トマトを植える


トマトを植える


乾燥に強い野菜を探していたら、スパルタ農法というものを思い出した。トマトの育て方の一つ。極力、水やりを控える育て方だったように思う。ということは、トマトは乾燥に強いのだろう。肥料も多く入らない筈だ。原種はアンデス辺りの痩せた土地で育っていた筈だから。
  1. 南アメリカのアンデス山脈高原地帯(ペルー、エクアドル)原産
  2. ナス科ナス属の植物
  3. 多年生植物
  4. 日本では冬に枯死するため「一年生植物」
  • サイズ
  1. 大玉トマト(普通サイズ≒昔サイズ≒原種サイズ)
  2. 中玉トマト(一回り小さいサイズ)
  3. ミニトマト(更に一回り小さいサイズ)
  4. プチトマト(更に小さいらしい)

(植物)トマトの育て方

用土
  • 原産地の土壌に近くする。すなわち、酸性を嫌う。水捌けを良くする。過剰な肥料は駄目。
  • 苦土石灰・牛糞などをブレンドするらしいが、難しいし面倒だから、市販のトマト用の土を利用するのが現実的。
仕立
  • 一本仕立が基本らしい。乱暴に理解すれば、支柱を1本立てて主軸となる茎を上に伸ばす。主軸以外の枝?茎は数をセーブする。トマトは葉が多く茂らせる傾向にあるが栄養分が葉に持っていかれてしまうのを防ぐ。風通しも確保する。
着果
  • 着果すると栄養が葉に行かないで果実に向かうので管理(葉のセーブ、脇芽の除去?)が楽になる。
  • 早く着果させるのが大事と言われても着果を待つしかない。確実にするなら屋外の日なたに置くかな。昼夜の寒暖差の大きい場所。
水やり
  • 十分乾燥したらたっぷり給水。水やりを多くすると果実の味が出ない。ちょろちょろ給水は禁止。雨も好ましくない。露地植えなら梅雨時は置き場所を工夫するかビニールなどでカバーする。
  • この辺は果樹類に共通する考え方でしょう。但し、ブルーベリーは例外で、水やりが欠かせない。
  1. しかし、十分乾燥したらと言うのが難しい。実際に水を押さえていると葉がくったりと垂れ下がってくるから、加減が分からない。
 ※

一本仕立てにするなら、大玉トマトは独立した大きめのポット(10号程度)を使う。 中玉トマトも独立ポット(8号程度)が良いでしょう。ミニトマト、プチトマトなら、やはり8号サイズが適当。プランターは底が浅いので支柱の安定感が得られない。工夫が必要だろう。



分からないのは肥料。あるいは土壌。わざわざ専用の土は不要のはず。野菜用の土は肥沃過ぎるのではないか。スパルタ農法は水も肥料も押さえて土は固く、所謂荒地の環境。試行錯誤。連作が聞かないともあるので、案外肥料を要求するのかな。



トマトの茎が風や重さで簡単に傾かないようにする支柱を安定化する用具があると良いがなかなか見つからない。



トマトの仕立て方をネットでチェックすると結構面倒なことが分かる。収穫量を多くしようとすると連続芯止め?などと言って芯を止めて脇芽を伸ばし3節くらい葉(花?実?)を付けたら又芯を止めて次の脇芽を伸ばす。これを3~4回繰り返す。すると1株辺りの収穫が最大になるらしい。どうやら、トマトは脇芽にエネルギーが向かう傾向があるのだろう。面倒だ。肥料も必要だ。

一本仕立てにする場合は芯を止めないで、脇芽も伸ばさないで(出てきたらカット)、背丈を伸ばせば収穫量は増える。余り高くすると姿勢は不安定になるから、やはり適当なところで芯止めせざるを得ない。品質を充実させるならせいぜい1メートル50センチ程度を上限とするのだろう。

一本仕立てで収穫した後、季節的(時間的?)に余裕があれば元気の良い脇芽を誘導して伸ばしてやることで新たな収穫を期待できる。この場合、脇枝を支柱に固定するように誘導。主枝は支柱から無理がなければ解放する。



トマトの脇芽(わきめ)とは?

ネット上の説明を見てもよく分からないが、どうやら、茎と茎から出ている葉の間から新しく出てくる芽(枝芽?)のことらしい。

脇芽は成長著しい部位で栄養が注力されるため、トマトの果実に栄養が向かわなくなる。だから意識して脇芽を切り取るようだ。

一本仕立ては主技だけを伸ばして脇芽は全てカットする。シンプルだ。欲張らなければこれで十分。



スパルタ農法?

トマトと言えばスパルタが有名だが、水も肥料も控えめにして原産地の環境に近くして育てるもの。しかし、実際はリスクがあるので返って手間がかかりそうだ。



(思い出し)

ベランダ菜園のトマト作りを忘れてしまったので再整理。特に仕立の方法。

  1. プランターに苗を植える。大きめの植木鉢ポットでもよい。
  2. 支柱を立てる。基本は1本で良い。支柱を安定させるために2本、3本になっても構わない。支柱の高さは1.5メートルが目途。この1.5メートルは芯止めの高さにもなる。 
  3. 苗が伸びたら、支柱とやや隙間を空けながら固定していく。固定は直接支柱に括りつけると風などで振られた時に傷が付いたり悪くすると折れるので、8の字にロープを回すなどして余裕を置くようにする。
  4. 苗が伸びだすと、茎(主茎)と葉(主茎に直接ついている葉)の間に脇芽が出て来る。この脇芽は切り取ることが肝心。養分が脇芽の方に奪われてトマトの果実の方に回らなくなる。
  5. そのうち、花が咲いて結実すると脇芽の動きは収まるらしい。
  6. 主茎はどんどん上に伸びるのであるタイミングで芯をカットする。摘芯と言う。支柱の高さで止めれば無難。
  7. 一本仕立が基本だが、油断すると2本で上がってきてしまうこともある。最初の脇芽をうっかり見過ごしたのだ。この場合は、2本仕立でも構わない。摘芯、脇芽取りなどやることは同じ。但し、肥料と収穫がバランスしないので摘芯する高さを低めに設定してもよい。その方がしっかり充実したトマトが収穫できる。プランターの場合は要注意。地植えの場合は少々ルーズでも構わない。
 ※

ご注意

当サイトの記事は若干の経験とネット上の情報等を踏まえてある程度の独断と偏見に基づいて構成されています。記載の手順ノウハウなどについて参考とする是非の判断はご自身の責任によってお願い致します。

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