小さい庭でも環境が整えの霜柱が立ちます。事前事後の対策を検討しましょう。
(1)霜柱が立ってしまったらどうするか?
芝が生えているところなら踏んであげる。
土が剥き出しの場所あるいは雑草の場所なら、冬用芝(西洋芝)の種をどろどろの場所に撒いてやる。今年は間に合わないがいずれ芝のネットにしてしっかり土を抱え込む筈です。分かりやすい素人発想です。芝があるところは霜柱は立たない。芝が弱いところは霜柱が立つ。だからその芝の弱いところに種を撒いてやる。オーバーシードの一環ですね。
(2)霜柱が立たないようにするにはどうするか?
芝を厚く立派に充実させる。11月以降は5センチ~10センチでカットする。
芝以外のグランドカバーっも充実させる。
根元付近にマルチングを施す。バーグチップがベスト。腐葉土を盛り土してもよい。落ち葉は風で飛んで始末が悪いから、腐葉土など混ぜてから使うか、又は落ち葉の上に盛り土でも良い。
兎に角。粘土質の土が表面に顔を出させないようにする。粘土は水分を中に溜めるのでマイナス4度を越えると中の水分が凍ります。0度くらいならまだ我慢してくれます。土壌改良が本来の対策ですが間に合わないときは粘土の表面を何かで覆ってしまうこと。
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品良く木を植える。高木ものからブッシュものまで。何れも足元はすっきりさせること。でないと本当の無作法なブッシュになってしまう。盛り土が落ち着けば魅力的な傾斜の連続になる筈だ。落ち葉のたまり方も場所が決まって絵になる筈だ。
樹木が多いと霜柱が立ちにくくなるかどうかは分かりません。気休めにはなります。
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ライティング(照明)
ライティングを楽しむ。冬の青々した芝面も美しい。落ち葉も美しい。紅葉も当然。ライトは位置や角度や絞りが自由に出来るものなら尚楽しめそうだ。当然写真に収めること。冬の雪景色も素晴らしい絵になるのは間違いない。
ライティングをすると霜柱が立ちにくくなるかどうかは分かりません。気休めにはなります。あっ、電気代掛かりますからご用心ください。
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小さな庭を百万%楽しみましょう。
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◆◆ 霜柱対策再考 ◆◆
霜柱は、1.水分、2.氷点下温度、3.軟らかい土、があれば出来る。どれか一つでもシャットアウトすれば防ぐことが出来る。
霜柱は具合の悪いことに朝は氷の柱が土を盛り上げているが、お昼には氷が解けて辺りがどろどろになる。それが毎日繰り返されるので、根の浅い植物、主に草の類は浮き上がって尚且つ泥まみれになって無残な状態になる。
なお極寒地は経験無いのでよく分かりませんが多分霜柱なんてものじゃないでしょう。氷が溶けることもないでしょう。どろどろが毎日繰り返されることは無いでしょう。
雪が降る状況ならそのまま雪をカバーにして置けばよい。雪に覆われた下は暖かいので植物にとっては具合が良い。無理矢理の除雪は返ってダメージが大きい。
(1.水分)
雨が降れば地面は濡れる。雪が降ればそれが溶けてまた地面は濡れる。地面は濡れても水はけがよければ水分の量はセーブできる。覆い(カバーシートなど)をすればシャットアウトできる。
(2.氷点下温度)
霜柱が出来る時間帯は冬場、深夜から明け方だ。温度を下げないように覆いをするか、風を送るか。果樹園などは特別だろうが、普通にはマルチングが有効。大事な植物なら花木を問わずチップを少し厚めに敷いて置く。落葉も場所によっては有効。風などで厚みが管理できない場合はチップの方が扱いやすい。
(3.粘土質)
水分の問題と同じことになるが、土自体が水を貯え又流動化する粘土質が問題を大きくする。庭を見て霜柱が出来やすい場所はいつも決まっている。水はけが悪い場所。晴れると硬く固まり雨が降るとじゅくじゅくするような場所。植物も育たない。悪循環になっている。
矛盾するような話になるが、シバがしっかり張っているような場所は霜柱はなかなか出来ない。シバ自身がカバーの役割もするし土の動きを封じている。
<対策まとめ>
- 基本は土壌改良。30センチぐらい掘り下げて余計なものを篩(ふるい)で除去したら、腐葉土(刻んだ落ち葉などでもいい)、バーミキュライトと混ぜ込んで戻す。単に篩いに掛けて肥料を施すのは土質が良い時は問題ないが、繰り返せば粘土質になりがちだから、量は少なくしてもいいが一定(10~30%)の改良土壌を追加すること。
- 土壌改良が面倒な人は腐葉土、バーミキュライト、川砂とかを3センチぐらい?撒いてその上に芝マットを載せて済ます。地表面レベルが上がりすぎるなら地表を数センチ剥ぎ取ってから芝マットを敷く。
- 樹木の下や既に植物が座って形が出来ている花壇はマルチング。樹木の下はチップ。花壇は細かいタイプのチップ。パールライトを使ってのマルチングも白い色で雰囲気が変わるので面白そうだ。
- 発想を変えて、霜柱が出来る場所がいつも決まっているなら樹木や丈夫な草類を植え込んでしまうのも一つだ。ムクゲ、アジサイ、など。チューリップを植え込んでも面白い。植え込み作業が土壌改良にも繋がる。
- 更に発想を変えるのはギブアップすること。踏み石とかプレートとアクセサリーの類を庭のアクセントしてその場所に置いてしまうこと。
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