(ダリアの仕立て方)ダリアには支柱は必須アイテムか?
ダリアに触っていると茎の太さの割には脆い(もろい)ダリアを見つけるだろう。ダリアはしなることが苦手のようだ。では頑丈な茎かというと草ではない。簡単に折れるし、簡単に落ちてしまう。一方でダリアはかなり大きくなる。茎も伸びるし葉も大きいし。まあ、花も大きい。自分の重さに耐えかねて地べたに横たわってしまう。部分的に枝を持ち上げて花を咲かそうとする。見た目は見苦しい感じになる。
ダリアを咲かせて展示しているところでは支柱でダリアをサポートしているのが普通。支柱の存在自体が好きじゃないが倒れたダリアを見るよりは良いだろうということだ。
ダリアは園芸品種の塊だから自然系なんてものがそもそも存在しないのだろうか。
<仕立て方-1>
- 目から鱗の自然仕立て。面倒嫌いは手抜きが信条です。ですから、十分な肥料と水と光とふかふかベッドとスペースを用意するだけで、後は何もしない。風に当てるのも構わない。するとどうなるか?。
- 伸びた茎は自重で倒れ、倒れた形のまま横から茎が分岐して伸び始める。一定の高さになると又倒れる。そこらじゅうを這い回りながら、それぞれのところから茎を分岐して立ち上がり、やがて全体として一塊のダリアの株が出来上がる。こんもりとした塊の表面に次々と花を咲かせるので絵的にも美しい。
- 徒長させないで密度の高い株に仕立てるのがポイント。光と風に平気で当てること。日陰で育てると上手く行かない。
<仕立て方-2>
- 上記と発想は同じだが、環境に恵まれない時は切り戻すのは如何だろう。例えば、高さ50センチをイメージして、高さが60cmになったら40センチまで切り戻す。これを繰り返していれば、上記と似た様な一塊のこんもりした株が出来るだろう。
- もし、60cmになる前に茎が倒れ始めるようなら、50センチで切って30センチまで戻すとかにしても良い。
- 切ったダリアは挿し芽に利用する。上手く行けば発根して新しい株になってくれる。全体のボリューム感を出すように寄せ植えにするのが良いだろう。
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ダリアの挿し芽
葉の数は3枚から5枚にして、茎は鋭くカッターで切って(スパッと切る感じ)発根剤を塗って、槌に刺す。育苗用の土も売られているが、手近なもので間に合うこともあるだろうから、いろいろ試してみたい。
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- 泣く子と地頭には勝てない。支柱を立てることにする。支柱は等間隔に同じ高さで丈夫に設置する。横にも通して風などで簡単に倒れないようにする。
- 支柱はダリアが生長する前に準備したほうが良い。成長に合わせて優しく誘導して固定する。成長の後で支柱を立てると脆いダリアが簡単に折れるので注意。
- 支柱が球根を傷つけては本末転倒。慎重にやること。できれば球根を植える段階で支柱の場所をイメージしておくことだ。
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ダリアの切り戻し(再生目的)
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ダリアの切り戻し(仕立て目的)
発芽して成長したら3節を残してカットする。カットした下から茎が伸びるのでそれが3節付けたらまたカットする。これを繰り返すとこんもりした株になる筈だ。
やがて花芽をつけるものが出てくる。それはカットしないで伸ばす。その時は伸ばしたところから分岐しないように芽を付けたら取る。花を咲かせる茎が倒れては様にならないので支柱を添える。花の数と花の大きさはトレードオフの関係になるので、花芽も適宜間引いてやる。支柱を立てる位置にも制約があるので絵的なバランスも考慮したい。支柱を立てるときに球根を傷つけないように注意すべきだ。
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ダリアの切り戻し(再生目的)
- (1)真夏に消耗したダリアは暫く花も咲かすことが出来ない。守りの時期だから切り戻して、初秋からの再成長を促す。普通の切り戻しですね。
- (2)病気とか虫に食われてダメージを受けた時も切り戻しを行う。放置しておいても花が上手く咲かないし、形も悪いままだ。
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ダリアの切り戻し(仕立て目的)
- (3)発芽の後の成長が徒長したような形になるのを嫌うときも切り戻しを行う。根元に葉が茂って安定感のある見栄えになる筈だ。徒長させたままでは直ぐに倒れてしまう。結果は地べたを這い回るダリアになってしまう。
発芽して成長したら3節を残してカットする。カットした下から茎が伸びるのでそれが3節付けたらまたカットする。これを繰り返すとこんもりした株になる筈だ。
やがて花芽をつけるものが出てくる。それはカットしないで伸ばす。その時は伸ばしたところから分岐しないように芽を付けたら取る。花を咲かせる茎が倒れては様にならないので支柱を添える。花の数と花の大きさはトレードオフの関係になるので、花芽も適宜間引いてやる。支柱を立てる位置にも制約があるので絵的なバランスも考慮したい。支柱を立てるときに球根を傷つけないように注意すべきだ。
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