日向ゾーンの雑草対策
(庭の踏み石)
基本的な考え方は日陰ゾーンの雑草対策と同じです。
ただし、日差しの中で寛げる場所としての利用になりますから、踏み石は置きません。踏込み可能なグランドカバーとして、シバ・クローバーの利用を主体に考えます。
庭にテーブル・チェアーを常設的に置く場合は例外的にプレートを敷きます。パーゴラを作るときはパーゴラの下にプレートを敷いて、テーブル・チェアを置けば、夏の日差し除けになってグッドです。
《日向=通路踏込エリア》
(1)シバをメインのグランドカバーとする。部分的・一時的にクローバーをサブのグランドカバーとして利用する。
(2)踏み石は置かない。例外はパーゴラを設置する場合。パーゴラの下にスレーを敷いてテーブルとチェアーを置く考え方もある。
(3)家屋の基礎面と境界までシバで覆う。シバが間に合わないときはクローバーでも構わない。
砂利、プレートは照り返しが壁に当たるので避ける。砂または砂利の上に樹皮チップを置いてもいいが、枯葉を置いている状態なので防火的な観点から注意する。最近の家は彼が燃えたぐらいでは延焼しませんが、万が一を考えてチップはあまり暑くしかないことです。
因みに、日射・熱線防止には、矮性(横に広がらない性質)の樹木を家屋の近くに植える。キンモクセイなど。
《日向=植樹植栽エリア》
(1)踏込みエリアと同じくシバ、クローバーでも構わない。
(2)日陰エリアと同じくアジュカ、タマリュウ、赤シソでも構わない。
(3)場所によっては樹皮チップのマルチングも有効。
(4)シバ周辺部や特定エリアにムスカリを植える。
傾向としては庭の周辺部、樹木の下が、植樹植栽エリアになる。赤シソの種を撒く。
《日向ゾーンの雑草対策》
(1)シバの種、マットで密度を維持する。
(2)シバが追いつかないところはクローバーで補完する。
(3)シバの中の雑草、クローバーの中の雑草には浸透除草剤を塗る。カッティング、ドローイングがNG。
(4)シバもクローバーも好くな雑草が優勢な場所は、浸透除草剤のシャワーを浴びせる。浸透型は地中のシバの地下茎には作用しない(筈)。石灰を撒いて酸性濃度を緩和する。特にコニシキソウ対策。
(5)シバの実績が無いエリアは雑草が頑張っているなら除草剤を撒いてから、雑草も無ければいきなり、土壌改良を施す。
土壌改良:
- 土壌改良は暇な時間を見つけて順次取り掛かればよい。
- 地表に砂・チップがあれば、脇に除けて深さ20~30センチまで耕す。粗めの篩いを使って、石・ ごみ・枯れた根などを取り除く。砂、チップも混ぜる。土質が悪ければ腐葉土を加える。
- 植え込み利用を想定なら、土中に潜む雑草の種を考えて発芽抑制剤を混 ぜる。
- 土壌改良後は雑草が動き出す前に、植栽の植え込みを行う。急ぎの当てが無い場合は、グランドカバーを施しておく。
踏み固められた場所の土壌改良:
- よく通る場所は踏み固められて硬くなってしまいます。芝生はやせ細り、土が剥き出しにあります。水はけも悪くなります。
- こういう場所の改良も定期的に行う必要があります。
- もしくは歩かないで済む工夫(三角に棒をたてて保護するなど)をして芝生を回復できる可能性もあります。
- 土地改良を行う場合、芝生が残っていれば丁寧にはがしてから、土壌改良を施します。はがしたシバは空いている場所とかプランターで養生させます。
- 土壌改良が終わったら、シバマットを敷きます。(新たに購入するか、庭の中で三角トレードさせていいですね)
<作業手順>
どういう順序で進めるか?
(定常手順)
- 芝刈りをする。芝がないところは草刈になります。まあ、これは割りと定期的な作業。頻度は芝・雑草の伸び具合を見て。
- サッチ、ゴミ、石を除去する。これも定期的な作業。これは月1回でも充分。
- 浸透除草剤を雑草に塗る。シバとクローバーには塗らないこと。芝刈りから数日置いて雑草の立ち上がりを見てそれに塗っていきます。除草剤の浸透まで数日かかるので直後は芝刈り・草刈は控える。週1回、隔週、月1回ぐらいの頻度か。
- シバの種を撒く(オーバーシード)。シバが生えている場所も生えていない場所も熊手・レーキのようなもので軽く均して種が地表・地中に到達するよう工夫する。季節は春に1回(日本芝)、冬に1回(洋シバ)。
- 植栽エリアはグランドカバーの植え替え・植え込みにより密度のバランスを取る。空いているところは赤シソの種を撒く。季節は春。赤シソはハーブとして管理。
- 種の成長を促す水撒きをする。
- 芝刈り・草刈と除草剤の筆塗りは継続する。但し、雑草が乾いていること。塗って直ぐに塗らしてはいけない。塗って直ぐにカットしてもいけない。
- ムスカリの零れ種から出来た球根の回収。花が終わり、葉の勢いが終わってから。季節は夏。
- ムスカリの球根の植え込み。季節は秋。
- 赤シソの零れダネ発芽の植え替え。赤シソのエリアに集約。季節は夏。
(土壌改良手順)
普通の作業を続けていると、歩いてダメージを受ける。普通にしていてもシバに穴が開く。定常状態で出来る穴の対策作業。
土壌改良を施し、芝マットを敷き、三角心棒で歩行を邪魔して養生させる。季節は春または秋。芝マットの売出しを確認してから。秋はシバに勢いが出ないので避けても良い。春作業の場合は夏に強い高麗シバのマットを利用。
(2)よく歩く分けでもないのに芝が育たない場所:
浸透除草剤を撒いて雑草を処理してから、土壌改良を施し、芝の種を撒くか芝マットをしく。季節は春、または秋。
直ぐに土壌改良に掛かれない時は、除草剤シャワーの後、砂AND/ORチップで雑草の増殖を止めておく。
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