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恐怖のメイフラワー|ワシントンソーン2

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恐怖のメイフラワー|ワシントンソーン2

ワシントンソーンの名前の由来であるソーン:棘を一度見たら誰でも恐怖する。長さ5センチにも達する鋭い棘はどんな動物とも妥協しないだろう。しかもその方向が全方位。成長前のトゲでも十分強力だ。剪定した枝にうっかり触っても痛い目に合う。

ワシントンソーンの回りに実生の小さな赤ちゃんが顔を出して今は数本が顔を出している。場所を移そうと思って根元をシャベルで探り始めて驚いた。この赤ちゃんは地下茎?(親木の根)から伸びているのだ。

そうなんだ。まだ花も咲かせない。実も付けない時に、どうして実生かなと思ったのだが、その時は気付かないうちに僅かに花がさいて実を付けたのだろうと勝手解釈をしていた。しかし、実際は花は一斉に華やかに少々癖のある匂いを発散させながら先、実は鮮やかな赤色。知らないうちにと言うのは無理だったのだ。正体は地下茎と言うべきなんだろうか、横に伸びた根から枝(幹)を伸ばし始めていたのだ。土壌が悪いとこういう非常手段を使うのだろうか。

此の樹木は一度根づいてしまうと簡単には駆除できないものかもしれない。根を手繰って全部掘り上げるくらいにしないと根絶はできない。

赤い実を食べた鳥などによって遠地へ子孫(種)を送り、近場は地下茎?(Rhizome)で他の植物を圧倒する。まさに恐怖のワシントンソーンというわけだ。

Washington Thorn (Rhizome)

生垣のレッドロビンの剪定

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生垣のレッドロビンの剪定

生け垣のレッドロビンは地面・土を隣同士で共有するので根張りに制約が行く。樹勢は大せいだがリソースの制約が苦しい。レッドロビンも普通に1本だけ植えれば立派な大木になるが、生け垣では無理。

で、中途半端にしているとカビや病気やでみすぼらしくなってしまう。赤い新芽も弱弱しい。

対策は「強剪定」らしい。高さを1mか、せいぜい1.5mか。回復には1年か2年掛かる。耐え切れずに枯れたところは新しい苗木を移植して世代交代を図る。同じレッドロビンでは病気を移されるリスクもある。殺菌剤の散布ではどうしようもないと判断したら樹種を変えるしかない。

高さを抑えるのと、内部が混みあっている筈だから透かし剪定も行うこと。殺菌剤は種類を変えながら根気よく散布する。

これ、1回の終末2日でいきなりやっては駄目です。レッドロビンは季節の影響は受けにくいので、酷暑・厳寒の時期は作業の種類を選ばないと駄目だが、毎月1回を続けながらやることです。



昔はレッドロビンを生垣に使うことが流行った、新興住宅地は決まったように使っていた。赤い新芽の美しさに引かれて今でもそれなりの人気がある。ってか、扱いやすいので業者もついつい使ってしまうこともある。剪定にも強いし挿し木などでも増やせるしコストもリーズナブル。

品種はいくつかあるらしい。



10年とか20年とか経過するとレッドロビンもそれなりに草臥れてくる。枯れるものや、幹が太くなったものや、背丈が伸びあがったものや、葉の広がりが上部に集中して足元がスカスカのものや。それなりに面倒を見てきたはずなのに、素人のやることは何処か抜けているのだろう。



生垣(レッドロビン)が枯れたら?

恐怖のメイフラワー|ワシントン・ソーン

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ワシントンソーンが今年も赤い実を付けてくれた。誰かが食べる訳では無いが、鳥たちの冬の餌にはなるようだ。あっという間になくなってしまう。今でもヒヨドリがきてチェックしている。

デビルソーン。少しずつ角度を変えながら長く鋭い棘がしっかり枝から飛び出している。強度も半端じゃない。撒菱(まきびし)より性質が悪いだろう。

剪定した枝を踏んづけると靴底を突き抜けて足に刺さる。走り回る愛犬も悲惨な状況に。手で慎重に掴んでもあっさり突き刺さる。 正に恐怖。剪定して回収を怠ったら取り返しのつかないことになる。

剪定して落とした枝はバケツか何かの容器にしっかり回収。鋏で切り刻んで撒菱(まきびし)効果を削ぎ落す必要がある。後は植物ごみとして捨てるか、土に埋めて菌類かミミズに分解してもらう。



赤い実は本当にきれいだ。

ワシントンソーンの赤い実を欲しいと思う人はいるだろうか?

ワシントンソーンを庭に植えている人はいるだろうか?



剪定

木が小さかったころは余り気にしなかった棘。最近は恐怖の存在。うっかり触ることもできない。と言うことで、危険度を下げるために剪定することにした。うっかり近づいても棘に触れることの無いように。

自分の背丈より低いところから横に出ている枝は切り落とす。手を伸ばして届くのは意識してのことだから危険は無い。上に向かう枝は切らない。枝から出ている棘は一つ一つカットする。

これで足元すっきりしたワシントンソーンになった。

以前は木の命の問題があるので剪定は敢えてしなかったが、今はしっかり成長したので剪定に十分耐えられそうだ。加えて、落ちた実から自然に発芽した子供の木が幾つか成長を始めたのでバックアップも取れている。



7か所に7粒のバックアップ:

50粒採取してやってみようかな。植えるのは春でも十分だろう。7カ所はどのように探すか。きれいに整備された公園は掃除のタイミングで除去されてしまうから、ブッシュの残る自然公園が有望だ。

  • 鹿島神社の裏
  • 緑地公園の奥
  • 住吉神社の裏
  • 中央公園の奥
  • 桜の山林の奥
  • 農場公園の奥
  • 展望公園の奥
  • 湿地公園の奥
  • 湖畔公園の奥

庭仕事で蚊に刺されないようにする

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庭仕事で蚊に刺されないようにする


涼しくなってきたので庭に出て雑用でもしようかと思ったら蚊の集中攻撃を受けた。待ってましたとばかりに飛びかかってきた。蚊も生き延びるために必死だ。

雨の日は蚊が飛ばないので刺される心配はない。庭仕事は雨か強風の日に。




蚊の活動時期:

  • 春 4月~秋 11月

蚊の活動温度:

  • 22℃~31℃


<蚊を家に入れない>

蚊は真冬と真夏は活動できないけど、家の中に入ってしまった蚊は程よく冷暖房がされているので年中活動できる。



<庭仕事は早朝に>

10月になれば、早朝の庭の気温は20℃を下回っている。庭仕事は朝一番。10時には終えているようにすれば恐らく蚊に刺されることは少なく出来る。

取り敢えず蚊をアタック:
  • 草陰・物陰など蚊が潜む場所に殺虫剤を散布。雨などで出来た水たまりにも殺虫剤を散布しておこう。
  • 枯葉・枯れ枝などの回収。ゴミや道具類なども一旦整理。
  • 雑草の刈り取り。不要下枝の剪定。回収・掃除も。
  • 猛暑シーズンが終わった最初の1日だけは蚊の対策。時期や状況によっては何回か繰り返す必要がある。


蚊に刺されないためには、皮膚(肌)を露出しない服装。虫よけスプレィの使用。蚊取り線香の携行。いろいろあるが蚊そのものを減らしておくのが肝心だ。

ブドウの緑のカーテンにオオスカシバの幼虫

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ブドウの葉っぱにアオムシ。大きいのと小さいのと。種類は同じようだ。尻尾に大きな角がある。

画像を調べると、もしかするとオオスカシバ蛾の幼虫かもしれない。オオスカシバには透明な羽の緑色の胴体のものが画像に現れるが、実物は希にしか見たことは無い。


オオスカシバ

非情にきれいな色でスズメガのような可愛い飛び方をするので、こんな近くで繁殖していてくれるなら嬉しい話だ。

敵も多いから無事に成虫になるか心配。鳥が来たらひとたまりもない。窓のすぐ外と言うのは人に守ってもらうことになるのかな。鳥の雛を野良猫から守る必要もあるし。何かと難しい。




みどりのカーテンとは行っても殆ど役に立たないみすぼらしいもの。かろうじて生きているブドウだから実を付けることもない。 せめて、オオスカシバの栄養になるなら喜ぶべきだ。



(追記)

1週間経過。昨日はまだ生きていた。というのはあまり元気には見えなかった。その数日前は元気で居たのに。で、今日は姿が見えない。下に落ちたのか鳥に餌食にされたのか。毎度のことだけど残念だな。



室内に取り込んで飼育する形にした方が良いかも知れない。外界・自然界は小さな庭でも想像以上。外敵が多すぎる。

オオスカシバの幼虫を室内で育てる

ネットで調べれば参考になる情報が溢れていると思うが、マニアでもなければ手間暇は掛けることが出来ない。

鉢植えのブドウを用意してそれに幼虫を移して室内に取り込めばセーフ。でも鉢植えを用意すること自体が手間だ。適当な容器にブドウの葉を何枚か入れても良いだろうが、鮮度が落ちるので幼虫くんは嫌がるかもしれない。そこで一案。ブドウの枝を短くカットしてハイドロカルチャーに挿してそれに幼虫くんを掴らせる。上を覆う必要はないだろう。幼虫くんは飛ばない。覆いはさなぎになったら考えよう。ハイドロカルチャーの下は普通は水をためないが、毎日水やり出来る時は溜めなくていいが、手間が掛けられない時は1センチか2センチ貯める形でも良い。それでも週に1回は水抜き。単に入れ替えるのでなく、一旦水を抜いた状態で暫く置くようにしたい。ブドウの葉は大きいので難しいが2本か3本を一緒に挿しておきたい。ハイドロでなく普通の培養土に挿しても問題はない。使用後そのまま庭に捨てることが出来るので好都合。購入したものなら害虫や病気の心配もない。庭の土でやる時はマルチングなどで虫・病気の心配は抑えられるが手間がかかるので本末転倒。今は幼虫くんに注力かな。

なかなか大きくならないモクレン!なにが問題なのかな?


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なかなか大きくならないモクレン!なにが問題なのかな?


なかなか大きくならないモクレン!なにが問題なのかな?


品種:モクレン・バルカン


苗木をホームセンターで買ってから3年目。2年半になるのに、その大きさ、高さと枝葉は植えた時と全然変わらない。枯れかかっているようにも見える。花が咲くなんて全く考えられない。

弱い個体を買ってしまったのだろうか。植えた場所が悪いのか。エう方が悪かったのか。困ったものだ。

モクレンの育て方


お浚いでネット上を少しチェック。手間がかからないのがモクレンらしいのに。

弱点は根の成長が遅いこと。

今回、穴は結構しっかり掘ったつもりだけど何か課題を残したかもしれない。ふわふわさせ過ぎて結果、土の圧が不足しているかも知れない。

マルチングと言う訳でもないが、冬を迎える前に足元に少し土を盛って地中圧を高めるようにしてみようかな。



(追記)

去年も面倒見ることできず、今年も面倒見ることできず。暑い夏が終わって苗木を見たら殆ど枯れ木状態。大きく成るどころではない。春には付けていた何枚かの葉も全部枯れ落ちている。こうなると手の施しようがない。切り戻しの考えもないではないが自力(地力)に任せることにしよう。

クローバーティントに再挑戦

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クローバーティントに再挑戦

(消滅したクローバーティント続報)

小さな庭でも管理は面倒。だから手間いらずで気に入った結果が得られるのが理想的。

今日のテーマはクローバー。

暫く手を抜いていたら、自慢のクローバーティント、ティントベール(白)のほか、ティントワイン、ティントネロなどもすっかり消えてしまった。ノーマルな普通のクローバーすら数が大幅に減ってしまった。

雑草と思えば、クローバーを駆除します。カットしまくり。想定以上に減ってしまうと困る。

どうしてあんなに強靭だったクローバーが衰退してしまったのか


確認してみると、基本的に手間いらずなのがクローバーだ。この1年2年のこととして考えられる急激な衰退の原因は、
  • 冬の寒さ:
  1. 雪が降ったらグランドカバーの部分の雪は取り除かない方が良かった。冷気がダイレクトに伝わりクローバー(その他のグランドカバーも同様だが)にダメージを与えた可能性がある。
  • 夏の日照り乾燥:
  1. 盆地は雨が少ない。田舎は空気がきれいで紫外線が強い。3週間続けて降雨がないとクローバーに限らず日向の植物には厳しい。クローバーが日陰を好む植物なら影響は限定的だっただろう。

春と秋に種まきや植え替えの仕事をする。冬と夏は休み。今、庭で剥げているところはクローバーが茂っていた場所かも知れない。普通のクローバーはそのうち回復してくるだろうから、お金を使うのはクローバーティントの方でいいだろう。ティントを植えていくことにしよう。何処かで廉価販売やっていないかな。

場所が問題。

湿度と日当たりの両立できる場所。ブルーベリーの足元は一つの候補。アジサイの足元は日射量が不足するかも。ハナミズキの足元は実績があるが、競争も厳しい。



面白いね。今は通販でも買えるようだ。出荷量が安定してきたのだろうか。

クローバーティントヴェール×価格

ミニポットで300円ぐらい。送料負担が大きい。20株も買うとなれば1万円の予算。安くないね。植物を楽しむのはまさに道楽。土に消えていくだけだから。狭い庭に今までいくらお金を使ったかな。金箔を張るより高くついているかも知れない。

セイバンモロコシを駆除する

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セイバンモロコシを駆除する


見るからに雑草だが、どういう名前の雑草かは識別できない。研究者じゃないので識別は自分が植えたものでないことが分かれば十分だろう。

大きくなると明らかに回りと違うので駆除できるが小さなうちは気付かないだろうな。

普通に芝刈りでやっても埒が明かなければ、根っ子ごと引き抜くしかない。

いずれにしてもグランドカバーの充実が先だな。 グランドカバーが弱いと次々に雑草が飛び込んでくるから無駄な仕事になりかねない。

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シバが雑草化したなんて思っていることが、実はこの手の雑草が入り込んでいる懸念がないこともない。

ドッグランエリアに入り込めば芝刈り機で普通に駆除すれば済む(筈)。

野草と雑草の違い

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野草と雑草の違い

山百合の立派な花が勝手に咲いていることがある。引き抜く勇気はない。でも多分雑草。ヒナゲシの愛らしいのも勝手に咲いてくれる。これも引き抜くことは無いが、雑草の感覚。

野草と雑草の違い。どうしてこんな疑問を持ったのだろう。どうでもいい事じゃないか。そもそも定義の次元が違っているし。

まあ、野草(山野草)は自然に勝手に自生してくれる植物。草本類。まあ、他人の庭でもないが、少なくとも自分が管理しているエリアではない所に自生している植物と言うことかな。

雑草は、自分の管理エリアでの話が基本。自分の意図があるから、意図を外すものは基本的に雑草。まれにお宝の自生(実生?)が出て来る。

自然な原っぱ(今は見かけない)、山林は自分の管理外。雑草は存在しない。

曖昧なのは近所の公園。公園管理者の意図が分かるから、多くの場合どれが雑草か判断できる。

落葉の効果

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落葉の効果

庭の様子を見ていると、グランドカバーが苦手とするエリアがある。

1つは、粘土層が露出して太陽の熱でカチカチに固まったエリア。所謂ぺんぺん草も生えないエリア。

人通りが多いと雑草が根を張る時間もなくてハゲが出来てしまう。土は踏み固められ、粉々にされて粘土質化してしまう。こうなると増々雑草も進出できなくなる。

対策は土壌改良より、適度な空間を簡単い造ることが出来るチップを撒いておくこと。短くカットした枝を活用しても良い。枝を地中に打ち込んでやれば土壌改良も同時にできるだろう。

2つは、日陰。葉の密度の高い低木の足元は時として真空地帯になる。目立たないので特に気にならない。

3つは、落ち葉の存在。芝生の上に落ちた落葉を除去しないでそのままにしておくとその部分だけシバが痩せていく。光を遮られるから当然と思って済ます人は考えが甘いかも。樹木の下の落ち葉も雑草類の繁殖を抑えているように見える。落ち葉は恐らく何かケミカルを発生させているのではないか。

 <落葉を利用したマルチング

  1. 雑草対策
  2. 冬の霜対策



落葉を放置しておくとグランドカバーがダメージを受ける。庭は定期的に掃除することだ。

グランドカバーが弱いエリアは意図的に落ち葉を利用すれば雑草が出て来るのを抑制できる。これも割と知られたことだ。

結局、落ち葉はその場所を管理すれば庭の雑草を管理できると言うこと。なんて言ってみたところで、この落葉って奴は始末が悪い。燃えるゴミにしても嵩張って大変。樹木の足元に置いても風で飛ばされる。

今時は落ち葉を庭で燃やせばクレームが来る。消防署までやってくるかもしれない。

(1)「粉砕」。こなごなにしたい。手間がかかる。粉砕機でもあれば面白い。
(2)「腐食」。コンポストのようなもの。大きな植木鉢が余っていたらそこに落ち葉を放り込む。落ち葉だけでは腐食は始まらないから雑草をカットしたものと若干の生ごみと土をサンドイッチにする。ミミズの住んでいる土も入れてやる。
(3)「土に埋める」。庭の隅に小さな穴を掘ってそこに埋める。 隅でなくても良い。土壌に問題があって剥げているところを掘って落ち葉を埋めても良い。
(4)「土掛け」。穴を掘るのが面倒なら落ち葉をどこかに集めて上から土を掛けて置く。
(5)「流す」。近所の川に流す。用水路でもいい。但し、一度に流す量は控えるべきだ。 少しずつしかし毎日。これなら水の管理の中で始末される。水路に落ち葉が入るのは普通のことだから問題になる訳がない。普通のゴミではない。


  • 枝も落葉と同様に処理できる。但し、チップの替わりになるのでもっと使いやすい部分もあるが、結局は荷物になるので、捨てる仕事が出て来る。流しても良い。燃えるゴミでも良い。市町村によってはゴミ捨てが有料だから、そういうところでは川に流すしかない。道端や畦道に放置するとか。少量なら並木道の枝葉と同じことだから問題にならない。

消滅したクローバーティント

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消滅したクローバーティント
数年前に植えたクローバーティントは、最初は珍しいから面倒を見ていた。雑草除去、水やり、肥料、その程度。勢いがない場所には追加で株を植えた。

植物は期待に応えて庭のグランドカバーに出来そうなくらいに広がっていった。なかなか素敵な眺めだ、

その後、安心と慢心。時間が取れないこともあってケアを不十分になっていった。

今年は特に怠っていた。結果は直ぐに出てきた。植物は正直者だ。

あれほど広がっていたティントベールは1枚の葉っぱすら確認できない。目立つ色(黒)のティントネーロの葉っぱも姿を見せない。

雑草と雑木<自然流が基本>

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雑草と雑木<自然流が基本>

雑草の樹木版が雑木。雑木の集合体が雑木林。生態系にとっては欠かせない存在だ。雑草も基本は同じ。雑草野原も雑木林も時間を掛けて淘汰が行われると勝ち残った草木が一面に栄える立派な(?)野原や森林になる。

自然の摂理を無視した草花や樹木を植えることは基本的に無理がある。小さい庭でも、土壌の性質(水はけ、土壌の深さ、酸性度、成分、雨量、風の向き、日当たり、温度湿度環境について季節変動も踏まえてどれだけ理解するかはとても重要だ。



何かの拍子で庭に零れ落ちた樹木の種が芽を出すこともある。実生の目を出す姿はどれも可愛いものだ。最初は何の植物だろうかと興味津々になるが、やがて珍しくもない雑木と知って引っこ抜く。運よく好きなものなら一旦彫り上げてしかるべき場所に植え替えるのだがそういうことは殆どない。

地中に余計な根を張られるのを嫌う人は最初から無慈悲にも引き抜いてしまう。人それぞれだ。

土壌改良に雑木を使うアイデア

雑木でなくても普通の樹木で構わないが、樹木が育たないこともあるので駄目元でやるなら雑木で十分。むしろ根張りの力の強い雑木が好ましいかも知れない。

宅地造成時にいい加減な土を混ぜて盛り土などがされていると、不良土壌に唐突に突き当たる。雨の日に庭を見ると不自然な水たまりを発見できることがある。このような時は直系10センチで深さ1メートか2メートル程度深い穴を開けて、腐葉土の類を埋めてやる。鉄パイプがあれば比較的簡単に開けてやることができるだろう。

水が逃げる道を作るのだが、雑木の根っ子にこの役割を果たせてやろうというアイデアなのだが、当たるも八卦当たらずも八卦の世界かな。



庭の手入れは日本の伝統的な考え方、自然の姿を取り入れる方法が長い目で見れば優れているだろう。

雑草には薬を使わないで別の草で対抗する。グランドカバーも西洋式のものでなく地場の植物を利用する。樹木の剪定も出来るだけ自然樹形。