コニシキソウの駆除「冬の陣」
コニシキソウ
夏、あんなに元気だったコニシキソウが秋になると勢いを弱め地面にそっと身を伏せるようになる。
浸透型除草剤を塗ったコニシキソウはぼろぼろになって簡単に剥がすことができる。
冬になれば除草剤に関係なく全て枯れてしまうだろう。
おびただしい数の種を残して。
この種は年が明けて温かくなったら再び芽をだしてくる。いつものことだ。
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枯れたコニシキソウを丁寧に剥がします。
コニシキソウの多いところには強めに石灰をまきます。
可能なら、部分的でも構いませんが、掘り起こして土壌改良をします。歩く頻度が多いと踏み固められて雑草しか生えてくれませんから、優先します。掘り起こして石・ごみ・古い根を篩(ふるい)で分離。腐葉土とミックス。肥料も混ぜ込みます。石灰も忘れずに。
冬のグランドカバーを施します。
西洋芝。種をまいたほうが気分が出ます。マットは確実だけど邪道?というか詰まらない。販促技だ。
ほかのグラカバでもOK。
春にあいつ(もちろんコニシキソウ)が目を覚ます前にやることはまだある。
コニシキソウのチャレンジャーの仕込みだ。
春から夏にコニシキソウと戦うのは誰か。夏に強い日本芝。高麗芝、姫高麗芝には、しかし残念ながら、種がない。種が流通していない。発芽率が極端に低いからだろう。
高麗芝、姫高麗芝のマットを敷く。
または野芝の種をまく。こちらは流通している。通販でも買える。好みで言えばこちら。野芝では庭の品が下がると思えば高麗のマットで行く。ミックスでもいい。
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奴(コニシキソウ)が動き出す春はどういう状態かといえば、
西洋芝がまだ元気で、その隙間に日本芝が芽を出している。
奴にとって窮屈な環境になっているはずだ。それでも奴は更なる隙間を見つけて動き出す。西洋芝が弱体化する初夏の頃だ。
奴が大きくなって花?を咲かせ種を撒き散らしたら、1年が無駄になる。花をつける前に、例の浸透型除草剤を塗りたくるのだ。
最低でも毎週。毎日だって意味がある。地中の種から続々奴の軍隊が現れるからだ。二度塗りになっても構わない。少々なら芝も一緒に枯れても構わない。
浸透型除草剤は初夏の頃の元気なコニシキソウに対して最も効果がある。早いほど言いということ。大きくなってしまったら効果もゆっくりです。
奴の動きがゆっくりになったらもう夏のピークを過ぎている。オペレーションもゆっくりでいい。
花を咲かせたら、カットする、引き抜く。除草剤だけでは間に合わない。併用するのだ。種を落とさせるな。
これを繰り返す。
面倒なら、高麗芝のマットで埋める範囲を広げます。その時期は張る。西洋芝のオーバーシードも併用します。その時期は秋。マットを入れても奴は必ず現れます。方法論としての基本は同じです。
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