ハイドロカルチャー
室内園芸とでもいうのか。土を使わないで無菌のハイドロコーン(吸湿性のある土の素焼き?ハイドロボール、レカトンなど呼び方は色々。多分、商品名でしょう)を使って主に観葉植物などを育てるやり方。排水もできないので根腐れ防止剤を利用する。インテリアの役割のほかに、マイナスイオンを供給するものとしても有用。
ハイドロカルチャーに固有の仕掛けは通販でも買える。
- ハイドロコーン小粒・価格
- ハイドロコーン中粒・価格
- ハイドロコーン大粒・価格
- ハイドロカルチャー培養液・価格
- ハイドロカルチャー液肥・価格
- ハイドロカルチャー根腐れ防止剤・価格 よくミリオンとか言われているもの。
- イオン交換樹脂財(水の浄化に有用)
底石の代わりに木の実の硬い皮(殻)を使うことは奨められない。長時間水につかれば固い木の実がどうなるのか分かりません。当初のイメージとは違ったものになるでしょう。
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実生樹木のハイドロカルチャー
あまり事例を見ない。盆栽をやる人はたくさんいるのにハイドロカルチャーの事例が無いのは多分それが上手く行かないからでしょう。上手くいけば、WEBにアップしたがるものです。
(1)いきなりハイドロ
ハイドロカルチャーの環境、底の方から、大サイズのハイドロコーン3センチ、中サイズのハイドロコーン3センチ、小サイズのハイドロコーン3センチをしいて、種子をおき、さらに小サイズのハイドロコーンを1センチ程度覆う。
コーンは洗ってから使う。
セットしたら底から2~3センチ辺りまで水を入れる。乾いたらスプレーで給水。乾いてしまっては上手くないので1センチ程度に減ったら給水。
根は出ていないが水の腐敗を防ぐために根ぐされ防止剤は入れる。液肥は芽生えを見てからでもいいでしょう。
温度管理は冬は寒い場所におくこと。冬を記憶させないと多分芽生えないでしょう。ベランダの日陰?、北側の窓際?。透明ガラスの横からの光を遮断するため周囲を適当に覆ってもいい。
春になったら明るい場所に移す。環境と代謝がバランスしないから、直射日光は避ける。水にカビとか藻とかが出てくる懸念もある。この辺の感覚はアクアリウムと同じでしょう。
と、書いてみましたが、
これで上手くいけば世話ありません。予想としてはハイドロのクリーンな状況が維持できないことになりそうです。ガラス面が緑色の藻類あたりにやられて、結局盆栽のようにボトルの上に植物を出すしかない。そうなると高さのあるボトルではインテリアとしては具合が悪いことになりますね。
週に1回程度焼酎または殺菌剤を噴霧して殺菌・滅菌をやってみるのも面白いかもしれない。だめもと。
(2)先ずはバーミキュライトで
普通の黒ポットにバーミュキライトを入れて発芽させる。直射日光の当たらない外において乾燥させないようにしていれば、春には芽生える。筈。
芽生えたら、種子の栄養が残っている間にハイドロの環境に移す。そっと扱うこと。水につけてバーミュキライトをふるい落とし、小サイズのコーンで周りを覆う。兎に角丁寧に。
もし、
バーミュキライトの中である程度成長させる場合は液肥を施す。根がしっかりしてからハイドロに移す。
(3)腐葉土でしっかり
自然の芽生えの環境に近い状態で実生させる。腐葉土に埋めて、水はけよく、しかし乾かさないように。後はほうっておいても春には芽生えます。多分。このアプローチは実生樹木自体をしっかりさせることにありますので、肥料も日差しも与えます。
この場合はハイドロ環境へ移すタイミングが問題です。樹木の種類によりますが、大きくならない状況なら1年くらいは腐葉土の環境で育ててからハイドロの環境に移します。土を良く落とすこと。防止は所詮無理ですが、雑菌混入もできるだけ少なくしたい。
観葉の扱いと同じく、新しい環境に移すのは6月ごろが良さそうだ。
無菌にこだわるなら、
いったん、バーミュキライトの環境に移して液肥で維持し、そのあとハイドロの環境に移す考え方もある。
- 1年目、秋~冬、木の実採取、腐葉土ポットに埋める。
- 2年目、春、芽生え確認。
- 2年目、初夏(梅雨時)、バーミュキライト(ポットまたはボトル)へ移す。液肥で育成。扱いは観葉。
- 3年目、初夏(梅雨時)、ハイドロカルチャー環境へ移す。
または
- 1年目、秋~冬、木の実採取、腐葉土ポットに埋める。
- 2年目、春、芽生え確認。腐葉土の環境で育成。ただしポットサイズは大きくしない。
- 3年目、初夏(梅雨時)、バーミュキライト(ポットまたはボトル)へ移す。液肥で育成。扱いは観葉。
- 4年目、初夏(梅雨時)、ハイドロカルチャー環境へ移す。
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