殺虫剤「オルトラン」を正しく理解する

殺虫剤「オルトラン」を正しく理解する

オルトラン

何気なく使っているオルトランだが仕組み・素性は良く分かっていない。

ホームセンターで見ると粒状剤と水和剤と液状剤があるようです。

水和剤:粉末を水に溶いて希釈して噴霧器で巻く。粉末は沈殿するので展着剤などを利用して防止する。葉に噴霧して直ぐに液だれして落ちてしまわないようにいずれにしても展着剤は必要。
液錠剤:液体を希釈して噴霧器で巻く。液状剤は沈殿の心配はありませんがやはり液垂れの対策に展着剤は必要です。
粒状剤:地表に撒いたり、土に混ぜ込んで地中に戻す。

特徴としては、浸透型の殺虫剤ということです。薬剤は根や葉からいったん植物の中に取り込まれに浸透して、害虫がその植物を食べることで害虫の体内に送り込まれます。オルトランを直接害虫に振りかければ、多分、口や皮膚から体内に取り込まれ即時の効果も期待できます。

いろいろなサイトのQ&Aを見ると出鱈目な解説が多いの微笑ましくなります。電気製品みたいに口コミサイトに何処かのメーカーの回し者がいるとは思いませんが、一箇所の記事だけで判断すると間違えそうです。

水和剤・液状剤は根からは勿論、葉からも浸透するので、比較的即効性が高いが、その分、直ぐに洗い流されるので植物内に滞留する期間も短くなるでしょう。アオムシ・ケムシを見つけたら即効性の高い水和剤・液状剤を利用します。

ちなみに水和剤(粉末)と液状剤と両方あるのは希釈性の問題と流通性(パッケージング)の問題によります。液体は場所をとるということです。

粒状剤は基本根っ子から薬剤を比較的長時間に渡って徐々に吸収していきます。長期間の効果が期待できます。根から吸収されて植物の隅々にいきわたるにはそれなりに時間が掛かりますから、アオムシ・ケムシを見つけてからというより事前に予防的にまく形です。

とんでもない勘違いがあります。粒剤は根に効いて液剤は葉に効くというもの。植物の中を水分や栄養分が行き来していますから、何処で薬剤を吸収してもいずれは全身に回ります。根っ子で吸収した栄養が木の頂まで行かないなんてことはありません。



ところがところが。オルトランとオルトランDXはどうやらかなり違っているかも?。そうなると話はまるで変わってくる。さてさて。

オルトランとオルトランDXの違い

コガネムシの幼虫にはオルトランDXの方が効果的らしい。ただのオルトランでも効果があるとメーカーは言っている。環境による特性があるのだろう。時間を置いて交互に撒いても良いかも知れない。



<コガネムシの幼虫の駆除>

地中にいるコガネムシの幼虫の駆除は地中が見えないので厄介。たまに見つけてもそれがカナブンの幼虫だったりしては気の毒。

ところがオルトランは上手くできている。根っ子をかじる害虫(コガネムシの幼虫)だけに取り込まれ駆除してくれるのだから。問題は実際に何匹分くらい駆除してくれたのかが分からないこと。

直接作用する殺虫剤は他の健全な動物まで一緒に死滅させるリスクがあるので使いたくない。

結果は見えないけど、「コガネムシの土こぶ」を見つけたら捕り合えずオルトランを撒いておきましょう。



オルトランはミミズに安全か?

ミミズはケミカル的なダメージには結構強いらしい。だからオルトランでミミズが死ぬと考えることはあるまい。因みに、ミミズは土中でせっせと土壌改良に励む益虫?です。






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