チョコレートコスモスを植える
チョコレートコスモス
コスモスは1年草ですが、チョコレートコスモスは種がありません。最も原始的なコスモスらしい。昔は種もあったのでしょうが、今は種による繁殖は出来なくなっているようだ。可愛そうだね。兎に角、今は人気の品種。チョココスで済ませる人もいる。種類もいくつかあるようだ。
地下茎で増えるのだから寒さには強いのかと思えば、出身地はメキシコですって。多分、高地の方でしょう。なかなか気難しいのです。極端な乾燥はだめ。湿潤はもっと駄目。寒さには程ほど強いですが、せいぜい0度まで。マイナス何度とは行かない。暑さは強いとされますが、日本の湿度は苦手。日本の夏の直射日光にも耐えられない。その代わり、肥料はいらない。
ということでポットに入れれば越年の可能性が出てきますが、手間ひま掛けてどこかで間違えてやり直すくらいなら、最初から地植えにした方が諦めが付きます。 いきなりギャンブルですか?。どうせ、小まめに面倒を見ることは出来ません。ギャンブルこそが最大の安全策です。
あっ、大き目のポットに入れて外に置くことにすると、安全と手抜きと両方行けるかな?かも!。ポットは10号くらいで良さそうだ。簡単に持ち運びの出来るサイズ。
<チョコレートコスモスの冬越し>
花が終わったら冬越しの準備。茎を地上数センチ(3~5cm)残してカット。
室内に入れない場合は上に藁(わら)を敷く。霜が降りる状態になると程度にもよるが危険。
土が極端に乾燥しないように時々水を与える。室内の場合は乾燥の度合いを見て分かるが、藁を敷く場合は分かり難いので注意すること。藁で湿度も維持されるので、時々藁をめくるなどして確認してください。
<チョコレートコスモスの夏越し>
夏は直射日光を避ける。東側とか西側とか朝か夕方かの短時間だけ日当たりがするような場所に置く。 あるいは木洩れ日の場所。無ければ北側でも良い。
乾燥と湿潤の加減が難しいが「基本は乾いたらたっぷり」。2日に1回くらいがめどだろうか。後、日本の場合、風通しの良さは必須。蒸れると拙い。
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チョココスの病気・害虫
(ウドンコ病)
やはり「ウドンコ病」は要注意。この病気に弱いのかもしれない。ウドンコ病の胞子が雨に当たって高温になると弾ける。梅雨明けの暑い日に胞子が飛び交い若い芽に取り付いて病気を起こす。
ウドンコ病にかかったチョココスの土壌を流用する時は要注意。土壌の中に胞子が零れてそのまま隠れていることがある。新しく手に入れたチョココスに胞子の入った土壌を流用すると、5月の暑い日が続く頃に水撒きのあとに胞子が弾けていきなり感染する。本当かな?。
対策は殺菌剤を吹き付ける。1節か2節くらい残して切り戻しカット。念の為また噴霧。
(古土の再利用)
植木鉢に入れたままの古い土壌はそのまま使わない。
- 庭の土に戻す。改良して戻せば尚良い。
- 形状が適当ならシバなどグランドカバー類の目土に使う。
- 雑草のタネが紛れ込んでいる懸念がある場合は熱処理する。土の入った植木鉢ごと黒いゴミ袋に入れて直射日光の下に数日放置する。60度くらいの温度になって殺虫・殺菌も同時に出来る筈。
- 土が傷んでいる懸念があれば、石灰や腐葉土や土壌復元用土などとミックスする。天日干しも可能ならやる。
(ホコリダニ)
種類もいくつかあるようだ。どうなったら被害にあっているのか分からない。薬剤散布で処理するしか無さそうだ。
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チョココスの増やし方
毎年購入しては枯らしてしまうを繰り返す。パンジーみたいに100円以下で買えるものでもないので自分で増やす工夫もしてみたい。
タネで増やすことは最初から無理みたいで地下茎から株分けするか挿し木(挿し芽?)で増やすのが常套手段らしい。
チョココスを枯らすくらいだから株は成長していない。息があるうちに挿し木で増やす算段を考えたいとなる訳です。
(挿し木)
花柄のついた枝をカットするとカットした下の葉の付け根から枝が出てくるらしい。花が伸びた葉の付け根からは新しい芽がでないので、その下になるようだ。上から2節目を使うということかな。何日ぐらいで新芽がでるの?。兎に角、新しい枝になる芽が葉の付け根に出たら、その小さい芽の直ぐ上と下3~5センチくらいで切り取って芽の位置まで土に埋めればいいらしい。新芽の大きさがどれくらいになったらカットするのか分からない。2~3センチという記述もある。1つの茎に1つの花をつける。基本的なことだな。だからチョココスの花柄摘みは茎の根元からカット。茎の根元といっても茎が分岐するところでしょう。
実際に手元のチョココスを見てみると、能書きどおりにカットできるようなぴたっと来る場所が分からない。難しいものだ。試行錯誤。花とか蕾とか付いていない(既に花柄をカットした後の)1節をカットして挿し木床に差してみる。5回くらいやってみればどの辺に着地点があるかはっきりするでしょう。
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