油断すると失敗する「ダリアの冬越し」~球根の堀上は必至~


油断すると失敗する「ダリアの冬越し」~球根の堀上は必至~

ダリアは春から秋まで立派な花を咲かせる。園芸品種も多い。

しかし、ダリアは結構難しい花のようです。

問題が多すぎてどの順序で検討すべきかさえ多いに悩みます。

(冬越しの形)

順序が前後するが、環境によっては生死を分けるので最初にイメージしておく。
  • 球根を掘りあげて適切な入れ物にいれて保管
    ⇒球根を傷めて駄目にしてしまうリスクがあり結構面倒。球根を扱うと繊細なクラウン部分を傷めてたりするリスクが大きい。分球の作業は更に雑菌による病気のリスクがある。
  • 地植えのままにする
    ⇒霜や雪の程度によっては球根が腐ってしまうので寒冷地の場合はリスクがある。
  • 植木鉢を寒さから守れる場所に移動
    ⇒5度以下にならないで鉢植えが置けるだけのスペースが必要。普通は屋内の空き部屋を使うか。
ここで考慮するのは、ダリアは同じ場所で育て続けることが出来ないらしいという情報。球根が込み合うからか土壌が痩せるからか理由は分からない。結果的に、分球・植え替えによる品質の維持が必要になる。

結局、どのように面倒あれ、凍害の心配が無くても、やはり球根に触ることは免れません。

であれば、冬越しは、球根の形にするのが全体的には無駄なく管理のリズムも出来ます。球根の冬越しはスペースを取らないメリットもあります。また春に植えるときに改めてふかふかベッドを用意できる良さも有ります。



(参考) 

地植えのダリアの冬越し
  • 水が溜まらないように工夫する。
  1. 側溝を掘る。
  2. 盛り土にする。
  • 地面が凍らないようにする。
  1. 土を寄せる
  2. ピートモスやバーグで覆う。風で飛ばされないように粗いものを使う。
  3. 藁などで囲い屋根を付ける
  • 品種名
  1. ラベルを立てる。
  2. ラベル名が消えていたら上書き。
  3. 一部を残して地中に差し込む。
  • 地上部のカット
  1. 鋭いナイフなどで綺麗にカットする。
  2. 地際でカット。
  3. 切り口から雨水が入らないように蓋(何で?)をする。
  • 地植え越冬の利点
  1. 球根に触らないので安全。クラウンと球根の間で折れることが多い。
  2. 寒風による凍傷被害が無い。
  • 地植え越冬のリスク
  1. 温度。5度以下になると腐ったりすることがある。=寒冷地では屋内取り込み


<ダリアの管理>

球根堀上が必須となると球根堀上を前提とした管理が必要だね。地植えで密集させると堀上が面倒だ。鉢植えの方が堀上はやり易いだろう。鉢植えなら場所も移動しやすい。向きを変えることが出来るので剪定もしやすい。テレリスの収まりも多分良さそうだ。植木鉢のサイズは8号~12号。大きいと手に負えないのでなるべき小さいサイズ(8号程度)で済ませたい。小さいサイズで複数並べたほうが見栄えは良さそうだ。高さは水はけを考慮して鉢の直径と同サイズの高さを確保したい。サイズがあまり小さいと球根の成長を阻害するし乾燥しやすいために枯らしてしまうリスクがある。



<球根植物の扱い>

ダリアは鉢植え、チューリップ原種系は地植え。チューリップの大型球根は痩せる一方なのでどちらにしても1~2年で花が咲かせなくなる謂わば消耗品。ヒヤシンスは球根も成長するし寒さにも強いので鉢植えも地植えもどちらも大丈夫のはず。シャクヤクも同様。

<植木鉢を使う時の注意>

地植えで育てることに慣れると、水分、肥料の供給にはあまり神経質にならなくても、適度な水分、肥料は地中から補給されるので、いきなり植物を駄目にすることは少ない。鉢植えはもっと敏感で手を抜いたらそのまま環境の悪化に繋がる。十分な水分と養分は意識して与えなければいけない。過剰な栄養は逆効果も周知の通り。
  1. 根とか球根とかのサイズに見合った大きいサイズの植木鉢を使う。
  2. 背の高い植木鉢を使う。鉢の直径と同サイズ程度の高さが妥当でしょう。
  3. 根の密度を上げるために小さなサイズの鉢を使い、徐々にサイズアップしていく。
  4. 環境変化を緩和させるため、ポットインポット。大きい鉢の中に小さな鉢を入れる。
  5. サイズの違う鉢を2つ3つ重ねて使うときは間が空洞でも有効だが、腐葉土やバーミキュライトなど軽い素材のもので埋めると環境対応性も改善され中の鉢の座りも安定します。

ご注意

当サイトの記事は若干の経験とネット上の情報等を踏まえてある程度の独断と偏見に基づいて構成されています。記載の手順ノウハウなどについて参考とする是非の判断はご自身の責任によってお願い致します。

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