庭の害虫たち
ガーデニングの敵は多い。雑草。病気。害虫。三大厄介物としておきましょう。
- (雑草)
雑草は、植物にとってさほど深刻ではありません。仮に1週間、1ヶ月間、、あるいは1年間放置しても、致命的にはならない。ただ、仕事が増えるので面倒です。 - (病気)
病気は、植物にとってもっとも深刻です。植物そのものが殺される場合もあります。また伝染することもありますから被害の広がりも無視できません。 - (害虫)
害虫は、発生状況によってかなり深刻です。植物の地上部が食い尽くされれば枯れてしまうこともあります。特に大型の幼虫に食い尽くされればひとたまりもありません。果樹の収穫も出来なくなります。
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- アブラムシは本当に何処にでもいる。植物の汁を吸うのが仕事。アリとの共生でも有名。小さい虫だけど数が多いのでダメージが大きい。特に若い枝葉が好きなので本当に成長が止まってしまう。
- 繁殖能力は抜群。メスだけで増える?(クローン?)。その植物をその場所を征服したら、彼女らの中の選ばれたものには羽が生えて新たな攻撃目標に向かって飛んでいく。
- 越冬は卵。秋になると雄のアブラムシが出てきて交尾して卵を産む。
- 駆除は殺虫剤でもいいが、薬剤への抵抗力がついて将来はとんでもないことになるかもしれない。薬を使うと他の虫も殺してしまうので別の問題も出る。
- 天敵はテントウムシ。寄生バチの類。こういう虫たちの環境を維持するのも大変だね。
- 牛乳を薄めて吹きかけると牛乳のたんぱく質?につかまって動けなくなるらしい。食用油でも片栗粉をといたものでもいいらしい。多分、濃い目の木酢液でも効くでしょう。
- この虫の名前はアワフキムシでしたか。庭に結構出てますね。何か問題あるのかな。
- 植物の導水管から水分を取り出して栄養にしている。水分が抜かれるので植物にはダメージになる。アワフキムシが取り込んで養分を抜き、余分な水分は排出されて泡状になる。
- 被害は深刻なものではないが見つけたら除去する。大量発生の場合は殺虫剤を利用することになる。
- イモムシという虫はいないでしょう。総称でしょう。多分。蛾の幼虫で毛で体が覆われていないものをイモムシとするのかな。
- もともとイモムシは芋虫。サトイモの葉につくセスジスズメやキイロスズメ、サツマイモの葉につくエビガラスズメなどの芋類の葉を食べるスズメガ科の幼虫を指したものとのこと。なるほどね。
- 蝶と蛾は大違い。実際、アゲハチョウの幼虫をイモムシというのは正しくないでしょう。その一方で、緑色の幼虫はアオムシと呼んでいますから、感覚的な部分が残ります。さらに鉢や甲虫類の幼虫もいます。
- さて、これらの幼虫は害虫ですか?。葉を食べる、幹を食べるので基本は害虫。特に木に穴を空ける幼虫は被害が深刻ですから見逃せません。
- 例外は蝶の幼虫。理由は、「花」より「蝶」が大事なものとして優先するからです。
- 温室コナジラミ?。
- 見たことあるような気もする。結構厄介ものらしい。一応覚えておくことにしよう。
- 寒さには弱い。寒冷地ならあまり心配しなくて良いのかな。
- ケムシも毛で覆われた幼虫類に対する総称。多くは蛾の幼虫。嫌いですね。
- 葉っぱをむしゃむしゃ食べるので害虫です。
- 見つけたら捕殺または殺虫剤で駆除します。親の敵でもないのに申し訳ないです。すみません。
コガネムシ (注:カナブンは益虫です)
シャクトリムシ
タカラダニ
テントウムシ (注:ナナホシテントウムシは益虫です)
ナメクジ
ハダニ
ハチ (注:蜂は刺されない注意は必要ですが害虫ではありません)
バッタ
ハナアブ (注:害虫ではありません)
- コガネムシは成虫も幼虫も害虫。目の敵にされる。ところがコガネムシ全てが害虫というわけでもない。多分、ハナムグリの仲間もセーフ(非害虫)。一方、カナブンは成虫も幼虫も特に害を及ぼすことは無い。カブトムシなんかと同じように歓迎される。両方とも全てコガネムシ科に属する。厄介なのは種類が判別できないこと。幼虫となればますます難しい。
- 悪役・害虫の純正?コガネムシは、成虫は葉を食べる。バラとか野菜とかが犠牲になる。幼虫は根を食べる。芝生を枯らせ、果樹の収穫前に落果させてしまう。程度が酷いと植物は枯れてしまう。
- 害虫としては特に「コガネムシの幼虫」の被害が深刻です。庭の地面を掘ると出てくる。感覚的ですが、カナブンは腐葉土(落ち葉の下)に潜み、コガネムシは地中にいます。カナブンは腐葉土を食べて分解できますが、コガネムシは出来ません。生きている植物を食べるのですね。だから、幼虫を見つけたら腐葉土のポットに入れてやればコガネムシの幼虫は死んで、カナブンの幼虫は生き残る筈です。
- "土こぶ"とコガネムシの幼虫との関係。雨上がりなどに庭に出来ている土こぶはミミズの仕業と思っていたら、どうやらコガネムシの幼虫の仕業らしい。だから土こぶの辺りを探ればコガネムシの幼虫を駆除しやすいのかもしれない。ピンポイントで土を掘り返すか、薬剤を使うかは思案のしどころだ。オルトラン粒剤が有効らしいが、他の薬剤も紹介されている。
- 成虫は明確にコガネムシと判別できるものだけ捕殺すれば良いでしょう。そうでなくても普通に殺虫剤をまけばその犠牲になるし、鳥だって虫を狙っている。要は程度問題。絶滅させることもない。
シャクトリムシ
- 例の愛嬌ある振る舞いをする虫君。葉を食い散らすらしい。
- 成虫の蛾はかわいくも何とも無い。害も無いようだ。
- ハワイには他の飛んでいる虫を捕食する肉食性のシャクトリムシがいるようだ。
タカラダニ
- 赤い小さな(1~2mm)のダニといっても分からないでしょうが、ある日突然、庭とかテラスの壁面や床面が真っ赤になっているのを覚えているでしょう。あれです。
- 人に襲い掛かるわけでもないし、病気をうつすとも言われていませんが、気持ちのいいものではありません。普通の庭では多分天敵が多いからでしょうか、あまり見たことがありません。とりあえず、無視しておいて良いでしょう。
テントウムシ (注:ナナホシテントウムシは益虫です)
- テントウムシって益虫?害虫?
- いろいろ種類があるので名前にテントウムシと入っていてもテントウムシの仲間かどうかは分かりません。
- ニジュウヤホシテントウ Henosepilachna vigintioctopunctata 、オオニジュウヤホシテントウ Henosepilachna vigintioctomaculata。この2種はナスやジャガイモの葉を食べるので害中となっている。名前の通り星が28個。ナスもジャガイモも育てていなければ気にしなくて良いかな。
ナメクジ
- 植物の新芽や若い葉を食べるのでアウト。特に花びらまで食べてしまうので花は台無しになる。鉢/ポットの底には必ずいる。
- 手で触ると気持ち悪いので割り箸の古い奴でつまんで捕まえる。
- 薬剤や米ぬか、ビールなどを使っておびき出して捕殺する方法もある。
- ナメクジの根絶は無理なようだ。ナメクジの天敵はコウガイビルという変な格好のヒルの仲間。知らなかった。
ハダニ
- 植物へのダメージは相当だとか。でもこんな小さいダニは見つけようが無い。
- だからハダニの駆除はしない。わざわざハダニ相手の駆除は必要ない。
- 他の害虫対策で薬を撒けば多分一緒に死んでくれますって。こんなチビ助に効かない薬などあるものか。
ハチ (注:蜂は刺されない注意は必要ですが害虫ではありません)
- スズメバチが来てくれたら嬉しいが、すぐそばで大きな羽音を立てられるとやはり緊張してしまう。
- アシナガバチはまあ普通のハチ。
- ミツバチ。これも普通。でも実際にはあまり見たこと無いような気がする。
バッタ
- バッタが大量に発生すれば害虫だけど、かろうじて数匹が生きながらえている状況では返って保護したいくらいだ。
- アフリカ大草原のバッタの集団発生でもあるまい。数匹では高が知れています。放っておいても鳥が狙いに来るだろうし。
ハナアブ (注:害虫ではありません)
ハナアブ
ヒラタアブ
- 普通のアブは吸血性のとんでもない奴だ。
- ハナアブの仲間は割りと可愛い姿かたちをしている。受粉の手伝いもするので害虫であろう筈がない。幼虫のときに何か悪さをするのかな?
- ハマキガ科の幼虫。葉を食べたり巻いたりして害を及ぼすのでしょう。
- 葉が巻かれたのをどこかで見ているかもしれないがあまり木になったことは無い。とは言え、いきなり大量発生すると悲惨なことになる。
- 名前の通り。このハエは葉に卵を産み、卵からかえった幼虫は葉の中を食べまわる。結果、葉には変な模様が残る。売り物の野菜や草花なら商品価値を下げてしまう。時には売り物にならない。
- 園芸でも外面でやっている人にはダメージがあるが、自分で勝手に楽しんでいる分には深刻なものではない。
- 駆除も他の殺虫と同じに済ませることになる。
- ミミズ(蚯蚓)。こんな漢字は読みも欠きも無理だね。地域によりメメズとも言う。
- 見た目は悪いが土壌改良の担い手。植物の生育に適した団粒構造の形成を只でやってくれるらしい。
- 見つけても決して殺してはいけない。そのまま土に戻すか、腐葉土を作っているポットに入っていただく。
- この茶色の幼虫が悪名高いヨトウムシ(夜盗虫)ですか。夜のうちに葉を食い尽くす。
- 気配を感じたら早めに手当て。
- 親、さなぎ、幼虫とも見つけたら捕殺。幼虫の場合はプラス薬剤散布。
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