園芸店の植物は見切り品を買え?
園芸店へ行くと立派な花が並んでいる。どれも元気いっぱい。今を楽しむなら旬の出物を買い求める。
じっくり育てたいなら旬の出物は要注意。秋に葉を落とし翌春にまた育ち始めるがその時は買ってきた時の面影はない。温度・光・養分をベストバランス。もっと言えば過剰にバランスさせて成長させたものとはまるで違ったものになるからだ。
見切り品と言うのがある。誰も買わないまま園芸店で時間を過ぎてしまったもの。出荷時の過剰バランスも園芸店では維持できないから、落ちる葉は落ちるし、色艶もある意味では正常な状態に戻る。根が伸びて出荷時のポットでは苦しそうだし、徒長する枝は徒長し始める。徐徐に見苦しくなってますます付けた値札は割高に見える。でますます売れないわけだ。
園芸店ではスペースが大事な資産。その大事なスペースを売れない商品で埋められては堪らない。だから見切り品として格安ワゴンコーナーに入れる。只でも構わないくらいの乗りだ。
さて、見切り品とはどんなものでしょうか、少し見方を変えてみましょう。
強い個体である。劣悪な園芸店の環境で小さなポットでも枯れたり萎れたりしないで頑張ってきた個体と思えばこいつは丈夫だなと。
庭に下ろすか大きなポットにそっと植え替えればたちまち元気で育ち始める。植物の種類によっては冬場に剪定すれば翌春鮮やかに甦る。大輪の花は栄養バランスがよくないと無理だが、貧相でもガッカリはしない。見切りの時は既に貧相に近かった筈だから。
格安で丈夫なものが帰るのが見切り品。難はいろいろ選べないこと。大概が1個残りだから。
いつでもどこでも見切り品がある訳ではない。しかも狙いの品種なんて先ず無理。
日頃の心がけとしては、
- 園芸店へ足を運ぶ。
- 植物の元気な姿と段々元気を失う様を見ておく。
- 欲しい植物を幾つかイメージしておく。
- 品種とプライスレベルを頭に入れるようにする。
- 見切り品コーナーとかワゴンをチェックする。
元気な時の値段が3000円なら見切り品は300円~600円。1割か2割が相場。半値で飛びついたら負けです。3割4割辺りが我慢のしどころ。2割になりませんかと店員の背中を押してみるのも一つです。元の値段が高い場合は勝負は厳しいです。元の値段が1000円程度と安いものは1割以下しかありえません。50円とか100円とか。既に客寄せ処分品です。5千円もするものは安くなりませんが、こういうものこそ狙い目です。園芸店で成長させるとますます扱いに困りますから、店員は値札を替えると先に買ったお客さんの手前問題があるので、やはり背中を押してくれるのを待っています。
店員はアルバイトみたいな店員は駄目。何も考えていない。コーナー~エリアの責任者か、オーナーかに囁いてみましょう。規模は中堅どころ。小さい店も大きい店も店員の発想が貧困で詰まらない。
(注意)
病気は持ち帰らないこと。病気で見切り品になっているのは許せないが、こういうのは持ち帰りたくない。青虫の類に食べられて売り物に出来なくなったのは全然問題ないが、菌に侵されているのは駄目。葉、茎、根元をじっくり観察してください。分からなければ同じような種類で見切りになっていない植物と比較して、色・形・表面の様子がおかしくなっていないかみること。ネットで調べれば掛かりやすい病気が出ているのでその可能性も疑ってみる。
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Good Luck !!!