雑草 vs. グランドカバー
何が雑草で、何が雑草でないのか?
グランドカバー以外は全部雑草。花壇あるいは畑領域をグランドカバーと区分している場合はグランドカバーすら雑草の扱いになる。
<グランドカバー>
芝生:
- 普通は芝生です。芝生にもいろいろ種類がある。中には雑草みたいな芝生もあるかな。芝生は暑さにも寒さにも弱くて手間ばかり。
クローバー:
- グランドカバーとして広く利用されている。芝を植えている人からは嫌われる。雑草を押える以上に芝生の駆逐装置にもなりそうだ。本末転倒?。クローバーにも種類がある。変り種をグランドカバーにすると違った雰囲気になるので面白い。
- クローバー ティント系(ティントヴェールのほかにも複数の園芸品種があります)はクローバーでも葉の模様に特徴があり、ややもすると雑草のように扱われる普通のクローバーと一線を画すことができる。
ジャノヒゲ:
- リュウノヒゲとも言う。芝より深い植え込みになるので雑草対策には良い。ただ。芝みたいに走り回ったり寝転んだりする雰囲気はない。庭の特定領域に植えたり、あるいは花壇などの領域区分とか周辺部とかにワンポイント的に利用しても良い。生垣の下草として置くのは分かりやすい使い方だろう。タマリュウ(草丈の短い改良品種)も同じ扱い。
ネモフィラ:
- ブルーの花が美しい。でも見るだけで歩き回りは無理。ひ弱な感じ。特定領域、特定期間なら面白いかな。他のグランドカバーにかぶせることが出来れば面白い。。
ヒメツルソバ:
- 小さな丸い花?が地味だけど可愛い。かなり違った雰囲気で面白い。特定領域、特定期間かな。
ムスカリ:
- 球根で強制的に?花を咲かせることが出来る。葉の形が似ている?リュウノヒゲのように利用したいが、春だけで夏には地上から消える(ように見える)ので、やはり、特定領域、特定期間。芝生の隙間を埋めるとか周辺を広げるために植えても面白い。
赤シソ:
- グランドカバーと言うより畑だろうか。雑草に負けない強さがある。食用(シソジュースなど)できるので是非植えたい。特に芝がなかなか入り込めないエリアには雑草対策も兼ねて密集させて積極的に植えたい。
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グランドカバーとしては以上です。これらは基本的に雑草の扱いは致しません。想定外のところに顔を出していても引き抜いたりはしません。
しかし、厄介なのはクローバーvs.芝生。両方とも寝転んだり走り回ったり出来ます。痛めて利用するグランドカバーです。雑草対策には芝生よりクローバーの方が強いケースが多々あります。しかし一度クローバーが根付いてしまうと芝生も入り込めなくなります。土壌改良のために積極的にクローバーを植えるケースもあります。
除草を考える時に、雑草の勢力が強い時はクローバーで対抗します。除草が一段落したら、芝生とクローバーのバランスを考えて棲み分けを実現します。(1)芝刈りの度合いを強める。(頻度と刈り込みの高さ)。(2)除草剤の筆塗り。これによりクローバーの勢力を抑え芝生に移行させます。
注意すべきは、クローバー除去は一気にやらないこと。全域でやらないこと。クローバーを退治してしまうと、芝生が力を出す前に別の雑草に入り込まれてしまいます。
大きな庭では大変ですが、小さな庭では十分に目が届きますから、上記の芸当も可能です。
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雑草の扱いに関する注意:
カタバミ(別掲)、スミレ(別掲)は殆ど雑草ですが、チョウ(蝶)の生育に必要な植物ですから、目の敵にして駆除することはありません。同様にアゲハチョウの幼虫が葉をかじっても捕殺などは厳禁。それでもあっという間に野鳥の餌食になってしまうのは残念。
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