林檎(リンゴ)の剪定

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林檎(リンゴ)の剪定

生産農家でもなければリンゴの剪定は気にすることもないだろうが、何か一定の考え方はあるだろうね。農家は収穫生産性第一だから枝は低く水平に伸ばした。リンゴ自身の身になって考えたら窮屈なもんだろうね。庭に趣味で植えたリンゴの場合は収穫は二の次。どうせ美味しいリンゴは期待できない。スーパーで買えば済むこと。不ぞろいな出来の悪いリンゴは鳥の餌だ。収穫する必要はない。

狭い庭に植えてしまったリンゴの木は何が問題になるかと言えば樹木のサイズ。放っておくと伸びまくって隣家にも迷惑になる。まっ、桜の木と同じで樹木としては結構大きいのでしょう。

方針を立てることにします。


  • 食用果樹
  1. 果樹: 梅、柿、葡萄 梨、等日本古来の果樹が中心。
  2. 樹形: 手が届く高さ(2メートル以下)で押さえる。横方向だけに伸ばす。
  3. 剪定: 枝葉が混みあうと果実が小さくなるので空間密度が高くならないよう注意する。
  4. 農薬: 冬以外は、基本的には使用しない。使うなら冬場に限定する。夏は捕殺中心。大発生した場合いは近所迷惑もあるので臨機応変に対応。

  • 鑑賞果樹
  1. 果樹: 個人の庭では品質が出せないもの。殆ど全て。最初は観賞用に考えて、品質が出せるようになったら管理を変えても良い。逆に、食用のものも飽きてきたり面倒になったら観賞用の管理に変えて良い。この辺は柔軟な発想で良いでしょう。
  2. 用途: 鑑賞のほか、野鳥を呼び寄せる餌にする。
  3. 樹形: 基本的に放置。大木にならないように一定の制限は掛ける。特に、横方向は他の樹木や隣家の庭に張り出して邪魔にならないようにセーブする。
  4. 剪定: 健康維持のために基本的な剪定は行う。
  5. 農薬: 食べない前提で薬剤は散布。害虫の発生源にならないようにしっかり利用。

  • 夏剪定:刈り込み剪定の20センチ基本ルールは先端の枝葉をやっつける。
  • 冬剪定:剪定の基本ルールに沿って樹形作りを主眼に行なう。
と、書いてみたら、特にやることが無くなった。

結局、狭い庭の窮屈な林檎の木は手が届くところだけに林檎を実らせて、其れより上は枝を切るか、少なくとも実をつけさせないように花後に摘み取る。手が届かないから、長めの植木鋏(高枝切りバサミ)で切り取る。



リンゴの木の仕立て方~剪定

このページが分かりよい。(再訪問したら広告が煩くて印象が悪くなってしまった。残念。)



夏剪定:上方伸張制止
樹勢が強すぎると上へ上へと直立して伸びてしまう。これを抑えるのが夏剪定。初夏、6月7月の頃。

夏剪定:交差無駄制止
日差しと風通しを確保するための剪定。内側に交差する枝や、結果する可能性の低い無駄な枝をカットする剪定。

冬剪定:
樹形を整え、結果(果実の付き)を良くするための剪定。=多分、一本の木で適切とされる枝の数、結果の数、などは上限があるのだろう。痩せた土地なら少なめにしないと、不良品ばかりが並ぶことになる。冬剪定は苗木を植えてから3年は行わないこととあるのは、根と幹が一定の力を持つのを待ってからでないと、いきなり枝を落としたりしたら果樹として貧弱なままで、結果自体が期待できない。素人考えでは夏剪定を丁寧にやっていれば殊更冬剪定は必要無いかも知れない。木が大きくなると自ずと不適切な枝が見えてくるだろう。

果樹の剪定の考え方はリンゴに限らず多くは共通する考え方で問題ないだろう。

兎に角、手の届かないところに実を付けてもどうしようもないということ。

鳥の餌にするなら高さには構わない。自由に伸ばす。



自宅の庭のリンゴの場合は袋掛けもやるし、その前に間引きもやるので、少々剪定がいい加減でも何とかなるでしょう。剪定しすぎは問題が大きいので注意することだ。



(追記)

百聞は一見に如かず。リンゴ農園に行って見てきました。色々ありますね。

1つは、主技を横に誘導して 、見た感じずっしりしたカタマリ状。高さは2メートルから3メートル、直径は最大で5メートルもない感じ。木は古いというか年季が入っている。典型的な生産農家のリンゴの仕立て。

1つは、まっすぐ上に伸ばして横枝は左程伸ばしていないスマートな仕立て。高さは2メートルから3メートル。直径は2メートルもない。木はまだ若い感じ。品種が違うのだろう。葉は大きくて立派。

狭い庭のリンゴの仕立ては、どちらかと言えば、後者の方が良さそうだ。

高さは最大3メートルにする。直径は最大2メートルにする。そういう円柱を空間にイメージする。

剪定は高さ3メートル×直径2メートルでやると1年で大きくはみ出してしまうので、冬の剪定(落葉して一段落した11月が目途)は、高さ2.5メートル×直径1.5メートルの一回り小さな円柱を作るイメージで行う。夏の剪定(花が終わって一段落した6月が目途)は、高さ3メートル×直径2メートルに収めることに加えて、新しく出てきた枝が混みあわないようにする。

要するに木をやたら大きくする必要はなさそうだということ。1本に20個も実をつければ十分と考えること。あとは実のサイズを充実させることかな。 

ご注意

当サイトの記事は若干の経験とネット上の情報等を踏まえてある程度の独断と偏見に基づいて構成されています。記載の手順ノウハウなどについて参考とする是非の判断はご自身の責任によってお願い致します。

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