コニシキソウの駆除「夏の陣」
梅雨が明けて夏の様相がはっきりしてくるといよいよコニシキソウのお出ましです。遅くとも7月下旬にはその姿を庭の片隅そこここに発見できるでしょう。コニシキソウは匍匐性(地面にぴったり沿って這い出す)のため芝刈りでは用を成さない。切れば白い汁を出しながら嫌な臭いを放出する庭の雑草で最大級の嫌われ者です。
さて7月下旬から8月上旬が勝負時。地中に夏を待ち構えていた種が一斉に発芽します。とりあえず地上に顔を出します。俺はここにいるよと教えてくれます。ランナーが走り、地下茎?が伸びるまでが勝負です。期間は最大1ヶ月。最小1週間。ここをのんびりすると去年の二の舞です。
(1)一つ一つしっかり根っ子から引き抜くこと。これが基本です。しかし、コニシキソウには触りたくないという御仁もいらっしゃる。根こそぎ引き抜けるかどうか不確かという方もいるでしょう。
(2)浸透型除草剤の登場~。ところがところが。カタバミと同じで除草剤を筆で塗ろうとしても撥水性があって上手く濡れません。大量にだばだば塗りたくるくらいしか知恵が出ません。
(3)そこでスプレィ利用。除草剤をスプレィに入れてコニシキソウに向けて噴霧します。たくさん噴きつけるとしずくになって落ちてしまいますからさっと。細かい霧粒が乗ったらOKにします。しかし危険です。間違って吸い込むとあなたの生殖能力が失われるかもしれません。この仕事はジジババに。もう一つ危険は、近くに大事にしている植物があると風の加減でその植物も枯らすことになりかねません。(自己責任を強く意識して)
(4)コニシキソウの葉の裏側の撥水性は少し弱いようなので裏に塗る。あるいは浸してみる。
(5)コニシキソウを弱らせる苦土石灰を発見した場所周辺に撒いておく。
7月20日から8月20日まで1週間おきにチェックする。次々と発芽してくるコニシキソウを見つけ次第に処分します。浸透型除草剤は特に若い伸び盛りの植物に有効に作用します。今が、コニシキソウを根こそぎ駆除するチャンスです。
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夏の天王山:コニシキソウの開花
8月に入るとコニシキソウが黄色い花を咲かせます。ここがコニシキソウ駆除の夏の天王山。一歩もひいてはいけません。全ての花を確実にカットします。もしくは浸透除草剤を塗ります。撥水性があるので除草剤にはダインなど(展着剤)を混ぜて塗りやすくしても良いです。撥水性のある雑草は他にもあるので有効かもしれません。
花を咲かせ種が撒き散ると来年の仕事が減りません。花は咲かせない。種は撒き散らさない。
コニシキソウが集中している場所は苦土石灰も撒いておきます。種が眠っている可能性があります。
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