ブドウを植える《冬越~夏越~植替~剪定》
ブドウの冬越し
寒さに強い品種を探していたらよくできたサイトが見つかった。情報は2005年と最新とは言えないが、この手の情報はライフが長いので差支えない。
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考えてみれば、スーパーで買って食べた葡萄の種をポットに撒いておいたら何と翌年芽を出した。実生というやつだ。育つ保証はないのでそのまま放置しておいたら秋には葉を落とし、冬を越してまた新しい芽を付けた。それを今年は庭に降ろした次第だ。そういう小さなポットに入れた苗木でも冬越しができるなら、もう少しまともなポットにでも入れて、心配ならマルチングや二重ポット(適当なサイズがなければダンボールでサイドを覆って紐で固定しておいても十分でしょう。サイズが合えばダンボール箱に入れてしまってもいいでしょう。ということで、鉢植えブドウの冬越しはあまり心配する必要はなさそうだ。大きいサイズのポット~プランターなどを使うなら何もしなくても構わなさそうだ。多湿と乾燥に注意する。
ブドウの夏越し
ブドウは寒さに強いので、むしろ夏の日照りを心配した方がいいかも知れない。
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ブドウの植え替え
ポットから降ろすのは苦労はないが、地植えのものの植え替えは面倒だ。いろいろ制約があるんだろうか。時期はいつ?。冬なのかな?。
ここに詳しく丁寧に記載があります。プロの人かも。やはり時期は冬。樹木が分かれば植え替えの失敗は少ない。主枝を高さ2メートルほどでカット。ブドウの根は浅いので傷つけないように掘り上げる。植え込み時に太い根の先端を少しカットとあるがこれは恐い。移植先は深さ50センチ以上も掘るとあるが気が滅入る。移植後1年目は果実は諦める。実がついたら滴下して果樹の充実を優先する。などなど。
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ブドウの剪定
これが一番難しい。
冬越しなどを調べたついでにブドウのサイトを見ていると剪定の話がよく出てくるが、難しくてよく分からない。というか、面倒に感じるのでやる気が削がれる。それにとくに剪定していなくても鳥の餌になるくらいの実は付けてくれる。
ブドウの結果特性
どう言う訳か、「昨年新しく伸びた枝に今年花を咲かせ実を付ける」ということらしい。なぜブドウがそうなるかは植物学者か農業家に聞けば分かるだろう。この特性はブドウだけなのかどうかも若干気になる。まあ、兎に角、ブドウは樹勢を確立したら直ぐに子孫作りに入る特性を持っている訳だ。大木になる性質は少なく、つる性植物の戦略として活着した一帯を自分の子供たちで覆い尽くしたいのだろう。
だから育てる側からすれば直ぐに収穫が期待できる一方、上昇発展志向が強く油断すると手に負えなくなる。地植えにして近くにシンボルツリーでもあると乗っ取られかねない。しっかり誘導して管理するのが必要。
結果特性を言い換えると、「今年実を付けた枝はもう二度と実を付けない」のだから剪定してもいいことになる。
一方で、枝葉は栄養を根っ子に送る仕事もしているので、3年目の枝を全部切り捨ててしまうと樹勢まで削ぐことにないかねない。2,3節残して剪定するでも本数で2割残しでも自分でルールを作って安全策を取るものらしい。
- 最初に主技を決める。何でも構わない。主技以外は側枝(そくし)というらしい。側枝は年度管理経年管理を行います。
- 1年目の枝(今年の新しい枝、新梢)は来年の収穫の根拠になるので大事に管理。一定の長さ(高さ)になるまで上に伸ばす。2メートル前後になったら先端をカットする。それ以上伸ばすと、今年収穫したい葡萄の実の方に栄養が行かない。無用の長物でどのみち剪定することになる。
- 2年目の枝(去年の新梢)は今年の収穫だから大事に管理する。枝は手の届く高さの所で横に這わせる。
- 3年目の枝(去年収穫した枝)は樹勢の維持拡大に一定量残しておくが、この枝から出た枝(孫枝)にも実を付けることがある。充実した実を付けるためには、2年目の枝のものを優先し、孫枝のものは摘果してしまう。
- 4年目以降の枝。混み合ってくるので全体のバランスを見て間引きする。 全部切ってしまう人もいるのではないか?。よく分かりません。
- 誘導用のワイヤーを張って、下から1,2本には2年目の枝(昨年の新梢)を這わせ、その上には、3年目の枝を這わせ、一番上には今年出てきた1年目の枝を這わせるようにしても良い。ワイヤーへの張替が毎冬の作業になる。収穫用のワイヤーを下にするのは作業効率と直射日光を避けるため。(ワイナリーの作業から推定)
- 目印のカラーテープを軽く巻いても良い。奇数年の新梢はグリーン色、偶数年の新梢はオレンジ色とか。冬の選定作業はその色をみて残すものと切り戻すものを判別する。(ワイナリーみたいにきっちり出来ない時の方便)
- 緑のカーテンも兼用にするときは収穫以上に葉の数も広がりも必要なので3年目も残す管理が必要かもしれない。その場合は3色か4色を使って識別してください。