ハナムグリ幼虫の背面歩行を観察する
幼虫の動く向きでカナブンとかコガネムシとかを見極める話を見たが、先ず無理だろう。ところがハナムグリだけは、地上を歩かせると勝手にひっくり返って確実に背面(背中)で移動し始める。
ハナムグリの幼虫はなぜ背面移動するのか?
甲虫の背面歩行
動画サイトYoutubeには背面歩行(ちょっと変だな。足を使わないのでもはや歩行でなくてただの移動だろう。背中移動?)する幼虫のアップが多いのでしっかり確認できる。
- 幼虫時代は地中にずっと潜んで地表にでてこないものの中には背面歩行する幼虫がいる。ハナムグリが代表例。カナブンとかにも背面歩行するものがあるらしい。
- 一方、幼虫の時代も活発に木から木へ島を変えるものは、時に地表に出てきて移動するが、それらは足を使って歩行移動する。コガネムシがそうだ。
- 背面歩行の理由は簡単。地中での移動効率を上げるため。足は穴掘り。ドリル替わり。背面のくねりで前進力を出している。腐葉土の中を泳ぎまわるイメージ。
- コガネムシは根っ子に噛り付くので地中では必ずしも活発に移動を繰り返すわけではない。多分。もっとも噛り付く根っ子は植物の種類をあまり選ばないのではないか。手当たり次第。常に地表を意識している。
幼虫時代は腐葉土、成虫になると樹液を食べるところはカナブンの食生活に近いが、名前が示すように、成虫には花粉や蜜を好むものもいる。受粉を手伝うので花粉まみれになっているものも見かける。
庭で見かけるチャンスはカナブンより多いだろう。コガネムシと間違えての駆除は回避すること。
幼虫は背面歩行の特性があるのでわかりやすい。背中に小さな突起が列になっているかな。
成虫はコガネムシよりやや大きく、花に来ている。葉をかじったりしていない。
さて、
葉をかじっている奴はコガネムシ。コガネムシは逃げ足も速いので 捕捉するときも素早くしっかり手に包む。後は遠くの雑木林などで捨てる。殺生は御免。
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