ペットボトルを利用したブルーベリーの挿し木を楽しむ
ブルーベリーの挿し木
ブルーベリーに嵌った人は収穫にも拘るから同じ品種もたくさん植えておきたい。紅葉に魅せられた人も全体の賑わいを確保したい。とかなんとか理由を付けて、兎に角、挿し木をやってみるものだが、これが実に面倒。苗木のチビを買った方が安いし早いことに後で気づく。でも維持になって挿し木にはチャレンジする。出来ると詰まらなくなるものだろうか、癖になる病み付きになるものだろうか。苗木を販売する農家なら普通にお仕事ですね。
挿し木の時期:
不思議と時期は何時でも良いらしい。葉のついたままの緑枝差し、葉が落ちたものは休眠挿しという。どちらでも行けるが、確率は緑枝差しが高いと思われている。まあ、温かい時期だから根が出るのも早いのだろう。休眠挿しは霜などに合わないなどの手間がいる。普通、根が出るまで3か月は見ておくらしいから、場所が路地の場合は厳寒期(2月?)を避けるなら、秋冬は避けたい。室内に管理するなら全く関係ない。
わざわざ枝を切ることもないので冬剪定、または夏剪定の時に出てくる枝を利用しよう。
ちょっと待て!
越冬は寒さに強い植物でもやはり一大事。出来るだけ根がしっかりした状態で越冬させたいから、挿し木の作業は梅雨の直前または梅雨の前半に行いたい。梅雨の間に活着させることができたらベスト。
梅雨明けは光は十分としても直射日光にはあまり晒さない、乾かさない、風に当てすぎない、など丁寧にケアして、夏越えを確実にする。
挿し木の手順:
葉は2~3枚だけ残し、茎(枝)は10センチ程度にする長すぎると水揚げの負担になる。水に漬けておく。数分でも良い。
ピートモスを水で練って挿し木床を作る。
枝先は鋭いカッターできれいに切除する。斜めに1回、反対側から小さく一回。枝先が小さな楔状(くさび)状にする。素早く、挿し木床に挿す。
水は毎日与えて乾かさない。
湿度を低下させないように、ペットボトルをカットしたものを被せてもいい。キャップは外しておく。本格的な人はビニール温室とか農業用の保湿・風よけキャップを使ってもいいでしょう。趣味の範囲ならペットボトルで十分でしょう。
ペットボトルの挿し床:
挿し床も農業用のものを準備するのが面倒ならペットボトルをカットした下半分を利用しても良いだろう。下に穴をあけて排水を確保して練ったピートモスを入れる。深さは10センチ程度で十分。
上から被せるペットボトルの残り半分は4隅をカットしておけば容易に乗せることができる(筈)。全体は適当なプレートの上に置けば良い。水やりは上から噴霧するのが良さそうだ。カバーを外して水を与えても、全体を水につけても良いが、噴霧が手軽で無駄も少ない。
実はこの方法はいざペットボトルから苗木を抜き出すときに苦労する。ペットボトルを切ってばらしてしまえば良いが扱いが乱暴になりかねない。そこで改良版が必要になります。
ペットボトルの挿し床(改良版):
・・・準備中・・・
ペットボトルは環境は最高ですが、欠点もあります。
1つは、温室育ちになるので、ペットボトルから出して自然環境に置くと直ぐに枯れてしまいます。地植えにするにも植木鉢に移すにも、徐々に環境を鳴らしていく必要があります。
もう一つは、ペットボトルから植物を取り出すときに上手く取り出せないという物理的な問題です。壁面がフラットでなく用土が引っ掛かって難しいのです。ペットボトルは結構頑丈で壊すのも容易ではありません。引き上げしやすいようにネットを2枚、底面で交差させるようにして入れるのが良さそうです。
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(改良手順)
- ペットボトルを2つ用意する。1つは2Lサイズ。もう1つは2Lサイズまたか500ミリLサイズ。
- 両方とも真ん中あたりで上下2つにカットします。
- 2Lサイズの飲み口側は逆さにしてもう片方に差し込んで使う形です。ポット部とでもしておきます。
- もう1つのペットボトルの飲み口側は、逆さにしたポット部と合体させて使います。切れ込みを入れれば簡単に合体できます。小さいサイズを選んだ場合はポット部に落として植物だけを覆う形にします。温室に入れる植物の形状でどちらのペットボトルサイズが適当か判断します。
- 組み立てのイメージができたら、実際に確認しますが、ポット部にはネットを内側に張ります。取り出すときに引っ張りやすいように十分長い長方形のネットを2枚用意し、底辺(飲み口の裏側)で交差させます。
- ピートモス(未調整タイプの酸性度の高いもの)を用意し、適当な容器に入れて水で練ります。粘土になったら、ポット部に入れます。空気のかたまりが入らないように割りばしなどで馴らしてやります。
- ポット部の飲み口のキャップに穴を数か所あけて水が流れ出るようにして蓋をはめます。キャップとネットの間には隙間ができていて問題ありません。むしろ好ましい?。
- ポット部の上から水を静かにシャワーして土を落ち着けます。
- 1か所か2か所に挿し木をします。
- 挿し木の先端は鋭いカッターで楔状にカットして、ピートモス土壌にすっと挿してやります。
- もう一つの飲み口のついたペットボトルの片割れで上から覆います。こちら側はキャップはしません。穴を開けたキャップをしてもいいですが、給水(水を噴霧)の邪魔になるので外しておいていいでしょう。
- 余分な水はポット部をはめ込んだ台座部に流れ出てきます。この水位で水分の状態を確認できます。
- 挿し木に活着が感じられたら、蓋にしていた部分は取り外してもいいです。環境の変化などに応じて適宜、脱着させる考え方でいいでしょう。
- 十分元気になったら植え替えます。ネットの端(4つ出ている筈です)を均一な力で引き揚げれば、取り出せるはずです。よりスムーズにするには、ポット部のそこから指を入れて底部を少ししごいておきます。
- 目的の場所に移します。土はまだ落とさなくていいでしょう。
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