寒冷地にミモザを植える
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- 寒冷地の定義がどうなっているかは知らないが実態は様々だろう。雪が降るところ。霜がありるところ。回数とか、量とか。最低温度、最高温度、平均温度。風も重要だ。寒風は影響が大きい。放射冷却の程度も植物には厳しい。寒さが抜けた後で戻ってくると、いきなりダメージを受ける。
- ミモザの耐寒性はどこを調べても悲観的だ。鉢植えにして冬は屋内に取り込む。あるいは、温室のような構えを作って防寒をしっかりやる。それくらいが現実的なところだ。庭植えは厳しい。
- 無理を承知でやるなら。次の方法は試してみたい。
- 出来るだけ小さな苗を手に入れる。実生苗があればベスト。
- 小さなポットに入れて、一回り大きなポットに入れる。隙間には腐葉土かバーミキュライトなど軽くて空気層を作りやすいものを埋める。
- 隙間に防寒用の覆いを付けられるように支柱を立てる。
- 二重ポットのまま、庭に穴を掘って地植えのように埋める。寒さが厳しくなければ埋めないで適当な場所に載せ置いても良いが、ミモザは水を欲しがるので散水の手間を惜しまないこと。
- ポットは通気性・通水性に優れたスリット型かメッシュのあるようなもの、デザイン的には垂直に側面が立ち上がるものが望ましい。
- 植え場所あるいは置き場所は日当たりが良く、しかし西日の当たらない、強風を受けないところがよい。
- 木は最初は大きくしない。秋までは元気だが、剪定は忘れないこと。常緑性だからうっかりするが冬越え支度の前に剪定する。
- 剪定してコンパクトにしたら、冬支度。①幹巻き。木の負担にならないように軽いものを巻く。支柱には風除けを巻く。支柱の上部にも覆いをする。透明ビニールを使う場合は通気性を考えること。降雪地帯なら、雪の重みを考慮すること。
- マルチングを施す。二重ポットの底の方にも数センチのクッションが入っていること(これは最初の仕込みの段階で済ませておきたい)。
- 地植えの場合は地面にも支柱を立ててより念入りな防寒(二重構造)も試行して良いだろう。
- 屋内に取り込む場合は暖房を入れないスペースを利用すること。観葉みたいに育てると耐寒性は養われない。
- 3回(3年?)くらい冬越しをやる。大きくなって防寒用の覆いが回せない場合は足元や下部だけでも構わない。枝先は寒さでダメージを受けても構わない。
- 4回目は春先に普通の地植えにする。根が張りやすいように広めに土壌改良を施しておく。ミモザの根は深くより広く張る傾向がある。
- 地植えしても、継続して剪定(コンパクション)、幹巻き、風除け、マルチング(広めに施すこと)は秋には済ませておくこと。
- 可能なら隣に常緑性の樹木を一緒に育てる。自然の風除け、霜除けになる。
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