ネコヤナギを剪定する
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ネコヤナギの剪定のポイントを再考してみた。大雑把には3通りの発想ができる。
- (自然形)
ネコヤナギを特に剪定することなく大ぶりの樹木するのは自然派にとっては何の問題もない。 - (枝垂れ形)
ヤナギの枝が上から下に垂れ下がる風情もなかなかいいものだが、この場合は垂れ下がる始点となる位置で意識してカットする。常に新しい細い枝が出るような形がいいのだろう。 - (花穂形)
ネコヤナギの特徴となる花穂を楽しむには見上げる形よりは見下ろす形の方が適当だろう。
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花の写真を撮って楽しむ人、花を訪問する虫たちを楽しむ人、これは背丈を低くするしかない。この場合は見下ろす視線を確保するため、腰から胸の高さでカットする。
枝を多く張り出させる方が見栄えもいい。
カットする時期は花が終わったら。概ね4月頃で良いでしょう。5月の連休の作業にしても良い。新しい枝の張り出しも期待しているので、成長期の間、早目が良いでしょう。花穂がへばりついている時は払ってやればよい。
別の理由で、どんなに遅くても梅雨が明ける前には完了させたい。夏の乾燥に耐えるように蒸散を軽減するために先端部はカットする。年数が過ぎていれば神経質になることもないが、幼木の時は乾燥に負けて思わぬ失敗をする。
花穂を付けない枝も葉で養分を作るので目の敵にすることもないが、十分大きくなったら優先してカットしてよい。徒長枝と同じように根元から。
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剪定が面倒になったらいつ止めても良い。その後は自然樹形で楽しむ。
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