シュートが幾つも立ち上がってしまった樹木の剪定
(植物)シュート
シュートの定義?は調べれば本当のことが分かるでしょうが、大雑把な理解としては、成長点を持つ茎・葉またはその変形の1セット。出発点は芽と言われるものになるのだろうか。全ての植物はシュートの集合体となります。
樹木の場合は、幹の足元、あるいは幹の途中から上にすっと立ち上がっていくものを特にシュートと呼ぶことが多いようで、基本的に剪定の対象になります。
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実生で育てた可愛い樹木の場合は、超幼木の弱弱しさへの懸念から、あるいは純粋自然樹形に拘るあまり、複数のシュートが立ち上がっても直ぐには剪定できません。
樹木が十分育ってしまうと、脆弱性への懸念は無くなります。自然樹形もシュートが多い種類の場合はバタバタした樹形になるので途中で嫌気がしてくる。ということで、何となくシュートが多いまま育てた樹木も途中で剪定せざるを得なくなる。
方法論
(1)幹として残すシュートを1本決めて、他のシュートは足元からカットする。
- (オポ)すっきりした樹形が直ぐに得られる。
- (リスク)強剪定になって残したシュートまで全部が枯れてしまう懸念が最大の問題。
(2)次善の策として、幹として残すシュートを1本決めて、他のシュートは頂点をカットする。自然に上方へ伸ばすシュートは1本だけにして、他は横方向へ張り出して伸ばす。
- (オポ)リスクが少なく全体として纏まりのある樹形が得やすい。
- (リスク)複数の幹が立ち上がる形になるので樹形としてのすっきり感が今一。
- (対策)時間を掛けてシュートを少しずつコンパクトに仕立てる。
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希少な品種の実生の場合は慎重な対応を優先させて良い。自然樹形優先とも言える。チャンスを見て挿し木などでバックアップを用意するのも重要だ。バックアップが取れるまでは慎重な対応。バックアップが出来たら、ある程度試行錯誤的にチャレンジしても良い。
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