花が終わったチューリップの取り扱い?
- チューリップ
- 球根植物
球根植物に共通の基本的なこととして、種を採取して新たに実生の花を咲かせたいなら、種の穂はそのまま残しておく。特にダリアは新しい品種が現れることがあって趣味人はダリアの種の採取に余念がない。ダリア以外でも新種の可能性はあるだろうし、新種でなくても実生愛好家なら種の採取をする。実生で育てて花を咲かすには数年かかる覚悟も必要だ。
わざわざ種の話をするのは相当の覚悟が無ければ種は諦めなさいと言うことです。花の写真を趣味する人が種穂の様子を写したいならそれもいいが、普通に来年も元気な花を期待するなら種穂は摘み取る。
理屈は球根のエネルギーを種の育成に使わせないようにすること。種をなくせば、栄養は球根に蓄積される。命を弄ぶ残酷な行為にも見える。種になる部分はカットする一方で栄養を作る葉は残すようにする。
球根の種類にもよるが、夏を越せるものは秋まで、夏が苦手なものは梅雨の前後まで、葉を残して球根の成長を促す。単純に言えば葉が萎れたり黄色くなってきたら葉をカットして、球根を掘り上げるか、マルチングを施す。高湿度、暑さ、寒さが苦手な品種なら球根を掘り上げて若干陰干しして表面を乾かしてからバーミキュライトの中に埋め込んでおく。
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チューリップの園芸品種は、やはり球根は痩せていくので、花を咲かせるのは1年おきにして間の年は葉だけを伸ばして花穂は出て来たらカットしてしまうような管理が必要だろう。
但し、原種系チューリップは球根への負担が小さいので、種穂摘みだけでも毎年花を咲かせることが出来る。
スイセンもヒヤシンスもシャクヤクも連続して花を咲かせることが出来る。
ただ、球根にはフカフカベッドが欠かせないので、時々掘り上げてベッド作りをやるべきだ。
但し、何事も一斉にはやらないこと。球根管理をミスすると全滅してしまう。
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