事を始めると、雑草の形も変わってきます。

(1)シバ

基本は芝生。芝刈りは年中。ティーグラウンドじゃないのだから長めに。2センチ以下は駄目です。5センチでもいいです。

(2)クローバー

サブはクローバー。シバの勢いがないところはクローバーにカバーして貰う。ただ、普通のクローバーではつまらないからティントに切り替える。ティントは色違いの品種が多いので結構楽しめる。

白詰草が超元気ならシバと一緒にカット。元気でなければ放置。邪魔になったら浸透型除草剤を利用。オーバーシードもお忘れなく。

観賞用の場合はその目的の範囲で管理。ティント系も同様。ティントが見事に増殖して溢れてきたら適当な場所に移植。人に譲っても喜んでもらえそうです。

(3)スミレ

これはちょっと事情が出てきます。タテハ蝶の仲間「ツマグロヒョウモン」の幼虫はスミレの葉を食べて成長します。パンジーでもいいのですが、ツマグロヒョウモンの生息環境を十分整備するまでは安易にスミレをカットすることは出来ません。切らずに置く立派な理由があるのです。

ツマグロヒョウモン

(4)カタバミ

こちらも同様です。シジミ蝶の仲間「ヤマトシジミ」はカタバミが無いと生きていけません。カタバミのジャングルをポットとかプランターあるいは庭の一角に用意できるまではカットできません。

ヤマトシジミ

と言うことで雑草が絞られました。かなり助かります。除草のターゲットが絞られると仕事も気分的に楽ですね。



目的を設定することで除外できる雑草があるということです。



(注意)

シバは一定の長さにカットしますが、その他のクローバー、スミレ、カタバミも回りのシバの長さに合わせてカットします。雑草から除外するので伸び放題で構わないということではありません。除草剤をかけたり、根こそぎ引っこ抜くことはしないということです。

回りにシバがまだ来ていないければ(グランドカバー未開地?)暫くの間なら放置で構いません。

いずれにしても程度問題。芝生のメインエリアで他の植物が大きな顔をしているようなことは回避します。浸透型除草剤を使いますが、筆塗りも難しい場合は小型のスプレーで噴霧します。除草剤の種類によってはシバもダメージを受けますがやむを得ません。