植木鉢で繁殖する黒い羽虫を退治する




植木鉢で繁殖する黒い羽虫を退治する

室内の観葉植物の鉢を黒い羽虫が発生して始末の悪いことに隣の鉢までコロニーを広げ非常にこまった。ショウジョウバエ、コバエとは違う種類ですが、名前が分からない。

サイトの羽虫対策相談Q&Aでは勘違いしている例が多いですね。所詮はハエ・蚊の仲間ですから方法論はたぶん似たようなものでしょう。

いくつか提案が出ています。

(1)木酢液

木酢(もくさく?)液を使う。植物にやさしい。人にも優しい。野菜など食用植物には安心だ。でも、効き目が弱い。木酢が実際に効いた話はあまり聞かない。やや気休め?。一応、畑でも使える方法。

⇒ これは嘘です。多分。木酢液は羽虫対策には効果ありません。


(2)オルトラン粒状剤

オルトラン粒状剤を撒く。変な匂いがする。これも畑、花壇でも使える。

⇒ これも嘘です。多分。植物の樹液を取り込まない羽虫には効果ありません。

しかし、

黒い羽虫の幼虫は土の中の養分を取り込んでいると思われるので、オルトランが土中に溶け込んで一緒に摂取される可能性があるので一定の効果は期待できるだろう。オルトラン本来の使い方ではないが植木鉢などの閉空間なら


(3)温度攻め

植木鉢ごと大きいビニル袋で覆う。温度が上昇して羽虫は死滅するはず。あまり温度を上げると植木もダメージを受けますが、そこまで温度を上げるのは無理でしょう。黒いビニル袋を使うか透明を使うか試行錯誤しても良さそうだ。温度を上げるなら黒いビニルで。

⇒ 効果は一時的。管理不十分だとまたやってきます。


(4)水攻め

大きいバケツに水を張って植木鉢をすっぽりつけてしまう。窒息死させる昔からのやり方です。時間的には1,2時間で十分でしょう。鉢が大きい場合は風呂の浴槽を使う。乱暴に扱うと大事な土まで外に出てしまうから注意してください。根が十分張っていればそれほど心配は無いでしょう。

⇒ これは眉唾です。卵や幼虫まで窒息死は無理。薬剤に漬ければ別問題。
⇒ 効果は一時的。管理不十分だとまたやってきます。


(5)土の消毒

これしか有りません。発想は(3)と同じ。植え替えのときに丁寧に土を落し根を洗い、新たな十分消毒された土で植え込む。信頼できる購入品を使うか、使い回しのときは熱処理を徹底する。人によっては電子レンジで完全滅菌。やりすぎかな。真夏日に黒いビニルに入れて天日干し。徹底高温と徹底乾燥です。

⇒ これが決定打。土壌乾燥とセットで対策すること。


(6)土壌の乾燥利用

土が常に湿った状態のときは羽根虫が湧いてきます。実際は何処かから飛んでくるのでしょう。若しくは土壌の中に潜んだ卵から出てくるんでしょう。だから、一度駆除しても時間が経てばまた虫は湧いてきます(他所から引っ越してきます)。ガーデニングの水やりの基本を徹底すること。水のちょろやりはしない。しっかり乾燥させてから一気に大量に給水する。日ごろはやや乾燥気味にする。マルチングをしていると乾燥度合いが分からなくなるので湿度計などを利用するアイデアも有る。

⇒ これが決定打。但し、全体を継続的にやること。ゴミ・置き肥を放置しない。

(7)誘引捕殺

成虫を継続的に捕殺。土壌乾燥とセットで対策すること。



使えそうな方法論は概ね以上の6通り。
一度では上手くいかないし、多くの鉢に羽虫の巣が出来ていればなおさら一朝一夕には行きません。いくつかの方法を併用すること、繰り返してやること。

この羽虫は水分を求めて人の目元口元にもやってきます。植木鉢は乾燥させるときはしっかり乾かすようにします。いつもじめじめの管理は駄目です。(水やりの基本は同じ。乾燥させて、水をやるときはたっぷりしっかり一気にやることです。その後はピタッと止めます。)

木酢を使うときは、鉢は乾いていないと効果的でありません。

バーミュキライトやパーライト、あるいはハイドロコーンなどでマルチングを施すのは補助的効果はありますが、羽虫は穴(通路)を伝って出入りするので他の方法と併用することが必要です。

農薬の類は最後の手段。植物にも人にも優しくないし、ペットを飼っていると思わぬ事故にあいかねません。



<黒い羽虫の正体>

  1. チョウバエ:これは違うだろう。こんなに大きくない。これが出たら相当不衛生な証拠。
  2. ショウジョウバエ:これは違う。色が茶色だから。
  3. コバエ:コバエは普通ショウジョウバエのこと。
  4. キノコバエクロバネキノコバエ:こいつだ!。名前を漸く突き止めたぞ。多分、正確には両種は別種だが、素人には限界。どっちでもいいでしょう。
<キノコバエの駆除>

色々調べた。決定的な方法は無い。

(1)成虫(羽虫)は「アースガーデン ハエとり棒園芸用」で誘引捕殺するのがベスト。植木鉢の番をするわけでも無いので、大量発生時はべつとして、スプレィは使用したくない。
(2)植木鉢を清潔・乾燥気味にして卵・幼虫の取り付きにくい環境にする。

ご注意

当サイトの記事は若干の経験とネット上の情報等を踏まえてある程度の独断と偏見に基づいて構成されています。記載の手順ノウハウなどについて参考とする是非の判断はご自身の責任によってお願い致します。

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