グランドカバーは土地をむき出しにしないため、雑草の進入を防ぐために植えるものだが、土地の状況に応じて複数の種類を使い分けることになる。
ドッグランエリアはある程度踏みつけても構わない芝やクローバーを中心にする。グランドカバーの基本形だ。
踏みつけることの少ないエリアは芝やクローバー以外を植えても構わない。鑑賞用の種類を選んでも良い。スミレやパンジーの仲間。クローバーティントも面白い。
一方、日陰の場所は芝やクローバーの基本形では成立しないこともあるので日陰に強いものを植える。ジャノヒゲとか、アジュガとか。
日陰で乾燥しているとなると普通の植物はお手上げだ。雑草でも限られる。黄色い花が可愛いカタバミの生えるままにして置くしかない。
基本の基本はシバですが、冬の寒さに強い西洋芝と夏の暑さに強い日本シバをミックスするのが常套。美観的にはやや問題がある。シバ~グラスの仲間も実に様々で適材適所に落ち着くには時間も掛かる。止むを得ない。シバ同士が戦っている。
さて、グランドカバー同士の戦争になったらガーデナーはどちらに味方すべきでしょうか?
混戦時の処方箋
シバvs.シバ, シバvs.クローバー
- ドッグランエリアなら、5センチ~10センチ前後にカットして、短い背丈でも強い芝やクローバーが生き残るようにする。
- ドッグランエリアでなければ、放置するのも良いが、風通しとか他の植物との空間の取り合いが出てくるので高さは20センチ程度で押さえておきたい。
クローバーvs.クローバーティント
- 園芸品種のクローバーティントと交錯した場合は、クローバーもシバもティントより高くなって上に出ている部分をカットする。ドッグランエリアの内外を問わない。クローバーティントは場所に寄らずカットしない。特別扱い。
アジュガvs.シバvs.クローバー
- アジュガを優先し、アジュガはカットせず、アジュガより上に出ているシバとかクローバーをカットする。
※
雑草とかグランドカバー同士が繰り広げる陣取り合戦はなかなか興味深い。茎を伸ばして背を高くする。葉を広げて光りを奪う。ただの草なのにやっていることはジャングルと同じだ。
雑草とかグランドカバー同士が繰り広げる陣取り合戦はなかなか興味深い。茎を伸ばして背を高くする。葉を広げて光りを奪う。ただの草なのにやっていることはジャングルと同じだ。