メイフラワー|ワシントンソーンを植える(パート2)




ワシントンソーンを植える(パート2)

アメリカハナミズキとワシントンソーン(ワシントンホーソンとも言う。多分同じ品種)は少し似ている。どちらも北米産で、白い花、赤い実、鮮やかな紅葉が特徴的だ。だから、アメリカハナミズキとワシントンソーンを並べて植えるのも面白いかも知れない。少しユニークな庭に出来るかも知れないがこんな発想をする人はあまりいない。ソーンは文字通り鋭い棘。バラの棘など及びもしない。扱いにくいからかワシントンソーンは日本では殆ど流通していない。北米ではただの雑木同然だというのに。棘のほかに樹形の収まりが今一なのが不人気なんだろう。だからこそ面白いともいえる。



アメリカハナミズキ(Dogwood)

アメリカハナミズキは樹形がよく、花も葉も美しい、また紅葉の具合がよく人気の樹木。シンボルツリーになることも多い。公園や街路樹にも多い。逆に言えばありふれた樹木?。洋風にも和風にも調和が獲れた木なので違和感はない。



ワシントンソーン(Washington Thorn)

一方、ワシントンソーンは樹形も今一で紅葉の今一でせいぜい中木のレベルでかなり見劣りする。シンボルツリーにするには苦しいが、日本ではあまり見かけない。まあ、こんな棘だらけのブッシュみたいな木は輸入する物好きな人はいないでしょう。

ユニーク。これこそが物事の価値というものです。もちろん同化同調に価値が求められるケースもありますが、自分の庭には、ここにしかない樹木を植えてみたいものです。

と言うことで、庭にはアメリカハナミズキでなくワシントンソーン(時にはワシントンホーソンとも言う)を植えてみよう。



<プラン>

(準備)

  1. まず、兎に角、1本をどこかから調達する。北米に晩秋に旅行する機会があれば、種を採取して持ち帰ってもいいだろう。苗木を買って持ち帰ると多分税関でアウト。出国段階でも何かあるかも知れない。
  2. 最初は鉢植え。日本気候に合うかどうか分からないので、日差し、風通しなどを考慮して場所を変えやすい鉢植えにする。
  3. 夏と冬を1,2回経験させる。
  4. 無事に経過したら、適当な場所に地植えする。
  5. 地植えで、夏と冬を1,2回経験させる。
  6. 無事に経過したら、クローン作りに取り掛かる。
(クローン~バックアップ作り)
  • クローン作り、貴重な1本なので途中で事故や特異な天候で駄目にする前に、バックアップを取るようなものだ。
  1. 挿し木:夏剪定は8月でなく、梅雨の間(6月下旬~7月上旬)に行う。湿度が維持しやすいのと、若い勢いのある枝を取ることができる。若い苗は越冬が大変だから冬までの時間を稼げるよう早めに仕掛けたい。
  2. 取り木:時期は挿し木同様に早めに準備したい。これも経験がないと難しそうだから、結局は試行錯誤していくしかない。時間をずらして、4月、5月、6月の各月に1本程度仕掛けを作ってみよう。ミズゴケが必要になるようだ。
  • 花が咲いて実を付けてくれたら、大本命の実生でのバックアップを目指す。
  1. 実生:これが大本命。もはやクローンではない。秋~冬に赤い実を採取して撒く(土に埋める?)。多分、果肉は削ぎ取るか傷つけるかするんだろう。
  2. 室内と屋外と両方、念のために用意する。冬の寒さを経験しないと発芽しないかもしれないが、一方で霜でも当たると台無しになるかもしれない。
  3. 運よく発芽してくれたら、大事に育てる。水・光・風と栄養。
  4. 冬は寒さ対策を行い、無事に越冬できたら、土を崩さないで植替え(ポットのサイズアップまたは地植え)。


ワシントンソーンの剪定
  1. 写真で樹形を見ると自然樹形で良さそうだ。幹の根元の枝も残した方が面白い。
  2. 内部で交差する枝だけのカットで済ました方が良さそうだ。風でこすれている枝は見ていても痛々しい。
  3. まあ、いくつかやってみないと分からないだろうね。個性もあるし。基本的にはできるだけいじらないことだろう。





ご注意

当サイトの記事は若干の経験とネット上の情報等を踏まえてある程度の独断と偏見に基づいて構成されています。記載の手順ノウハウなどについて参考とする是非の判断はご自身の責任によってお願い致します。

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