地植えのブルーベリーを植木鉢に植え替える
ブルーベリーは酸性土を好むため隣の植物との相性が問題になる。また根は弱く横に張る傾向にあるためやはり隣の植物との間合いが問題になる。ブルーベリーだけを集めて植えておくことが出来れば問題は少ないが他の植物と狭い庭の中で共存させるのは容易ではない。
植木鉢を酸性土の問題も根の横張りの問題も封じ込めることが出来る。
植木鉢に移した場合の懸念は、果実の充実度。貧弱な果実になったら超がっかりだろう。
<植え替え準備>
- 植木鉢:横に広い号数サイズの大きい鉢を選ぶ。深さは必要ないというより浅目のものにすること。重くて移動できなくなる。45センチ~60センチ辺りが限界かな。もし可能なら水はけのよいスリット鉢を選択したい。
- 手作り腐葉土。無いときは落ち葉でも刈り草でもよい。なければスキップしてもよい。
- 市販の腐葉土。発酵処理したもの。なければスキップしてもよい。
- ブルーベリー用の土、または中和処理していないピートモス。 酸性のふかふか用土。これがメインで不可欠。
- バーグチップ。マルチング用チップ。無ければ枯れ草でも干草でも構わない。
- 植木鉢の置き場所を決める。
- 植木鉢が安定するように土を馴らし中央に少し窪みをつけても良い。タイルを敷いても良い。コンクリートとか敷石の上でも問題ない。
- 植木鉢の底には鉢底石を入れるのが普通らしい。植木鉢は最初から水位が高いのでスリット鉢を使う限りは水はけの心配は少ない。其れよりも植木鉢の重量が過剰にならないように出来るだけ軽いもので済ませる。例えば、手作り腐葉土、落ち葉、枯れ草 などを敷き詰める。こう言った物で間に合わせる量を多くすると植木鉢が重くならないメリットがある。
- 市販の十分発酵した腐葉土を敷き詰める。
- ブルーベリー用土~ピートモスを敷き詰める。ピートモスを敷くときは水で練り込んで粘土状態にしてから入れること。市販のブルーベリー用土はピートモスと鹿沼土などとミックスしてあるので普通の土のように扱える。わざわざ粘土にしなくてもよい。
- 水を撒きながら馴らす。
- 肥料を適量撒いておく。
- 目的の地植えのブルーベリーの周りにスコップを入れる。周りに樹木がある場合は、スコップは避けてハンディーなショベルを使う。大事な根を切るなど不測の事態を避けるため。
- 注意深く、ショベルとスコップを使い分けて、20センチ程度掘り下げてから斜めにスコップを入れてブルーベリーを浮かすようにする。
- 最後は両手で根と土の固まりを抱えるようにして取り上げる。鉢植えの植え替えと違ってことさら土を落とす必要は無い。既に根も土も十分切り落とされている。
- 植木鉢に載せる。傾き方向を調整する。
- ブルーベリー用土をラビットアイの周りに敷き詰める。ピートモスは水と練り込んで粘土状態にして入れていく。素のピートモスは水を弾いて用土にならずブルーベリーを枯らしてしまう。
- 水を撒きながら、縁(ヘリ)を押し込んで、水や土が外に流れ出ないように段差をつける。樹木の位置、傾きを調整する。
- 樹形の治まり、風の影響を考慮して、支柱を立てる。
- 形が決まったら、たっぷり給水する。枯れ葉は水を通しにくいので鉢が水で溢れるくらいになる。根が落ち着くまで、朝夕2回の水遣りを続ける。
- バーグチップなどでマルチングを施す。雑草防止・乾燥防止のため、マルチングは必須。
<手順3>
- 時間が経過してから植木鉢を移動させるのは、植木鉢そのものが劣化していること、内容重量が増えていることを考えると、そのまま持ち上げて動かすのはリスクがある。
- 土壌のメンテナンスを考えて、マルチングなど表面に敷き詰めたものを取り除き、ほぐしてゴミなどを分離する。必要なら新しいものを追加する。
- ピートモス層の周囲を崩して柔らかくして、静かに樹木を引き上げる。
- 鉢底の腐葉土や枯れ草などは一旦取り出し、ほぐして柔らかくして新しいものと混ぜ込むか、全て新しい軽いものに入れ替える。
- 新しい場所(移動先)で、逆手順で戻しいれる。ピートモスも適当量追加してよい。
- 大きなサイズの植木鉢は楽しみ大きいですが手間もそれなりと考えましょう。
<植替え時期>
一番肝心な植え替える時期が書いてない?