サンショウの剪定
ネットを見ても共鳴できる発想にはなかなか出会うことが出来ない。
自然樹形が必ずしもビューティフルな訳でもないし、剪定しても思う方向に枝が伸びる訳でもないので、樹形を作ることもできないようだ。
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(揚羽蝶の来る庭)
- アゲハチョウの餌のつもりなら、幼虫(青虫)が鳥に狙われないように混み合う形が良いだろう。枝が内側に向かおうとも下向きになろうとも気にすることはない。徒長させるのは不味いから、まっすぐに伸びる枝は20センチぐらいの長さでカットして向きを変える。複数のサンショウを近接させて植えるのが尚良いだろう。樹形が複雑なら高さに制約をつける必要はないが、2メートルを超えると手が届かないし、アゲハチョウ自身が高い場所は好まない。やはり2メートル付近まで切り戻していいだろう。
(食材収穫の庭)
- サンショウの葉とか実とか花とかを料理に使う目的なら、適宜採取しやすいように、高さを制限し1メートルから2メートルの間に収める。概ね1.5メートル付近でカットしていれば問題ないでしょう。横方向は特に制限する必要ないが、作業性を考慮した空間は残したい。とげのある山椒の場合は回りこめるスペースを残したい。
(自然樹形の庭)
- 自然体の野趣を楽しむなら植物同士の自然な相互作用を大事にしてなるべく人の手を入れない。こういうコンセプトでは、通行人や隣家の迷惑にならないかぎり放置するのが基本。自分の好きな植物を種類は問わず密集させて植えることで、相互作用を誘導してもいい。植物にとっては迷惑な話だろうが、空間を埋め尽くすあるいは支配するのが植物の基本なので問題ない。
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